腕時計をちらちら見ながらビジターセンターで4時55分まで粘る。
子供たちに、まだな~んにもおみやげを買っていない。
けれどもう時間切れ。うう。
ビジターセンターを出たところで、往きのフェリーで一緒だったおじいちゃんと孫コンビが走り出したのを目撃!
慌ててわたくしも後を追って走る。
グリニッジの余韻に浸る暇もなし><。
グリニッジ・ピアの前に置かれていた元祖赤いポスト。懐かしいこの形に思わずパチリ。こういう所から自分宛ての絵はがきなんて出しておいたらいい思い出になるだろうな~。
…時間があればね…うん。(←遠い目…)
帰りもどんぶらこっこと約1時間の船旅。また雨が降り出して一気に真っ暗。灯りの点いた川岸の風景は幻想的で綺麗だったのだけど…わたくしの腕では暗いだけのタワーブリッジ。
午後5時50分すぎにウエストミンスター・ピアに到着。
さて、これからどうしよう…フレミングス・メイフェアホテルに行くか?
これからの時間だとハイ・ティーだよね。
お昼間にオランジュリーでスコーンを1個食べてから何も食べてない。
何か温かいものが食べたいなあ…。
そんなことをぶつぶつ思いながらフェリーを降りて長い桟橋を渡っていると…!
あああ~~!!Big Benだあ!
うっそ!フェリーに乗ったとき全く気付かなかった!
こんな近くにあったんだあ…。
桟橋から降りて前にある階段を上って行くと地下鉄の出入口がある。そのまま階段を上りきってしまうと道路を隔てた目の前にBig Benと国会議事堂がそびえていた。こんな間近で見られるなんて思っていなかったので感激!
ジャスト6時。Big Benの鐘が鳴り響く…。
(余談だが、日本の学校で採用されているキンコンカンコーン♪のチャイムはこのBig Benの鐘をお手本に作られたそうだ)
目の前の風景にしばし佇んで見惚れていたけど雨がどんどん酷くなってきてしまった。いつまでもここに居るわけにもいかないし…どうしよう。
地下鉄に乗る?それともまたタクシーでメイフェアまで出るか??
周りの人たちはみんな雨を避けるように次々に地下鉄の入口へと入ってゆく。
もう酔っているのかジャンキーなのか、いきなり背後で大声を上げる男性がいたので咄嗟に地下鉄の入口へ入った。
迷う風情で立っていたらヘンな人が寄って来るかもしれない。さっさと行動しなきゃダメだよね。
そうだ!Victoria&Albert Museumに行こうか!
今日は水曜日だから確か8時まで開いているはず…。そしたらここのカフェでごはんも食べられるじゃない~。
ガイドブックで確かめる。うんOK!
最寄り駅はSouth Kensington。Westminsterからは4つめね!よし!
ゾーン1の切符を買う。
ちょうど夕方のラッシュ時で結構な混み具合。さすがシティの近くだけあってスーツを着た日本人(多分)ビジネスマンの姿もちらほら。
ホームへ通じる階段からは人波がどっと押し寄せてくる。
しかしここでかねてから聞いていた英国人のマナーの良さを体感した。
電車を降りた人(階段を上って来る人)が優先で、その集団が過ぎるまでこれから電車に乗る人(階段を下りる人)は、じっと階段の傍らで待っている。
そしてホームで電車を待っている間にも日本人のように我先にと急いで割り込んでくる人間など一人もいないのだ。
夕方のラッシュ時にも関わらず、並んでいた人間誰もが自分も自分もと押し合いながら到着した電車にぎゅうぎゅう詰めになるほど乗り込んでも来ない。
ある程度多いな…と判断したら自発的に次ぎの電車を待つ…という感じだった。
しかも車内でも一番に席を陣取ろうとする人もいなかった。
…素晴らしい。
もちろん個人単位でいえばゴミをポイ捨てする人などマナーが悪い人も当然いる。
フィンドホーンへ向かう列車の中では大声で携帯で話す若い子もいた。
しかし集団心理とでも言うのか、こちらの人たちはパブリックな場では感心するほどきちんと順番を守り挨拶をする。
その姿には、たった数分待たされるだけでイライラセカセカする日本人には到底持ち得ない、そしていつの間にか日本人が忘れてしまった「心の余裕」が感じられた。
こういうところが「子供の国」と揶揄される日本に対して「大人の国」と言われる英国の所以なのだろう。
ウエストミンスターからサウス・ケンジントンまでベビーカーを押した若い黒人女性と一緒になった。
自分もいちおう母親の端くれだからか、赤ちゃん連れのその女性が自然と気になった。
ベビーカーを抱えて駅の階段を上ることがどれほど大変か身に染みて経験していた自分は(だから車ばかりになってしまうのだが・苦笑)彼女を手伝おうと思ったものの何と声を掛けたらいいのかと一寸躊躇した。
しかしすぐ彼女の傍らを通りすがった若い白人男性が彼女に何か二言三言告げるとサッとベビーカーを抱え上げ、駅の階段をすたすた上って行った。
…ほんの数秒の出来事だった。
けれどこのたった数秒にわたくしはいたく感動した。
人助けをしようと思えばこんなに簡単にちょっとの時間で出来てしまうのだ。
なのに何故、普段の生活を振り返ればそのわずかな時間を自分を始め日本人は惜しむようになってしまったのか…。
ベビーカーを抱えた英国青年の何の気負いもない自然な背中に、この英国という国の懐の深さを垣間見た気がした…。
子供たちに、まだな~んにもおみやげを買っていない。
けれどもう時間切れ。うう。
ビジターセンターを出たところで、往きのフェリーで一緒だったおじいちゃんと孫コンビが走り出したのを目撃!
慌ててわたくしも後を追って走る。
グリニッジの余韻に浸る暇もなし><。
グリニッジ・ピアの前に置かれていた元祖赤いポスト。懐かしいこの形に思わずパチリ。こういう所から自分宛ての絵はがきなんて出しておいたらいい思い出になるだろうな~。
…時間があればね…うん。(←遠い目…)
帰りもどんぶらこっこと約1時間の船旅。また雨が降り出して一気に真っ暗。灯りの点いた川岸の風景は幻想的で綺麗だったのだけど…わたくしの腕では暗いだけのタワーブリッジ。
午後5時50分すぎにウエストミンスター・ピアに到着。
さて、これからどうしよう…フレミングス・メイフェアホテルに行くか?
これからの時間だとハイ・ティーだよね。
お昼間にオランジュリーでスコーンを1個食べてから何も食べてない。
何か温かいものが食べたいなあ…。
そんなことをぶつぶつ思いながらフェリーを降りて長い桟橋を渡っていると…!
あああ~~!!Big Benだあ!
うっそ!フェリーに乗ったとき全く気付かなかった!
こんな近くにあったんだあ…。
桟橋から降りて前にある階段を上って行くと地下鉄の出入口がある。そのまま階段を上りきってしまうと道路を隔てた目の前にBig Benと国会議事堂がそびえていた。こんな間近で見られるなんて思っていなかったので感激!
ジャスト6時。Big Benの鐘が鳴り響く…。
(余談だが、日本の学校で採用されているキンコンカンコーン♪のチャイムはこのBig Benの鐘をお手本に作られたそうだ)
目の前の風景にしばし佇んで見惚れていたけど雨がどんどん酷くなってきてしまった。いつまでもここに居るわけにもいかないし…どうしよう。
地下鉄に乗る?それともまたタクシーでメイフェアまで出るか??
周りの人たちはみんな雨を避けるように次々に地下鉄の入口へと入ってゆく。
もう酔っているのかジャンキーなのか、いきなり背後で大声を上げる男性がいたので咄嗟に地下鉄の入口へ入った。
迷う風情で立っていたらヘンな人が寄って来るかもしれない。さっさと行動しなきゃダメだよね。
そうだ!Victoria&Albert Museumに行こうか!
今日は水曜日だから確か8時まで開いているはず…。そしたらここのカフェでごはんも食べられるじゃない~。
ガイドブックで確かめる。うんOK!
最寄り駅はSouth Kensington。Westminsterからは4つめね!よし!
ゾーン1の切符を買う。
ちょうど夕方のラッシュ時で結構な混み具合。さすがシティの近くだけあってスーツを着た日本人(多分)ビジネスマンの姿もちらほら。
ホームへ通じる階段からは人波がどっと押し寄せてくる。
しかしここでかねてから聞いていた英国人のマナーの良さを体感した。
電車を降りた人(階段を上って来る人)が優先で、その集団が過ぎるまでこれから電車に乗る人(階段を下りる人)は、じっと階段の傍らで待っている。
そしてホームで電車を待っている間にも日本人のように我先にと急いで割り込んでくる人間など一人もいないのだ。
夕方のラッシュ時にも関わらず、並んでいた人間誰もが自分も自分もと押し合いながら到着した電車にぎゅうぎゅう詰めになるほど乗り込んでも来ない。
ある程度多いな…と判断したら自発的に次ぎの電車を待つ…という感じだった。
しかも車内でも一番に席を陣取ろうとする人もいなかった。
…素晴らしい。
もちろん個人単位でいえばゴミをポイ捨てする人などマナーが悪い人も当然いる。
フィンドホーンへ向かう列車の中では大声で携帯で話す若い子もいた。
しかし集団心理とでも言うのか、こちらの人たちはパブリックな場では感心するほどきちんと順番を守り挨拶をする。
その姿には、たった数分待たされるだけでイライラセカセカする日本人には到底持ち得ない、そしていつの間にか日本人が忘れてしまった「心の余裕」が感じられた。
こういうところが「子供の国」と揶揄される日本に対して「大人の国」と言われる英国の所以なのだろう。
ウエストミンスターからサウス・ケンジントンまでベビーカーを押した若い黒人女性と一緒になった。
自分もいちおう母親の端くれだからか、赤ちゃん連れのその女性が自然と気になった。
ベビーカーを抱えて駅の階段を上ることがどれほど大変か身に染みて経験していた自分は(だから車ばかりになってしまうのだが・苦笑)彼女を手伝おうと思ったものの何と声を掛けたらいいのかと一寸躊躇した。
しかしすぐ彼女の傍らを通りすがった若い白人男性が彼女に何か二言三言告げるとサッとベビーカーを抱え上げ、駅の階段をすたすた上って行った。
…ほんの数秒の出来事だった。
けれどこのたった数秒にわたくしはいたく感動した。
人助けをしようと思えばこんなに簡単にちょっとの時間で出来てしまうのだ。
なのに何故、普段の生活を振り返ればそのわずかな時間を自分を始め日本人は惜しむようになってしまったのか…。
ベビーカーを抱えた英国青年の何の気負いもない自然な背中に、この英国という国の懐の深さを垣間見た気がした…。
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