絵はドナウ川を見下ろす岩山の上に築かれた壮大なベネディクト派のメルク修道院です。
1770年4月、母の元を離れフランスへ嫁ぐマリーアントワネットは旅の最初の夜をこの修道院で過ごしました。
ウイーンから100キロ余り、我々はバスに乗って1時間ちょっとで到着しましたが、ヴァッハウ渓谷沿いの道を馬車に乗ってやってきた彼女にとって、一日の旅程としてはここまで来るのが限度だったのでしょう。夫君の待つフランス コンピエーニュへの旅は23泊24日かかったと言われています。
泊まった日の夜は彼女を慰めるため盛大なオペラが上演されたそうです。
今では舗装された道を車で行けばすぐですが昔は馬車で何人もの侍従を従え悪路を行ったのでしょうね。
台風はいかがでしたか。私のところは無事通過して何事もなく良かったです。
コメントを読み、絵を拝見して
感慨深いものがありました。
重厚な建物に遠景の赤い屋根が、
彩を添えて良いですね。