益鳥の思いつき放題放談之記

他愛のない話題で綴る無責任放談・・・

政府は力の入れ所が違やぁしませんか・・・

2006-10-26 16:57:29 | Weblog

 

昨日家内に頼まれた手紙を投函するためにポストまで歩いた道すがら撮ったものである。(画像クリック)

今朝は18℃。寝室の窓のカーテンを僅かにめくって眺めた上空の一部を、黒雲がゴミを散らかしたように覆っていて、陽が射さない状態のようであった。家内が「雨が降ってるの?」と訊いたので、「いや多分、禿なかせだろうと思うよ」と私は答えた。禿なかせとは早朝いかにも雨でも降って来そうな気配を漂わせてはいるものの、決して降ることなく時間が経過するにつけ、陽が射し始めて必要ないだろうと思っていた髪の毛の失地多きを占める頭の持ち主達の、必須携帯用品である帽子を、その油断した、今日は不必要判断によってその後照りつける陽光に泣きたい思いをする・・・といった程のジョーク的表現であり、田舎で誰ともなく言い出し定着したこれでも、地域限定的天気情報表現のひとつなのである。陽は案の定10時頃より射し始め、3時過ぎまで照り気温を6℃も上昇させた。正に禿泣かせであったのだ。

買い物に出てその帰途信号のないT字交差点で私はガードマンに停車を指示された。そこから100メートルほどの距離の直進道路の片側が工事のために通行止めとなっていた。私にとってはそこは右折する何時ものコースなのだ。対向車の接近した至近距離でない限り右折するのは当然である。見れば対向車は100メートル地点をゆるゆると過ぎたばかりで私の右折は充分可能な距離と時間的余裕はあった。にもかかわらず、長々と待たされてしまった。助手席の家内は私の心理を分析して、私が充分時間があるから曲がろうとしたことを咎め、「あれくらいの時間でいらいらするのは歳をとった所為よ。待ったとしても、どうってないことでしょう?」とながながとしたお説教を垂れ給い、私は「はい御尤も・・・」ですと聴かなければならない羽目に陥った。いやぁ~災難はどこに転がっているか分からないもんですなぁ・・・私の教訓「偏に忍耐は宝」ですわ・・・(笑い)


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政府は力の入れ所が違っちゃぁ・・・居ませんか?

新聞コラム・社説などより・・・

議員復党
 聖書でイエスが語っているたとえ話の中でも放蕩(ほうとう)息子の帰還は、印象深い話の一つだ。--二人の息子の弟の方が父親に財産分与を求め、受け取ると家を出て遠い国で放蕩三昧(ざんまい)の暮らしをしてお金を使い果たす。尾羽打ち枯らして家に戻った時のことである

▲自分を雇ってほしいという弟に、父は怒るどころか最上の服を与えて家族として迎え、祝宴を開いた。怒ったのは地道に親孝行をしてきた兄で、父の不公平に抗議する。父親はいう。「子よ、弟は死んでいたのに生き返った。祝宴を開くのは当たり前だ」

▲このたとえ話では、弟は悔い改めた罪人(つみびと)、父はその罪人を赦(ゆる)す神、兄は偽善者をそれぞれ表すという。俗世の常識ではまじめな兄に肩入れしたくもなるが、そこを逆転してみせるのがこの世の秩序を超えたところで人の魂を救う宗教というものだろう

▲さて一転、この世の権力をめぐるどろどろした話だ。先に郵政民営化法案に反対して離党した造反議員の復党をめぐり自民党内が揺れている。祝宴まで開かずとも早期無条件復党を認めるべきだとする容認派と、いま復党では筋が通らないという前執行部などの間の対立である

▲参院自民党から出ている復党論も、別に悔い改めた罪人への慈愛ゆえではない。来夏の参院選でぜひとも造反議員の支援がほしいからだ。一方で反対論は、総選挙の大勝利をもたらした有権者の期待を裏切れば参院選でしっぺ返しを受けると主張する

▲確かに総選挙では造反議員との対立を盛り上げるだけ盛り上げて票を集め、参院選では何もなかったように仲良く票集めをするのも釈然としない。来るものも、帰ってくるものも拒まないのは自民党の真骨頂だが、世論が放蕩息子の父ほど優しいかどうかは分からない。


テレビも命令放送の対象に=政府資金拠出で-菅総務相

 菅義偉総務相は26日の衆院総務委員会で、NHKの国際短波ラジオ放送に北朝鮮の拉致問題を重点的に取り扱うよう求める命令を検討していることに関連し、テレビの国際放送も総務相による命令放送の対象になり得るとの認識を明らかにした。
 菅総務相は、2007年度予算で短波放送と同様にNHKの国際テレビ放送への政府資金拠出(要求額3億円)が実現すれば、「短波放送と同じ考え方になるのが自然だ」と指摘した。



放送命令 報道の自由を危うくする


 政府がNHKに対し、北朝鮮による拉致問題を放送するよう命令する姿勢を強めている。拉致報道は重要だが、政府の命令は報道に対する介入にあたる。北朝鮮の核実験などに対する反発に乗じて、民主主義の根幹を揺るがすような事態を招いてはならない。

 対象はNHKの短波ラジオ国際放送である。菅義偉総務相が北朝鮮による拉致問題を放送するよう命じることの是非を、11月8日の電波監理審議会に諮問する方針を明らかにした。諮問すれば、放送命令を認める答申が出る見通しだ。

 放送法3条は、「放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない」と定めている。原則は編集権の自由にあることを、まず確認したい。

 例外を設けているのが、33条と35条だ。NHKの国際放送に限って、国が費用を負担し、総務相が放送事項などを指定して、放送を行うよう命じることができると規定している。

 NHKの短波ラジオ国際放送は国から費用の一部を交付されており、総務相が命令できる仕組みになっている。菅総務相の方針は、こうした制度に基づいている。

 ただ、これまでの政府命令を見ると、その内容は「時事」「国の重要な政策」「国際問題に関する政府見解」の3つである。

 具体的な内容までの指定はなく、大ざっぱな項目にとどめている。政府は放送法の原則を尊重してきたといえる。

 菅総務相は、3項目に「拉致問題に留意することを加えたい」と述べた。従来に比べて、具体的な中身にまで踏み込んでいる。政府が方針を転換したとみていいだろう。

 北朝鮮の拉致は犯罪であり、放置できない国際問題である。政府ができる限りの手を尽くすのは当然としても、だからといって報道の内容にまで踏み込むのは間違いだ。NHKの自主性に委ねるべきである。

 北朝鮮の核実験強行で、国民の不安や反発は一気に高まった。世論を後押しにして、今回の放送命令を皮切りに、一連の北朝鮮対策についても政府がNHKに介入を強めていく懸念も捨てきれない。

 与党内にも慎重論があるなか、丁寧な論議もないままに諮問に踏み切るのは、問題が大きい。速やかに方針を撤回すべきだ。

 今回の問題に対して、NHKは「今後も自主的な編集のもとで、きちんと取り上げていくつもりだ」と述べている。NHKにも、筋の通った対応を求めたい。


国は何をしているか―
 奈良県で妊婦が出産中に意識不明に陥った。ほかの病院で処置してもらおうとしたが、次々断られた。20カ所目でやっと受け入れてもらったが、既に手遅れ

▼この間、6時間。家族はどんな思いで事態を見守ったことか。胸が痛む。たぶん奈良県の医療の中核であろう奈良県立病院、奈良県立医大病院などまで断ったというから驚く。どんな救急システムになっているのか、と

 ▼病床難を含めて医療の現場が荒廃している。特に頭を抱えるのが医師不足。中でも地方は悲惨な状況にある。次々診療科が閉鎖される。病院集約化も進み、診てもらうには遠くまで金と時間をかけて出かけねばならない

▼厚生労働省は2015年以降は医師余りになると見る。まさか、と多くが思う。そうなるのは大都会と特定病院だけだろうといぶかる。地方は同じ税金、保険料を払いながら診てもらえず選べずで、やはり天を仰ぐのか

 ▼医師不足解消のために26項目を紹介したのは宮城県の久道茂病院事業管理者(元東北大医学部長)。養成策、スカウト策、地方義務化策、医療圏・診療科ごとの定員設置策…(薬事日報新書『医学・医療の品格』)

▼久道さん自身が賛成しかねる策まで取り上げた。そこには、弱り果てる地方の現実が映る。国は何をしているか―。そう言おう。