益鳥の思いつき放題放談之記

他愛のない話題で綴る無責任放談・・・

人命軽視国家と何等変わらぬ我が国の人命軽視内閣

2008-05-19 19:22:34 | Weblog
2008年5月19日(月) くもり


益鳥の身辺余話 AM7時23分、室内温度23℃、湿度67%、曇り後時々雨。

手直しで済む問題ではない。国民の生命を軽視する政府は存在しなくていい。大地震に見舞われながら、救済救援策に人命最優先の指揮判断、措置が後手に回ったり、時間との戦いであるにも拘らず適切な緊急迅速機敏な対応が執れなかった国があるが、我が国政府の暫定税率維持再可決を初めとする・・・にとどまらず、後期高齢者(長寿)医療制度等一連の対応は、その人命軽視国と何等変わらないものであり、存在してはならない、いや、存在しなくていい人命軽視政府である。

筆洗 東京新聞コラムより転載
2008年5月19日

 多くのお年寄りが怒りと不安の間を揺れ動きながら推移を見守っていよう。七十五歳以上を対象とする後期高齢者(長寿)医療制度のことである。政府と与党は六月十三日の保険料の二回目の天引きまでに見直し案をまとめる。
 
▼先週末に福田康夫首相と公明党の太田昭宏代表が長時間話し合ったのは、その決定が政権の命運を左右すると判断しているためだろう。年金生活者の保険料を引き下げる方針を確認した。
 
▼所得が低いのに負担が増えてしまったお年寄りが少なくない。役所の事前の説明と食い違う事態で、軽減策を考えるのは当然である。『論語』にも<過ちては則(すなわ)ち改むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ>とある。
 
▼ただし負担が増えたことだけが、お年寄りの怒りと不安の理由ではない。医療費の抑制のために自分たちが切り捨てられようとしていると感じている。仕組みの問題を棚上げしたままで払拭(ふっしょく)できるとは思えない。
 
▼七十八歳の自民党の堀内光雄元総務会長も実感として、国が率先して姥捨(うばすて)山をつくったとの印象を持っている。だから制度を凍結し、白紙から見直すよう首相に進言している。
 
▼七十五歳以上は戦争の時代を生き抜き、戦後の復興を支え、現役ではなくとも今なお、次世代に経験や知恵を伝えることのできる世代である。尊敬と感謝が制度の根底にあっていい。見直しにおいても然(しか)り。これが人情でもある。




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