人語を解する靴下ちゃん

昨夜は遅くなるので、きっと会えないだろうと思い、一昨日の夜に会った時に「明日の夜はおばさん遅くなるから会えないよ」と靴下ちゃんに伝えていました。
夜は少し寒さを感じる位なので、「待たずに暖かい寝床に帰るんだよ」と言うとニャニャニャと答えてくれましたが、ちゃんと伝わっているのかなぁと思っていますと、昨日の朝、実家から自宅へ帰った時に素早く靴下ちゃんが走って来ました。
ちゅ～るをあげながら、「今晩は来れないから待たないでね」と、もう一度念押しして出かけ、予想通り帰りは日付を跨いでしまったので自宅へは帰らずに実家へ直接帰りました。

今朝、靴下ちゃんいるかな？ と思いながら自宅へ帰りましたが靴下ちゃんは現れず、ちょっと淋しく思ながら一旦自宅へ戻ってから会社へ行くべく家を出ますと、靴下ちゃんが満面の笑顔でやって来ました。
しかしバスの時間が迫っており、ちゅ～るもマッサージも無しで「ゴメンね、夕方はきっとね！」と言って、愛想なしで悪いとは思いながらも靴下ちゃんを後にバス停へ急ぎました。

そして夕方、急いで帰ると建物の前で前足を揃えて佇んでいる靴下ちゃんの姿が！
「昨日の夜も今朝もゴメンね！」と言ってちゅ～るとマッサージ。
いつもより多くサービスしましたが、マッサージしている間もいつになくニャゴニャゴ、ニャゴニャゴとお喋りが止まらない靴下ちゃん。
なんとなく昨夜と今朝についての抗議のように聞こえますが、悲しい哉、はっきりとは理解出来ません。
ポール・ギャリコの「猫語の教科書」は読みましたが、やっぱりわからない。

それでもウンウンと聞きながら、すまなかったね、明日からまたちゃんとちゅ～るを持って来るからね、と答えながらマッサージしましたが、靴下ちゃんはニャゴニャゴ鳴きながら時折顔をこちらに向けてキッとあげ、ニギャッ、と何かを訴えるようにキツイ目をして睨みます。

靴下ちゃんはちゃんとこちらの言うことを理解出来ているのに、こちらが解りませんではなんだかなぁ。
しかし今夜の靴下ちゃんは、よく喋りました。
人語を解する猫と、猫語がわからない人間。
猫語翻訳アプリを入れないといけないかしら。