松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

郷土会で二回目の講演

2008-09-27 20:58:26 | 復活奮闘日記
今日は田主丸町郷土会で二回目の講演を行いました。

タイトルは「櫨の現状と課題」。前回は松山櫨について歴史年表をもとに話していきましたが、今回は松山櫨復活委員会を立ち上げて一年半の活動の中で見えてきた櫨産業の現状と課題についてお話ししました。まあ、よーするにこのブログの内容をまとめて話したようなもんです。

実際に櫨の芯材を手にとってもらって、いかに櫨という木が密度が高くて重いかとか、大相撲の鬢付け油とか、竹弓に使われている様子を見てもらったり、みんなの前でパラフィン蝋と櫨蝋の比較実験を行ったりしました。

現在の櫨のことを話していると、どうしても中国のことに触れないわけにはいきません。現在、和ろうそくに使われているイグサのことや、中国産のイグサのおかげで日本のイグサ農家が陥っている壊滅的な状況、また蝋の世界でも中国ウルシ蝋が日本に安く輸入されていること、そういった櫨蝋以外の蝋が混ぜられて「和ろうそく」として販売されている問題などをお話ししました。私もスラスラしゃべる方ではないのですが、なんとか一時間半しゃべり終わってほっとしました。はぁ~~、終わったぁって感じ。

今回みたいに人前でしゃべる機会が、だんだん増えてきました。どちらかといえば私は聞いたり書いたりする方が得意で、しゃべるのは苦手だし、できれば避けたいんですが、しかし全くしゃべらないでいると、櫨の広報をしていることにならないんじゃないか、きちんと人前で櫨のことをしゃべってわかってもらわなければとか、いろいろジレンマが頭の中をよぎるんですが…。ともかくせっかくの機会をいただいたからには、これも勉強だと思って…が、がんばります。

そんなこんなで毎日忙しくて、気がついたら審査は明日。昨日練習した時は、最初はほとんど中らなくて、焦りながら何本も引いたり、禁断の六本引き!をやっちゃったりして、いや、誰もいななかったもんね。先生もいなかったし。動揺していたのでいっぱい引きたかったし。んで、最後の射の時、打起しから大三にかけて、ふと疲れを感じて力が抜けました。そしたらなんと!肩がいつもよりさらに下がったような感じになって、そればかりか背中の肩胛骨が寄り、自然に「胸が開いた」状態になりました。むむ?肘もしっかり入って、楽に会の状態に入りました。結果は的中です。これが「胸を開く」ってことなのか?とちょっと驚きました。自分でも信じられない程、気持ちの良い射でした。

たぶん明日は緊張しているので、こんな射は到底できないだろうな。せめてイメージトレーニングして頭の中で理想の射を繰り返そうっと。

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