思うがままに

Step by Step

入院4日目

2007-02-10 | ひとりごと
昨夜、私が帰ってから妻の友達がお見舞いに来てくれたとのメールが入った
病室が乾燥してそうだから「加湿器を貸してあげる」と言ってくれて、テニスに出かける足で彼女宅へそれを受け取りに行った
電話で8:00頃と伝えていたのに、ちょっと遅れてしまった
既に彼女は玄関で私が来るのを待ってくれていた
元気ハツラツを絵に描いたような彼女が満面の笑みを浮かべて「おはよう! これ遠慮なく使ってね」と言ってくれた
私は「昨日お見舞いに来てくれたそうでありがとう 気を使わせてばかりでゴメン じゃ、お借りします」と言って加湿器を受け取った
「最近買ったCRVどう?」と尋ねると、「いいよ! 昨日 阪神高速をブンブン飛ばして行ったら周りが避けてくれたわ! やっぱ、大きな車はいいねぇ ・・・・」と、とてつもない言葉を次から次へと聞く羽目になってしまった
再度、お礼を言って別れた

今日は病院へ行く前にテニスへ
なんか妻に悪いような気がしたが、身体を動かして元気にしてる私を感じている方が妻にとっては落ち着くようだ

今日はまるで春のような陽気
コートを走り回るとじわーっと汗が出てきた
本当に今は冬??
3時間みっちりと楽しんだあと、病院へ向かった
本当に暖かい
全ての窓を全開して走った
心地良い海風が車内の隅々まで行き渡っているように思えた

約1時間半かけて病院に到着
スーパーで弁当を買い病室に入った
妻の顔が日に日に元気になっているように見えた

加湿器をセットして
早速試運転 水蒸気がほわほわっーと昇った
「ありがたいね・・」

未だ読んでない朝刊に目を通し、スーパーの特売チラシにも目を通した
今や私が主婦かぁ・・・

そのあと、院内の図書館に行きたいと言い出し、点滴とチューブが入ったまんま機械を転がしながら連れ添って歩いた
「その格好 恥ずかしない?」
「平気」
うむ 私なら病室に引き篭もってしまってるかも・・・
3冊、借り出して病室に戻った

「昨日の晩はさびしかったわ」と妻が言い出した
「どうしたん?」
「ちょっと昔のことを思い出してしまって・・・」
それは、まだ二人が結婚する前の私自身が入院した時のことだった
献身的に尽くしてくれたことを今も忘れてはいないが、妻はその時の私のちょっとした素振りが今も脳裏から離れないようだ
私はとっくに忘れてしまってたことを妻は今でも覚えていた
そんな妻がとても愛おしく思えた・・・

・・・・
「今日は土曜日で帰り道が混むからもう帰るわ 明日はまたいつもの時間に来るからね」
「どっかへ遊びに行ってきてもいいよ」
「そんなん ええわ」

帰り道
サイバーナビは渋滞してる道を点滅表示してくれる
広域にしてみると、どの道も点滅だらけ
途中、ボイスコマンドで「自宅」と告げた
いつもは通らない道を案内してくれ、その道は点滅していなかった
しかし、目の前は信号待ちの長蛇の車
一向に前に進まない
これなら、いつも通る道を走った方が早かった
ほぼ、倍の時間が掛かって自宅に到着!