松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

ミフネの風林火山

2007-08-24 23:08:23 | 感動したモノ
NHK大河ドラマの「風林火山」が面白いので、
毎回楽しみに観ています。
最近はカピバラ、いや武田晴信のアップの顔芸シーンが減り、
代わりにガクトの一幅の絵のような耽美シーンが増えたとはいえ、
話がみっちりと入って構成がわかりやすく、
一話としてよくまとまっているので、
観た後に満足感があります。
これからもこの調子で行ってほしいものです。

先日、1969年に製作された映画「風林火山」を観ました。
キャストは三船敏郎、中村錦之助、石原裕次郎、
佐久間良子、田村正和、それに緒方拳と
すばらしく豪華な顔ぶれです。

内容はまさしくNHK大河とほぼ同じ流れですから、
半年以上見続けてきたおかげで
楽しく最後まで観ることができました。

映画の戦闘シーンは圧巻です。
今みたいにCGがあるわけじゃないし、
本物の人や馬が、なだれのように出てきて、
その迫力のすごさは
邦画の全盛期ならではといった感じです。

そもそも人家や車の轍、電柱のないとこってのは
今や国内では、ほんのわずか。
振り返ると歴代の大河ドラマでは
毎回撮影に苦労しているな~というのが
画面にアリアリと出ています。

基本的にロケとか戦闘は海辺だし、
できるだけ下からのショットだし、
「義経」では、向こう側が林になっている川
(どこの川かわかりませんが)のある一つのポイントばかりで
ドラマが繰り広げられていたような。

今年の「風林火山」は珍しくたくさんの馬が出てきて
戦闘シーンも近年にない出来映えですから
いかにNHKが力をいれているかわかりますね。

三船敏郎の勘助は、内田聖陽と違い
最初から年食って登場するので、
態度がちょっとばかしエラソーです。
内田勘助に比べると両目開いてるし、傷も小さいし。

しかし「この世で一番お美しい由布姫様の和子様が
お世継ぎにふさわしい。」とか、
ちょっとこっぱずかしいセリフを
淡々と真面目に言うところが、
かなり味のあるキャラクターになっています。

またNHK大河では、上杉側の重鎮として
すっかり大物感を漂わせている緒方拳ですが
映画では若かりし緒方拳が山本勘助の従者として、
お調子者の役を軽~くこなしているのも見所です。

映画の上杉謙信役は石原裕次郎が演じていました。
この人は現代劇ってイメージがあるので
芸達者な時代劇役者が勢揃いしている中、
どんなセリフ使いだろうと、興味津々で観ていたら
な、なんと!
ついに最後までセリフなしだったんですよ。

裕ちゃん、ひょっとして
監督からセリフ言わせてもらえなかった?

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