2005年7月17日(日) くもり
誕生日を迎えて・・・
PM３時５７分。室内温度２８℃、湿度７５％。曇り。風があり、結構涼しい。昨日の蟻キャラバン隊は見事に全滅。今日は誕生日。無為に過ごす老後を何とかしなければならない・・・などとは思うこともなく、怠惰という者もなく、惰性だと誹られることもなく、自分の余生を謳歌する。
尤も、だからといって、妻子への責任から逃避することでもない。家族や、家庭の中のささやかな自分の自由がゆったりと流れてゆく日々となり、そんな日々が、貧しく、その日暮らしに追われ続けて来た自分には、これまでになかった幸せの一つであると、感謝すべき日々に思えるのである。
自分の歩いてきた道程が、自分の記憶の中で風化してゆく。苦しいときの記憶がない。楽しいときの記憶のみが、点綴する山峡の村落跡にうらぶれた姿で残された廃屋のように、昔のよすがを漂わせて思い出されてくる。自分のすべては神と共にあり、家族と共にあり、あらゆる岐路で見えざる世界の神仏、先祖、そして実世界で出会った多くの友人、隣人という神々の導きを得て、今日の日を迎えることが出来ている。
そして思う・・・もし・・・自分に使命というものがあるとすれば、その使命を全うすることだけは、今後唯一ポジティブ（positive）に取り組まなければならないことであろう。それが自分を活かし給うところの意思に応える、自分のせめてもの返礼になるかもしれない生き様であるならば・・・と密かに思うからである。今日も感謝の祈りを捧げながら・・・アーメン。
