鎌倉山で知り合った、ご夫婦との会話
『今まで山登りをされた中でどこが一番良かったですか?』
『段ヶ峰が良かったですよ』
あれ以来、段ヶ峰に登る日が来ることが私の楽しみのひとつとなった
そして、やっとその日が来た
それも素晴らしい天候に恵まれての段ヶ峰登頂となった
ルートは、段ヶ峰縦走コースの登山口から達磨ヶ峰~フトウガ峰~段ヶ峰へ、その後千町峠へ降りて林道を歩き車に戻るコース
林道歩きは予想以上に長かったけれど、開放的で緩やかな尾根道の風景とは一変して、林道の周りはかなりの急な斜面と深い谷の連続だったことに驚いた
やっと登った段ヶ峰
フトウガ峰から段ヶ峰の辺りは、あまりにものどかで高原のような風景、どこまでもが一緒のように見えて、最後は少し飽きて来た
素晴らしい眺望と美しい景観、しかし変化があるようで変化のない山歩き
はぁーはぁーと息を切らせることもなく ただ景色を眺めながらテクテクと歩く
これが段ヶ峰の良さなのだろうか?
もう少し荒々しさがあればもっと素晴らしい所だったのかも知れない
ちょっと、えらそうな言い方だが、のんびりし過ぎた山歩きに「良かったぁ!」と素直に言えない自分がいる
そんな気持ちから、縦走コースより千町峠から段ヶ峰~フトウガ峰~千町峠のUターンルートだけでも十分なのかも知れない
・・・
だけど、こんどは新緑の頃、もう一度だけ縦走コースを歩いてみることにしよう
登山口にあったガイドマップ
生野ランプからこの登山口の駐車場まではあっと言う間に着いた
横浜ナンバーのアクセラスポーツが停まっていた
そして私のあとで京都ナンバーのエクストレイルが入って来た
エクストレイルの人は熊除け鈴をぶら下げていた
出発前に妻はトイレへ
しかし、トイレの電灯が点かないらしい
私はトイレの近くに立ってトイレの扉を少し開けた状態で待った
トイレ付近から登山口を撮った
8:45 出発
すぐに軍手を忘れたことに気づいて車に戻った
登山道は歩き易いし良く整備されている
アカマツの巨木がいっぱい → マツタケ山?
9:17 「達磨ヶ峰の肩」の案内板
快適な登山道と素晴らしい眺望
向こうは和田山だろうか? 霧が出ている
ズームアップして撮った(家に戻って更に大きくしてみると竹田城跡が写っていた!)
9:35 達磨ヶ峰山頂
山頂で記念写真 (雲ひとつない!)
あれが多分 段ヶ峰、そして窪んだ所が千町峠 あそこから林道を歩いて戻る予定
10:22 最低コルの案内
木の根道
10:49 目の前に大きな岩
大岩の隣に三角点があったが名前を見るのを忘れた
11:00 フトウガ峰山頂に到着 三角点はどこだったのか? さっきのあれがフトウガ峰のものだったのだろうか?
途中私たちを追い越して行った男性が山頂の近くでお昼のうどんを温める準備中
ユニークな風除けだったので写真を撮らせてもらった
かなりの熟練の方のように思った
11:05 杉谷コースとの分岐
私たちもこの近くで段ヶ峰が眺めながら弁当を食べた
段ヶ峰へ向かう人の姿が良く見えた
ここは遮るものがほとんどないから、人の動きが手に取るように分かってしまう
真中にポツンと1本の木が立っている あれが段ヶ峰の山頂らしい
この深い谷がとても印象に残った
林道がどこまでも続いている あれを歩いて帰らなければならない
12:07 段ヶ峰山頂に到着 (登山口から3時間20分)
山頂の松と妻
13:21 段ヶ峰を下山し千町峠へ向かう
12:42 千町峠にある悠友山荘 (誰もいない様子)
千町峠からの眺望
林道を歩きながら山の斜面を見る
林道
荒れた未舗装の所やコンクリート舗装部が交互に入れ替わった
すっかり落葉してしまった山肌は砂ほこりを一面被ったように独特な色合いを見せていた
ところどころ、沢から水が滝のように流れていた
段ヶ峰へ向かう途中に見たあの谷が、すぐ近くに見えた 綺麗だ!
上を見ると段ヶ峰のあの松が見えた
13:52 杉谷コースの登山口 (千町峠から1時間10分)
クマ注意より「探しています」の看板の方が気になった
14:17 分岐点 (千町峠から1時間35分、杉谷登山口から25分)
車を置いてる登山口まで2.2km! まだ30分もかかる??
14:29 カッセル ホテルのようだ
14:37 生野高原カントリー
千町峠から約2時間かかって駐車場に戻った
丁度、横浜ナンバーのアクセラスポーツの人が帰り支度をしていた
エクストレイルはなかった
車のシートに座りこむとどっと疲れが吹き出した
帰りの林道の2時間が堪えた
途中、生野の延応寺の大ケヤキを見て家に戻った
前回、大坂山まで足を伸ばすことができず心残りだったこと、そしてもう一度やわらかい色彩の紅葉が見たくて再び数曽寺谷を訪れた
前回と同じ山口公民館に停めようとした
近くにおじさんがいたので「ここに車を停めさせてもらっていいですか?」と訊くと
「生憎やけど今日は公民館の隣の工事で車がいっぱい来るからあかんよ」と・・・
私は「そっちの広い所はいいですか?」訊くと
「そこも業者の車が停めるからあかんし、そこは私有地やからなぁ」と・・・
「えっ? 私有地の看板はもっと上の方にありますけど?」
「いいや、そこも私有地なんやわ」
「そっちの場所はいいですか?」 「そこもアカン」
「じゃもっと下の道路に停めてもいいですか?」
「あそこも私有地やから・・・」
「ええ?あの道も私道なんですか?」
「うんそうなんやわぁ 三草山の駐車場やったら自由に停められるよ」
・・・・・
この場は大人にならなくてはいけない
腹立たしさから私の語気が多少荒くなってきたがぐっと堪えた
私はすんなり「はい分かりました」と言って従った
時が流れて山から下山した時、公民館の隣の建築工事は休み? 工事業者の車も1台もなかった
単に『別荘地の周りに車を停めて欲しくない』
と言うことにつきるみたいだ
まあー 立場が変われば私も同じ気持ちになるかも知れない
8:06 三草山/登山口の駐車場に停めて出発
8:21 池淵のアスファルト道路
8:22 林道へ分岐
8:25 林道から細い谷道へ
8:25 数曽寺谷の道
8:30 国有林の看板(ここは国有林か?)
8:33 木々でできたトンネル
8:51 川を渡る
(前回はここを下ったわけだが、今回は登りで迷いそうになったので適宜木を切っておいた)
8:52 鉄塔167への分岐 (三草山駐車場から46分)
歩き易い巡視路だ
9:03 最後の急坂
9:05 登り切るとゆるかな尾根道
やがて眺望も良くなる
9:15 手前の鉄塔は166、向こうは前回弁当を食べた場所の165
あの山々を前回登ったんだ
遠くに笠形山や千ヶ峰が見えた
こちらは東方向の山々
鉄塔167とその上は大坂山
9:18 鉄塔167と大坂山 景色ばかり眺めてなかなか前へ進まない
数曽寺谷と前回登った山々
9:30 鉄塔167直前に鎖場 (登るのに鎖は要らない)
9:32 鉄塔167 (分岐からダラダラと歩いて20分)
目の前は三草山
遠くに雌岡山、雄岡山、明石大橋も見える
向こうに笠形山
この岩場を登って行く
9:42 鎖場 (ここも鎖がなくても登って行ける)
9:43 鉄塔167を振り返る 谷が美しい!
10:00 大坂山へは途中から巡視路がなくなり藪状態となる
薄い踏み跡があり、迷うことはないが歩き難い
ノコギリを取り出し、適宜目障りな枝や幹を切って歩いた
10:47 大坂山山頂に到着 (三草山駐車場から1時間40分)
みなさんの情報通り眺望はあまり良くない
東から南方向と北方向が背伸びする状態
隙間から三草山が見えた
ここでひと仕事
ノコギリで木々を剪定した
終わったのが14時頃、冷たくなった弁当を食べてしばらく眺望を楽しんだ
携帯電話が鳴った(ここは電波が届く!)
取引先のN氏だった
「○○さん、ごめん、私が間違ってました、 あちらの認定品を採用してください・・・」
・・・・ありゃー設計変更かぁ・・・ 時間がかかりそうやぁ・・・
がっくり
いつのまにか時間も経ってしまったし
隣の459mへも行ってみる計画だったが
このまま下山することにした
・・・
ちょっと木を切り過ぎたかもしれない
でも、見晴らしが良くなったから良しとしましょう (ここは国有林だったのか??? あの看板が気になる)
北方向も多少見やすくなった
来た時とかなり違う
14:28 大坂山を下山 はじめは歩き易かったが・・・
千ヶ峰は雪が舞っているようだ
14:43 藪状態の所もある
またもやノコギリを取り出して邪魔な木を切って歩いたが、かなりの急坂で歩き難い
シダも・・・
15:13 岩場 特に危険ではない
岩場を振り返る
15:14 数曽寺谷
またもやシダ 今度はちょっと深い
15:30 数曽寺谷がもう目の前
15:32 数曽寺峠 目の前は鉄塔165へ向かう巡視路 (大坂山山頂から約1時間! ノコギリが災い)
15:42 鉄塔167への分岐
15:56 林道へ合流
15:58 アスファルト道路へ合流
16:03 目の前は山口公民館 (工事車両は全く無し!)
数曽寺谷峠から約30分
16:10 山口の集落入り口辺りから来た道を振り返る
16:18 三草山の駐車場に到着 (数曽寺峠から約45分)
駐車場の目の前の岩場に登って数曽寺谷の山々や大坂山をカメラに収めた
夕陽に照らされた里の紅葉が燃えるように美しかった