サラマンドフの会の2023事業年度(第14期:2023年11月~2024年10月)の初の小学生たちのツァボ・イースト国立公園での教育ツアーを2月に実施しました。支援の対象となったのはブグタ小学校のワイルドライフ・クラブです。
参加者の35名のうち1名を除き、全員が初めての体験でした。雨季の中、残念ながら朝から曇天模様でしたが、参加者たちは皆初めてということもあり、かなり緊張気味でした。
まず観察できたのはインパラ、ウォーターバック、そしてゾウでした。
乾季のフィールドに比べると、観察できる大型野生動物は少なかったのですが、バッファロー、ヒヒ、ハイエナ、カバなども観察できたほか、鳥類たちが餌を採るところも多々観察することができました。子供たちは終日講師の説明を聞きながら、多くを学んでいました。
6個の双眼鏡をシェアして使い方を学びました。双眼鏡を触ったのが初めてなので、使い方がよくわからずに戸惑っているこどもがほとんどでしたが、講師からの指導で、終了間際には、なんとか使いこなせるようになりました。順番待ちで急かすこどももいたほどです。
終了間際になって、雨が降り出し、最後まで観察を継続することが難しくなりましたが、窓を閉めているので声を出しても大丈夫だよね、とアシスタントに確認して、OKが出ると、感激を歌で表そう!と、楽しそうに歌っていました。
終了時には、いつもどおり感想文の提出の課題が出ました。一日かけてフィールド学習で学び、野生動物の姿を身近に感じたようで、将来は野生動物のために仕事する大人になりたいと思いました、と作文に書いている子どももいました。
次回は、乾季の野生動物たちを観察できる機会に、比較しながらフィールド学習して、さらに多くのことを学べることでしょう!