思うがままに

Step by Step

母からの贈り物

2007-05-10 | ひとりごと
朝いち 担当者からの資料に目を通しコメントを書いてフィードバック
全てPCメール
ホント 便利になったものだ

すっかり伸びきってしまった頭をスッキリさせたくて散髪に行った
アクセラを走らせるのも久し振り、からだが宙に浮いたように落ち着かないし頭もボーっとしていた
交差点の信号待ちから発進しようとしたら、先頭だった私の左折に前の右折が割り込んできた
それもスピードを上げながらだ
クラクションを鳴らそうと手が動いたが・・・・やめた
こんなマナー知らずのドライバーがワンサカといる
自分さえ良ければそれでいい訳だ
きっといつか事故ることだろう

散髪して気が少し晴れた
からだも軽くなったみたい (いや、体重が落ちてしまっているのだ)

家に戻ると「郵便物のお預かりのお知らせ」が玄関ポストに入っていた
母から妻へのものらしく「書留(現金)」にチェックが入っていた
なんじゃ??

夕方、再配達で母からの封書を受け取った
現金書留だった
中を見ると妹の代筆による手紙と現金10万円が入っていた
妹は実に綺麗な字を書く(中学のころ好きだったNHさんの字とそっくりなのだ 彼女の手紙は今も持っている 妻には内緒だが・・・)

先に妹に電話を入れた
「何 これ?」
「それねぇ おかちゃんの気持ちなんやて 素直に受け取ったら? いつも貰ってばかりで悪いし 今度のお盆に帰って来るまで待てんかったみたい」
「この休みに帰りたかったけど仕事が立込んで帰れんかったんや せやけど、こんな大金貰うの気がひけるなぁー」
・・・
こんな会話と世間話で15分ほど話し込んだだろうか?
妹はよく喋る 私は殆ど聞き役・・・


間を置いて母に電話を入れた
あいにくの電話中 しばらくしてまた電話を入れた まだ話中
母は自分の電話を持っている
家の電話だと気兼ねして電話を掛けられないからだ
自分だけの電話なら長電話もできる
そう 妹に聞くと今の母は電話魔(?)らしい
電話で子供や色んな人と会話することが活力になっているようだ

やっと電話が繋がった
「○○です おふくろ お金が届いたけど、どういうこと?」
「それなぁ いつも貰ってばかりで悪いから、私からのほんの感謝の気持ちや あんたにあげるんじゃなしに○子さんにあげるものやからな」
「別に横取りするつもりは毛頭ないけど、何かへんやなぁ」
私が折れるしかないのだが、収集が着かないような会話がしばらく続いた

「この休みに家に帰るつもりでいたんやけど、仕事に追われてそれどころやなかったんや 電話もせんとごめん」
「男は仕事が優先や 仕事しいや 落ち着いたら帰って来たらいい」
「せやけど、もうしんどいわぁ」
「何を泣きごと言うてんねん! がんばらんなあかんやないか!」
私の実情も知らずに子供のように叱った
母にとって私はまだ子供なのかも知れない
「ほんまに しんどいねんでぇ」
「そうかっ・・・ せやけど がんばりよ!」
「はい・・・」


妻が帰宅
それまでの経緯を話した
「おふくろに電話を入れてくれる?」
年老いても律儀で堅物の母が今も苦手な妻は一瞬躊躇した
はっきり言って私の母が怖い存在みたい
(私も同様、今でも怖いのだ)

手短にお礼を言って電話を切ろうとする妻の様子に思わず笑ってしまいそうになった
一方、母は話を続けたがっているように思えた
なかなか電話が終わらない
さすが電話魔??
いや、そうじゃなしに ただ話をゆっくりとしたいんだろう
昔はそんな話好きの母には思えなかったのだが・・・ 


母と妹との長電話
かなり気持ちがリフレッシュした
今日の「母からの贈り物」にまつわる出来事が、私の心に平常心を取り戻すきっかけを作ってくれたようだ

「母の日」を目前に母からの贈り物?
『このお金でなんか買って贈って来てね』という督促だったのかも??

仕事の中の空しさ

2007-05-10 | ひとりごと
GWで休んだのはたった1日
妻は9連休だった

せめて1日くらい妻と付き合わなけりゃと思い切って仕事を忘れ淡路島へドライブした
明石海峡大橋は何度渡っても気持ちがいいものだった
それにいい天気だった!
いつの間にか春が終わってしまっていたんだなぁ
・・・・

その後、充分じゃない睡眠時間に疲労は蓄積され時間は容赦なく流れて行った
図面が出来上がり担当者にメールする
担当者もがんばっている
彼もGWどころじゃなかったはず

GWが明け、世の中は「普通」に戻った

そこで待っていたのは設計変更だ
誠心誠意対応した結果に変更が加えられ、修正作業のために工程が遅れる
担当者から新たな作業指示が来る

どうしたらいいのか?

先の見えない作業時間の長さと1日が24時間しかない物理的な長さ
この両者の隔たりをどう埋めればいいんだろうか?

埋めることが出来ないのは私自身の実力?

そんなことを考えていると空しさだけが心の中を増幅していった


過去、何度もこの空しさを味わった

しかし、今回は異常だ

仕事をする気力がいっぺんに失せてしまった
担当者に「申し訳ありません 間に合わないです ちょっと休ませて下さい 今日は仕事しません もう限界です」と、電話で告げてしまった
ここまで言ってしまったのは初めてのことだった

担当者は「そうですかぁ じゃ、明日電話をくれますか?」と申し訳無さそうに返事をした


少し時間が経って、担当者の上司(N課長)から電話が入った
彼と私とは仕事も酒も悩み事も何でも通々の仲
「○○さん、話聞きました ちょっと休んでください 工程は何とか調整します・・・来週の中旬までに『あれだけ』を仕上げてもらったらいいです あとは、スペックがちゃんと確定してからにしましょう ちょっと、この仕事 また設計変更が来そうです」
その言葉で救われた思いになった
何とか乗り切れそう!

夜になって、また彼が「○○さん、休んでる? 今日は仕事したらアカンよ!」と電話をかけてきた

ありがとう・・・

空しさは、やがて姿を変え、前向きな反発心を生んだ
空しさを味わうことは、仕事への喜びを感じるためのひとつの通過点なのかも知れない