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2005年08月26日  |  インタビュー:堀 義人
 

「ブログで投票率を上げます!」 YES! PROJECT代表発起人、堀義人さんインタビュー

「ブログは選挙に影響を与えるし、投票率は上がりますよ」。自信にあふれた表情で語るのは、「選挙に行こう! YES!」「改革をすすめよう! YES!」「もっと発言をしよう! YES!」の3つのメッセージを若者に向けてブログで発信する「YES! PROJECT」の代表発起人を務めるグロービスグループの堀義人代表。「YES! PROJECT」(Young Entrepreneurs' Society:若手起業家の仲間)には、サイバーエージェントの藤田晋社長、USENの宇野康秀社長、はてなの近藤淳也社長ら、注目の若手経営者ら157人が賛同。インターネットを通じて、政治参加の重要性をアピールし、若者の投票率向上を狙う。プロジェクトを仕掛けた堀代表にインタビューした。


掘義人氏

堀 義人 グロービス・グループ代表

京都大学工学部卒、米国ハーバード大学経営大学院修士課程修了(MBA)。住友商事株式会社にて新規事業開発などを経た後、1992年株式会社グロービス設立、代表取締役に就任。『ベンチャー経営革命』(日経BP社)など著書多数。



■ 若者に届くか「ブログ力」

今回の衆院選は、日本でブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が普及して初めての選挙ですが、ブログを読んだり書いたりしているのは、選挙に行かない、関心がないとされている20代や30代が中心です。若い方に、政治に参加する意識を持ってもらいたい。

私自身もブログを書いているし、藤田さんや近藤さんのように、若手経営者の中にはブログを書いている人が多い。そこで彼らと連携して、ネット上で選挙への関心を高めてもらう運動をすれば、かなりインパクトがあるのではないかと考え、「YES! PROJECT」を展開することにしました。

■ 幻と消えた「政治家比較ドットコム」

「YES! PROJECT」の前からネットでの活動には関心を持っており、「政治家比較ドットコム」というサイトを立ち上げる予定で準備を進めていました。

テレビや新聞には、時間や記事のスペースといった制約があります。ですから、たとえば今回の選挙であれば、テレビや新聞は堀江社長と亀井さんが激突している広島6区のような話題性のある選挙区や「刺客」ばかりを取り上げている。

ネットではそうしたメディアとしての制約が緩やかになります。私が考えていたのは、選挙区ごとにページを設けて、候補者には公約を、有権者には質問や意見を書き込んでもらうというものです。ネット上で意見を交換し合う中で、候補者の人となりや考え方が明らかになる。

しかし、「政治家比較ドットコム」は公職選挙法との関係で、断念せざるを得ませんでした。

■ 発言する企業家

企業家にとって政治は本分ではありません。政治について発言することは批判を受けやすく、広くお客様がいらっしゃる中で、望ましい態度ではないと考えていました。

しかし、ある政治家とお話しする機会があって、考え方を変えたんです。私が「企業家に何を期待していますか?」と尋ねたところ、「もっと自分の考えを発言されたらいかがですか」と答えられた。確かに、発言しないから政治は政治家が決めてしまう。

それ以後は、自身のブログで少子化や教育問題だけでなく、靖国などの話題にも触れるようにしています。話すことのタブーをなくしたいんです。堀江さんのように選挙に出るのとは違った形で、政治に参加できる方法があるのではないか。

ビジネス界のリーダーたちが発言することで、多くの方が政治について議論できるきっかけになればいい。そうすれば、国民の声を意識した政治が実現するのではないでしょうか。

■ ネットの利点と課題

ブログやSNSは、反応もダイレクトに返ってきます。いろいろな意見を聞くこともできます。しかし、「政治家比較ドットコム」を断念したように、ネットと公職選挙法の問題は避けては通れない。「YES! PROJECT ブログ」は公示後も続ける予定ですが、特定候補の応援など、書き込み内容には気をつける必要があります。

ブログやSNSが普及した今の時代に、公職選挙法は合わなくなって来ている部分もあるのではないでしょうか。今後の改正に期待したいです。また、ネットにおけるマナーやスパムについても、改善していかねばならないでしょう。

■ バーチャルからリアルに

まだ詳細は決まっていませんが、9月7日には「YESナイト(仮称)」という、若い方と発起人が話をする機会を設けようと考えています。バーチャルだけでは、だめです。バーチャルからリアルにどうつなげていくかが重要です。

■ トラックバック、コメント歓迎

悪政で困るのは私たちなんですから、もっと政治について話してもらいたい。「YES! PROJECT ブログ」へのトラックバック、コメント大歓迎です。

(gooニュース 2005年8月26日 グロービスにて)


YES! PROJECT
http://www.yesproject.com/index.html

YES! PROJECT SNS@GREE
http://gree.jp/sp/yes/

堀義人代表のブログ「企業家の風景」
http://blog.globis.co.jp/hori/



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