・高菜Leaf mustard たかな
アブラナ科、インド北部原産。中国での栽培が多いが世界各地で栽培している。日本では、古くに中国より伝来し関西以南、暖かい地域で栽培がおこなわれ平安時代(794～1192)の中期食物一覧、源順（みなもとのしたごう:911～983）著・和名抄(わみょうしょう：字書)に辛芥(たかな)の記載があり芭蕉菜ともいわれ東北地方に残っている。
数種の品種があり代表的なのは、二年生草木で丈1.2mに達するカラシナの一種で、株が大きく、葉肉も厚くオオバガラシともいう。大きな葉は濃緑色で粗毛を有し主に九州で作付けし漬物にすることが多い。
9月に種まき12月より翌年の3～4月に収穫し5、6月に出回るものは辛味が少なく浅漬けに東北地方の11月に出盛りのものは保存漬けとし翌年の春頃までの家庭用食材とする。
保存漬けは味がよく年間を通して刻んでお茶漬け、葉が大きいので海苔の代わりにお結びを包んだりして賞味できる。多くは繊維が硬いことから漬物としているが、炒め煮、煮つけにも利用する。漬物の炒め煮もよい。
高菜なま１００ｇ中でエネルギー21kcal.水分92.7g.蛋白質1.8g.脂質0.2g.炭水化物4.2g.灰分0.9,Ｎａ43mg.Ｋ300mg.Ｃａ87mg.Ｍｇ16mg.Ｐ35mg.Ｆｅ1.7mg、.Ｚｎ0.3mg、カロテン2,300μg[ビタミンA190μg].V.E:0.8mg.V.K:120μg.VB1:0.06mg.VB2:0.1mg,ナイアシン0.9mg,VB6:0.16mg、葉酸180μg、VC:69mg、食物繊維2.5g、
高菜漬物１００ｇ中でエネルギー33kcal.水分83.5g.蛋白質2.8g.脂質0.2g.炭水化物7.0g.灰分6.5,Ｎａ2300mg(食塩相当量5.8g)、Ｋ450mg.Ｃａ150mg.Ｍｇ20mg.Ｐ43mg.Ｆｅ2.1mg、.Ｚｎ0.4mg、カロテン3,600μg[ビタミンA300μg].V.E:1.4mg.V.K:220μg.VB1:0.07mg.VB2:0.14mg,ナイアシン1.3mg,VB6:0.10mg、葉酸81μg、VC:30mg、食物繊維5.2gを含む。
辛味は、シニグリンSinigrin(殺菌作用がある：配糖体)が加水分解を受けて辛くなる。カルシュウム(骨を丈夫にする)87mg、鉄(疲労回復)1.7mg、ビタミンA効力(夜盲症予防)190μg/100g中に含む。
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