益鳥の思いつき放題放談之記

他愛のない話題で綴る無責任放談・・・

白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり

2006-11-06 19:55:39 | Weblog

益鳥の身辺余話

明日は立冬を迎える。朝晩の冷えが厳しさを増し始める。敬遠気味であった、衣食住に関する温かいものへの関心と嗜好が自然に受容され、秋から冬へ季の移ろいをある驚きを以って、大きな発見と遭遇したもののように新鮮に感じられるのもこの時期ならではのことである。

その中でも酒が美味さを増すのはまた格別なものがある。酒はある節度を以って嗜むことが自分も周囲に対しても最も理想的な嗜み方であることは言うに及ばない事ながら、ちょっとその節度の度合いを越えて、ハチャメチャに嗜んで見たいという欲望と憧憬の虜になるのもまた、酒の持っている魅力の一つなのだ・・・と思う。

酒が美味くなる・・・この時期、余人はいざ知らず私は少なからずこの欲望に毎年のように駆られる。 勿論そんなことが出来るなんてことは現実味の無い話で、実現したこともなく、出来た試しは更々無い。

欲望と憧憬を脳裏や身体の芯にこの時期一時的に感じながら、「酒の美味い季節が来たなぁ・・・」と誰に言うでもなくぽつねんと呟くのだ。自分に言い聞かせるように・・・自分を納得させる為でもあるかのように・・・。 「そうねぇ。不思議なものね」と家内が我が気持ちを察してか、食卓に用意してくれた御銚子一本を季の初めに味わって、今年も相変わらず味わえることの出来た幸せをしみじみと天に感謝するのだ。

因みに酒は適量を守れば、生活習慣病による死亡率を下げるという。適量 とは、ビールなら中瓶1本強、清酒なら1合弱、ワインならワイングラス2杯弱、焼酎で半合弱・・・位だと言うが、この「適量」を守れるかどうかが問題なのである。

 歳とともに酒量を控えられる嗜み方が出来れば良いが、歳とともに増えてゆく嗜み方は危険だ・・・とは解っちゃ居ても、植木等のスーダラ節の顛末に陥る公算は大であるのも酒の魅力の為せる業だ。

折りしも酒に対する世間の眼も厳しさを増していて強い意志が必要であろう・・・自分の為であり、他人や世間さまにご迷惑をかけることのない嗜み方が要求されている。

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