思うがままに

Step by Step

長者の棚田

2008-05-01 | ぶらっと-棚田
長者の大イチョウ(高知県仁淀川町)を見るために国道439号線を走った
酷道がやがて綺麗な道となり長者の集落が目の前に広がった
山肌にへばりつくような棚田と民家を見て唖然とした
司馬遼太郎がこの長者を訪れているのであれば、きっと神在居の棚田と同じ感想を持ったのではないかと思った
個人的には、神在居の棚田より胸にグサッときた
美しいというより表現が悪いが奇抜で壮観だったのである











長者川(やがて仁淀川に流れ込む)を泳ぐ鯉のぼり


長者の大イチョウ

2008-05-01 | 樹木-四国地方
四国カルストをあとにして、国道439号線を高知県仁淀川町の長者集落へ向かって車を走らせた
とても国道とは思えないほどの酷道だった
(国道439号線は、この後も祖谷にまで延びていた・・・)

山間が開け前方に長者の集落が現れ、イチョウの巨木が見えた
長者の大イチョウは県指定天然記念物であり、高知県では最大、四国でも第3位の幹周となるようである
すぐそばの郵便局に車を停めさせて頂いてイチョウを見に戻ったのだが、イチョウより山の斜面にへばりつくような集落と棚田が私の心を捕らえた
神在居の千枚田より凄い棚田のように思えた
『だんだんの里』という案内板の通り、何とも形容しがたい凄い景観に圧倒され、高台に登り棚田を背景にイチョウの写真を撮った

四季の移ろいと共に変化するイチョウの姿を、この集落の人々は窓越し見て来たのかも知れない
私にとって、このイチョウとイチョウを見下ろす長者集落が心に残る思い出の地となったようだ




























善福寺の千年杉

2008-05-01 | 樹木-四国地方
高知県梼原の街から地芳峠へ向かう途中の善福寺の千年杉(町指定天然記念物)に立ち寄った
立派な杉の巨木には間違いないが、あまり私の心を打つものは感じられなかった
しかし、境内の外れの斜面に根を下ろし山里を見下ろすようにそびえる姿は、この地の人々にとっては心の支えになっているのかも知れない




















杉のある高台から里を見下ろす
目の前は車を停めた神社の社叢


神在居の棚田(千枚田)

2008-05-01 | ぶらっと-棚田
司馬遼太郎が『万里の長城よりも素晴らしい』と絶賛したと言われる棚田百選のひとつ「神在居の棚田」(高知県梼原町)を訪れた

神在居(かみざいこ)という地名に神聖なものを感じた
兵庫県にも岩座神(いさりがみ)という棚田百選のひとつがある
地名とここまでの棚田を造り上げた人々の質(?)に何かしらの相関があるのかも?と素朴な思いを抱いた



野越トンネルを出て風早トンネルに入る前に右の脇道に入った
しばらく進むと「維新の道 坂本龍馬脱藩の道」の案内板があった
(「維新の道」は道百選のひとつらしい)
私は坂本龍馬にさほどの関心はないが、妻はこの辺りの歴史が好きで本も沢山読んでいるようである
まあー 私にとっては歴史を飾った偉人が歩いた道 という程度のものだ




しばらく進むと棚田を一望する所があった
先客がおられたが、丁度入れ違いになったようだ


高台から見渡す棚田が綺麗だった
司馬遼太郎曰く「万里の長城より・・・」は言い過ぎかも知れない
しかし、棚田の中央を貫通する国道197号線によって棚田の景観を損なわれたとも考えられる






棚田を見渡しながら車を走らせた
岩座神の棚田はコンクリートが多用されてしまっているが、こちらの棚田は昔のままの石垣が敷き詰められていた
本当に素晴らしい棚田だ!
一面黄金色に染まった頃の棚田も見てみたい・・・








神在居の棚田の折れ大杉

2008-05-01 | 樹木-四国地方
日本の棚田百選のひとつ、高知県梼原町神在居の棚田(千枚田)にある折れ大杉は、樹齢800年の生涯を終え、折れた幹から新たな木が芽生えていた

場所はこの辺りだったような気がする
どなたかのHPだったか、それともブログだったか記憶にないが、棚田を見下ろす場所に折れ大杉があるのを知った
絶好のロケーションで大杉は棚田を眺めながら育ってきたに違いない
しかし、棚田によって自分は大風にさらされてしまい折れてしまったようだ
里の人々との暮らしと共存できないほどの巨木になってしまったことが災いしたのだろう
もし、今もこの大杉が樹形を留めていたら、きっと素晴らしい眺めであったことだろうと思うと残念だ





















大谷のクス

2008-05-01 | 樹木-四国地方
四国旅行で最初に巡り逢えた巨木は高知県須崎市須賀神社にある大谷のクス(国指定天然記念物)だった
大谷のクスは樹齢2000年で四国では最大の幹周を誇るだけあって正しく巨樹の中の巨樹とも言える存在感を持っていた
素晴らしい巨木だ

根元部分は、私が知る範囲でクスノキの樹皮とはほど遠く、まるでムクノキのように見えた
クスノキであろうがムクノキであろうが、私にとってはあまり意味のないこと
自然の中を勝ち抜き、里の人々に愛され、里の人々の暮らしを見守ってきた巨木と対面することで十分なのである