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内々定者が語る就職戦線 

2012-05-22 20:53:20 | 日記
内々定者が語る就職戦線 短期決戦、将来像明確に 2012/5/20 23:08日本経済新聞 電子版

大手企業を中心に2013年春に卒業する大学生に内々定を出す動きが本格化している。
国際的に活躍できる「グローバル人材」など企業の採用ニーズが一段と高度になるなか、一足先に就職を固めた学生の事例はまだ内々定のない人や来年の就活生にも参考になりそうだ。
今月初めまでに内々定を確保した5人の学生を集めた座談会で、今年の就職戦線の実態を探った。

――経団連の倫理憲章見直しで会社説明会などの開始時期が10月から12月へと2カ月遅くなった影響は。
 Aさん「昨年12月と今年1月は毎日2~3件の説明会があって忙しかったが、自分では就活期間が短くなったのをプレッシャーとは感じなかった。
ただ、1月は大学内の試験と重なり、時間のやり繰りに苦労する友人も多かった」
 Bさん「倫理憲章では面接は4月1日以降となっているが、『選考とは関係ない』という名目で2~3月にリクルーターに呼び出され、そこで評価が高ければ4月初めに面接して内々定を出すと言われた。
実質的には選考だったのだと思う」
 Cさん「大学に入った時から化粧品、食品、製薬関係で働きたいという明確な希望があり、スムーズに活動を始めることができた。
ただ、就活期間の短期化で参加できる説明会の回数が少なくなったのは確か。12月の時点で志望業種などを含めた将来像がない人は迷走していた」

――志望する業界や企業をどう選んだか。
 Dさん「世界を舞台に働き、社会貢献できる仕事を選んだ。大学を休学して発展途上国の非政府組織(NGO)で働いた経験から、援助よりもビジネスの力で貢献したいと感じた」
 Eさん「中国に留学した経験から、海外と直接つながる仕事をしてみたいと思った。
いまは経営が厳しくても将来に向けたビジョンがある会社は復活すると考えて、赤字決算の多い電機業界でも数社面接を受けた」
 Cさん「業界を絞って就活したことで会社ごとの特徴がはっきり見えるようになった。選考で足を運ぶのが楽しみになるような会社が自分に合っていると判断した」

――企業がグローバル人材を求める動きを実感したか。
 Bさん「留学経験は大きなアピール力があると思う。企業は留学を決めた決断力や、異文化の中で勉学に励んだ行動力などを評価している」
 Aさん「英語能力テストのTOEICの点数を面接で必ず聞かれた。私は留学経験はないが、独学で890点まで高めたことはプラスになった」
 Eさん「グローバル人材は留学経験や語学力が高い人を必ずしも意味していないと思う。海外でも社会に溶け込んでいける主体性を企業は求めているのではないか

――外国人社員と競争していく覚悟はあるか。
 Bさん「ある外資系メーカーの面接では、参加者の3分の1が外国人だった。みな自信に満ちていると感じたが、その勢いに負けてはいけないと思った。
日本人の慎重さ、丁寧さといった長所を生かせばいい」
 Dさん「経済のグローバル化が進めば外国人と競争していくのは当然で、あるべき姿に近づいてきたのではないか」

――スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の活用もいまの就活に欠かせないようだが。
 Aさん「就活用にスマホを買い、就活生向けのウェブサイトを頻繁にチェックしていた。いまはスマホなしの就活は考えられない」
 Dさん「説明会は企業側の案内と同時にスマホから予約しないとすぐに満席になってしまう」
 Bさん「就活にスマホは便利だが、交流サイト(SNS)の利用は要注意だ。リクルーターが投稿をチェックしていることもあり、内容で注意を受けた友人もいた」

(座談会には日経HRが協力しました)