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花粉症のはじまりでしょうか?

2013年01月29日 | 花粉症
今週からロンドンは暖かくなり、春を感じさせる日ざし
がでてきました。

それと呼応するように先週末から花粉症の相談が
出てきました。

例年この時期にだけ来られるお客様も、
すっかり漢方のファンで、いつも同じ漢方薬を
購入されます。

また、その他の治療で来られた方も、
花粉症の漢方薬も合わせて使われます。

現在のところ、鼻水が出るが、
風邪か花粉症かわからないといわれて、
<小青竜湯>を使う方や、
目の痒みなどで銀きょう散を使ってもらう方などですが、
基本は<玉屏風散>をお勧めしています。

また、同時に健康の根本である胃腸の状態を強めていく
必要があります。
それには、六君子湯や補中益気湯などの併用が効果的です。

症状と体質によって、様々な対応方法がありますので、ご相談ください。
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子供たちへの漢方薬の飲ませ方の工夫

2012年12月27日 | 漢方の効いた例
一口に漢方薬といっても、処方される薬により味も香りも千差万別です。
中には、甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)や
小建中湯(ショウケンチュウトウ)のように
比較的口当たりの良い処方もありますが、
大多数の処方は独特の味や香りを持ち、
決して子供が好むものではありません。

ましてや病気で具合が悪く、普通の食事さえ進まない時に、
今まで飲んだ経験のない薬を目の前に突き出されたら、
腰が引けるのは眼に見えています。

さらには、漢方薬の有効性が一般の人には
充分浸透していない可能性もあり、
お母さん自身が薬の効果に
半信半疑の場合すらあります。

最初に必要なことは、子供と実際に向き合い、
薬を飲ませてくれるお母さんに、
漢方薬を飲むことの必要性や薬の有効性
をしっかり認識してもらうことです。

 実は、その目的のために最も有効な手段は、
ちょっとした機会を捉えてお母さんに漢方薬を飲んでもらい、
その効果を実感してもらうことなのです。

ことわざに「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」とありますが、
まず親をこちらの世界に引き込んでおくということが重要です。

 次に実際に服薬する時のテクニックですが、
昔ながらの紙状のオブラートが基本です。
今では、ゼリー状のオブラートもあり、
小さい子供にも使い易くなっています。
しかし、値段がはりますので、薬代よりオブラート代の方が
高いなんてことになりかねません。

 他には、漢方薬に限らず子供が薬を飲む時には、
甘い飲み物を混ぜる、または薬を飲んでからお口直しをする
という手段が使われます。

漢方薬の場合、苦味や独特の香りを持つものが多いので、
もともと苦味のあるココアとか、麦芽飲料が子供たちに好評なようです。

味や香りを包み込むという点では、乳酸飲料やカルピスも有効です。
さらに、溶けると苦味が増す処方では、粉のまま流動物に混ぜ込む
という手法をとります。
例えばコンデンスミルクや、一歳以上なら蜂蜜も使えます。
一般に冷たいと味の感度が落ちますので、冷たいアイスクリーム、
特にチョコアイスなどがお勧めです。

毎食後に内服のためにアイスクリームでは体に悪いということであれば、
パンに塗るジャムやピーナッツバター、中でもチョコレートペーストが一押しです。
プリンのスプーンなどで、一匙とってエキス顆粒を練りこみ、
そのまま「あーん」と口の中に入れるのです。

薬に対して警戒心の強い子なら、ベビーシュークリームを半分に割って、
中のクリームに薬を混ぜ、何事もなかったかのように蓋をして
一口で食べさせるという高等テクニックもあります。

 子供を半ばだまして薬を飲ませることも初期には必要かもしれませんが、
子ども自身が薬を飲んで症状の改善を自覚すると、
まずい処方でも案外すすんで飲んでくれることもあります。

アトピーなど皮膚が痒い子供は、消風散(ショウフウサン)や十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)
で痒みが治まるのが分かると自分で薬を催促するようになります。

 そうそう、子供は全て甘党ではなく、時々辛党の輩がいるのを忘れていました。
塩味を好む子供の場合、マヨネーズに薬を混ぜると上手くいきます。
この手の子供は、好みがうるさく、ひき割り納豆やのりの佃煮など、
思いもよらない肴で薬を嗜んでいるようです。
しかし、私が最も驚かされた漢方薬の友は、なんとイカの塩辛です。
こんな子は将来、大酒のみになって、(インチンコウトウ)や
黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)のお世話になっていることでしょう。
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冷え症は万病の元

2012年12月01日 | 漢方の効いた例
冷え症は万病の元と言ってもよいくらい、様々な病気のベースに潜んでいることが
よくあります。この冷えを改善することでそれらの疾患が急に良くなることもあるため、
冷えを軽く考えずに対処していくことが大切です。例えば、冷え性の治療をしているうちに
不妊症が改善されたり、冷えをとることで頭痛やめまいが良くなることもよくあります。
さらには、アトピー性皮膚炎なども表面の皮膚の炎症に隠れて見逃されがちなのですが、
裏には冷えが隠れていて、これを改善することで皮膚の症状も良くなることもあります。

冷え症の分類は冷えている部位、例えば手足の先が冷えるとか、
お腹が冷えるなどのように冷える部位で分けることもできますし、
原因別に分けることもできると思います。
またその両方で分けてもよいと思うのですが、
ここでは分かりやすく大きく5つのタイプに分けて説明します。

下記の漢方方剤の中には、英国では使用が認められていない生薬もあり
ーーたとえば、細辛、附子、木通などーーその場合はできるだけ近い生薬
を選んで代わりに使います。

1つ目は、これから冬に向けて外からの寒さによって悪化する冷えです。
例えば、夏ならクーラー病や冬ならしもやけ、寒いと悪化する腰痛などを
含めた関節痛などですね。

2つ目は胃腸の冷えからくる不調が原因のタイプです。
この場合には乾姜や甘草を含む方剤を使用します。
例えば足の冷えや頻尿、嘔気、嘔吐などには甘草乾姜湯
生野菜や果物などの冷性の物を食べ過ぎて起こってくる
慢性の胃腸炎などには人参湯、腰痛などには苓姜朮甘湯
を使用します。

3つ目は老化や腎の衰えとともに起こってくる冷えによる不調のタイプです。
例えば高齢者に多い腰痛や座骨神経痛、夜間頻尿などに八味地黄丸や
牛車腎気丸などを使用します。

4つ目は血流障害(瘀血)による冷えのタイプです。
例えば、冷えやむくみ、月経不順、月経困難症などに当帰芍薬散
当帰芍薬散より少し実証で肩凝りや頭痛、のぼせ等を伴う冷えなどには
桂枝茯苓丸を使用します。

5つ目がストレス(肝の障害や気欝)からくる冷えのタイプです。
これには加味逍遙散や四逆散を使用します。
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加味逍遙散と被害妄想

2012年11月28日 | 漢方の効いた例
古典には加味逍遙散について、
"女子、物ごと心にかなわず、思ふこと、とげず、役にもたたぬことをきづかい、
後には乱気にもなるべきかと見る者、この方を用ひてよし"(『疎註要験』)
との記載が見られます。まさにその通り!と思うような症例がありましたので
下記に記します。

ロンドンは段々と昼間の時間が少なくなり
寒さも厳しくなってきました。

ある寒い冬の日。
30代後半の女性が陰鬱な面持ちで治療にこられました。
彼女は夫と2人の子供との4人暮らしで、3年前、こちらにに引っ越してこられました。
当初は平穏な生活を送っていましたが、春頃より漠然とした不安感を覚えるようになりました。
隣人から嫌がらせ行為を受けていると感じるようになったのがその原因です。

彼女の話では、
「家を留守にしている間に隣の人が不法侵入して、物を盗ったり、家具類を傷つけている」
「常に天井裏など家の中に人の気配がある」
「夫にも隣人の嫌がらせについて相談したが、まともにとりあってくれなかった」
 などとDさんは涙ながらに話します。次々に訴えます。

とにかく不安感、不眠や食欲不振が続くので漢方で何とかして欲しいと哀願されました。

統合失調症の可能性が頭をよぎりましたが、西洋薬は絶対に飲みたくないというので、
まずは精神不安と気虚を目標に加味帰脾湯(カミキヒトウ)処方しました。
それから2カ月ほど音沙汰がなく、再び治療にこられました。

聞けば漢方はずっと服用していたとの事。
ただし半分にして飲んでも頭がボーっとしてぐったりするので、
量をかなり減らしてちびちび飲んでいたそうです。
それでも不安感や不眠が一向に良くならないのに加え、
漢方薬の効果が強すぎると感じるようになり、最近は神経質になりイライラが増えた。
また、手足が冷え、生理前2週間と生理中は気持ちが落ち着かなくなったと言います。

明らかに症状が悪化していました。

今度の処方で良くならなければ、餅は餅屋で精神科の受診をすすめよう。
でも西洋薬は毛嫌いしている人だし、説得するのは大変だなぁ’と思いつつ、
イライラや生理に関連する精神症状を目標に加味逍遙散(カミショウヨウサン)
に転方してみました。

1カ月後にはにこにこして気持ちが明るくなり、日常生活を普通に送れるよう
になったと言います。
今までの自分はどうかしていたとの言葉も聞かれるようになりました。
明らかに受け答えが「普通の人」になっていましたので、加味逍遙散を継続としました。
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今年の冬は亜鉛をとろう!

2012年11月27日 | 食と栄養
The Open Respiratory Medicine Journal
(Open Respir Med J 2011;5:51-8.)
に掲載されたリサーチによると
亜鉛をとることで風邪で苦しむ期間を
縮めることができるとのことです。

亜鉛は身体のなかで多くの役割を担っています。
その中でも、妊娠のためのサポート、免疫機能の強化
はよく知られているところです。



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