中野笑理子のブログ

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冬鳥と悲しいお話

2018年03月10日 | 日記
少々寒さのこたえる春先ですが、もうすぐ季節が変わる頃、家の周辺にいる鳥たちにも変化が訪れます。
秋に来て冬を越した冬鳥たちが、春になると去ってゆきます。
暖かくなるとやって来る渡り鳥もいますが、冬鳥と聞くと何とはなしに鳥の出てくる童話を思い出し、ちょっとセンチな気分になってしまうのは、きっと子供の頃に読んだり聞いたりした童話の影響があるのでしょう。

宮沢賢治の「よだかの星」とか、ひろすけ童話の「よぶこどり」、「椋鳥の夢」など、やさしいけれども悲しい、心がしんとなってしまう話ばかりを思い出します。
特にひろすけ童話は眠る前に読むと悲しくて、子供心にグッとくるものがありました。
「泣いた赤鬼」などは、泣いてしまうことがわかっているのに読まずにはいられない話でありました。

大きくなっても時折思い出して、切なくなってしまうのですが、小さな時に読んだり聞いたりした話というものは、何十年経っても心に強く残るものなのだなぁと不思議に思ったり、なんとなく納得してしまったりします。

今、考えている話は、そんな切ないようなちょっと悲しいようなこわい話なのですが、なかなか形にならずどうしたものか考えあぐねております。
こういう時間も楽しいのですが、何とか形にしたいのです。
日向ぼっこをする小鳥を眺めながら、そんなことを思った一日でありました。

身近な冬鳥のジョウビタキ。
ジョウは銀髪、ビタキは鳴き声が火を焚くときの火打石の音に似ていることから火焚きの名がついたそうです。
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