英国浪漫譚 EIKOKUROMANTAN

蘇格蘭土から倫敦へ旅の徒然記録SCOTLAND TO LONDON~天水の櫻花楼だより別館~

腐女子玉砕 倫敦探訪番外編

2007-02-13 16:24:57 | 道中あれこれ。
※今回かなりマニアックな内容です。興味のない方とばしてネ。※

わたくしがロンドンを訪れた、もうひとつのお楽しみは…。

               

こ~んなおにいちゃんたちのミリタリー・ユニフォームをナマで見ることだった。
(あああやっぱりスコットランドのキルトは素敵ぃ~v)
こういう衛兵さんのスタイルは宮沢りえちゃんの懐かしいキットカットのCM(YouTubeで発見!)でお馴染みではないだろうか。
(紅茶のブルックボンドのCMでも衛兵さんが行進していたな~。)

わたくしは制服が大好きなのであります。フェチと言ってもいいくらい。
特に軍服はふるい付きたくなるくらい好きなのであります。
昨今の若い日本男子のズボンずらしまくりパンツ見せまくりの嘆かわしい壊滅的なファッションに日本の将来の危機感を抱くわたくしにとって、軍服の統率され洗練されたストイックな美しさと一部の隙もない完璧な着こなしは、わたくしが男性に求める憧れファッションの集大成でもあります。
(わたくしがこの世で一番愛している制服はRoyal Navyの軍服でありますが語り出すとキリがないのでここでは割愛させていただきます。あ、念のために申し添えますが、わたくしは戦争は断固反対です)

通常日本の生活で軍人(兵隊)さんと遭遇するということはまずあり得ません。
しかしここはロンドンであります。
女王陛下を警護する要職に就かれた歩兵師団の衛兵さんが、それはもううじゃうじゃと生息なさっているのであります。うへへ。(←一部認識に誤りがあるのであります)

衛兵さんは近衛連隊と連邦連隊とで構成されており、その違いは赤いジャケットのボタンの配列で分かるのであります。
近衛兵第一連隊は王室警護のために組織された師団で女王陛下直属。その為か連邦連隊の衛兵さんよりも美男子の比率が高いと言われているのであります。
その第一連隊の衛兵さんのジャケットのフロントボタンは8個を均等に付けてあります。
連邦連隊のイングランド隊はボタン10個を2列5段に配列、北アイルランド隊は8個を4個ずつ2段。ウェールズ隊は5個を隙間をとって2段。
そして我らがスコットランド隊は9個を3列ずつの3段で付けてあるのであります。

こんな違いを楽しみながら、衛兵さんを一番間近に拝め…いえ拝謁できるチャンスは、バッキンガム宮殿へ赴き、有名な衛兵交替の儀式を見学することでありましょう。
しかし衛兵交替の儀式は2日に一度。
わたくしがロンドン観光できる今日はあいにく交替式の日ではなかったのであります。
しかしそれは日本を出発したときから承知しておりました。
夏期しか公開されていないバッキンガム宮殿よりもケンジントン宮殿の方が私的に重要でありましたので、はなから予定に組んでいなかったのであります。
しかし卑しくも腐女子を自称するわたくしが、こんなにあっさりと引き下がったのには…もちろん別のお楽しみがあるからでございます。

それは…「Horse Guards(ホースガーズ)」騎馬連隊であります!!
              

す、す、す、す、すてきぃ~~~っ!!!であります!



             


ホースガーズは衛兵の中でも群を抜く格好良さで、平均年齢は23歳前後、しかもほとんどが世襲で一般の子息は入隊の可能性がないと言われるほどのエリート集団なのであります!
ホースガーズを構成しているのは、赤いふさふさに紺(っていうか、これって黒じゃ…?)のジャケットのブルー&ロイヤルガーズ、金のふさふさに赤いジャケットのライフ・ガーズであります。
く~かっちょええ!!なのであります!

しかもバッキンガム宮殿の衛兵交替式と違い、騎兵交替式は毎日行われるとのこと。なあんてサービスがいいのでありましょうか!さすがエリザベス女王分かってるぅ~!であります。

当初日本を発つときのわたくしの予定では…。

・ケンジントン宮殿見学
    ↓
・ホースガーズをじっくりと撮影
    ↓
・テートモダン最上階のカフェでテムズ川の風景を堪能しながらお茶。
    ↓
・フェリーボートに乗ってグリニッジへ。
    ↓
・フレミングス・メイフェアホテルで夕食兼用のアフタヌーン・ティー。

でありました。
とにかくウエストミンスターまで行けばケンジントン宮殿以下の予定は全てさくっとこなせるのです。ブラボー!であります。
ホースガーズの麗しくも凛々しいお姿の前では結婚15年のしなびた主腐も夢見るオ・ト・メ。
ヨン様やジャニーズには走らなくてもホースガーズには走るのであります。
かの日その熱き思いと彼らの切り抜きメモを大事に大事に日本から胸に抱いて英国へ参ったのであります。
回想終わり(やれやれ)。

…そして現実は…。
ケンジントン公園でやっと見つけたピーターパンとのランデブー。しかし時刻は既に2時。
予定時間を大幅にオーバーしてしまっていた。
とりあえず歩いて5分のホテルの部屋へパンフレットなどの荷物を置きに一旦戻る。
ここで自分相手に作戦変更会議。
テートモダンはもういい。あっさり却下。
あとはホースガーズを取るかグリニッジを取るか…。
二者択一しなければ決定的に時間が足りないのだ。
あ~う~。
迷う迷う迷う。しかしこうやって迷う時間も本当は勿体ないのだ。
どうする?どうする?どうする?
(あんたホースガーズを選ばなきゃ腐女子の名がすたるよ?)
分かってる。
(一生の損だよ?)
分かってる。分かってる。分かって…る。
しかし自分相手に試行錯誤した結果、断腸の思いでわたくしはホースガーズを諦めグリニッジを選んだ。
理由は…そもそも自分がロンドンへ来たのはお話を書くためだということ。
そのためにはグリニッジをオマケにしては駄目なのだということを改めて確認したからである。

…あ~あ。         

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12 コメント

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Unknown (Gon)
2007-02-14 00:46:31
笑! 笑! 笑!!!

そっか~。 それでグリニッジへ・・・。

そこではもちろん足で線を・・・おっとフライング!
私も4年前に行きましたよ~!
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フライングオーケーオーケーよ! (天水)
2007-02-14 13:30:46
Gonちゃん!
見に来てくれる人が減るかもな~と思いながら今回の記事をアップしました。いやホントはもっとアッツく語りたかったんだけどね…。
↑マジそうなるかもしれないので自重しました(これで??)。

実はせっかくGonちゃんがごにょごにょしてくれた足で線…出来なかったんだあ。
Gonちゃん4年前にグリニッジも行ったんだネ!
やっぱりフェリーで?電車かな?
ガイドブックで見たけど「ごにょごにょ線(笑)をまたいだ証明書」っていうのを作ってくれるみたいだね!
わらし…宗谷岬の「最北端到達証明書」しか持ってないや…。
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Unknown (しづ)
2007-02-14 16:30:04
グリニッジを選んだのですね。。。ゆきさんの視点から撮るホースガーズのお写真見れなくって残念では在りますが、なんだかその選択も在っていた様に感じます(なぜか。。)。
グリニッジのお話はこれからですよね?楽しみにして居ますね~
↓下のスコーンの山にも笑ってしまいました凄い積んでありますね
(ヨン様やジャニーズには走らなくてもホースガーズには走るのであります。。。にも笑ってしまいましたが)
デボン(デボジャン)クリームにスコーンそしてジャムの組み合わせ、大好きでございます

イギリス派食事がおいしくないって言うけれどハイティーは美味しいよね、アフタヌーンティーで夕飯済んじゃうよね~。
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もっともっと! (あき)
2007-02-14 17:43:31
熱く語ってくれてもいいのにぃ。
ってか、私の知らない世界なので、文章じゃなくて、話を聞きたい!←ブログとしての趣旨は...?
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山盛りスコーン。 (天水)
2007-02-14 19:31:54
shizuさん!
山盛りスコーン!すごいでしょ。
でもあの量が閉店までにはきれいに無くなってしまうというから驚きです。
オランジュリーのスコーンは地元民にも評判がいいみたいです。味わえて良かった
(アメリカでスコーンっていうと、よくスタバで売られている三角形のような物になってしまうのかしら…??)

ホースガーズはホント今でも悔しいくらい残念(笑)なんですけど、ケンジントンとグリニッジは当初からセットで考えていたので、やっぱり外せませんでした~。
次に機会があったら、春か、せめて10月の頭までには行きたいですね~。
朝は明るくなるのが遅いし、夕方は暗くなるのが早いので観光時間がだいぶ削られてしまったのも、敗因のひとつかと…。
次は勝ちます!(←何に?)
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そう?そう? (天水)
2007-02-14 19:42:06
あきちゃん!
え~もっと熱く語っても良かった!?
皆様にドン引きされたらどうしようかと実は内心ヒヤヒヤだったんだあ
ちきんちきん

んでは!(お言葉に甘えて!うふ)
ロイヤルネイビーの軍服と日本のセーラー服の関係について一席講じさせていただきます。
って、やっぱり直に喋りたかね~。んふふ
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あ~~~あ・・。 (tnonkimama)
2007-02-15 00:46:05
あ~~~あ・・。(笑)
にしても、「Horse Guards」かっちょいい!
ホントに‘キラリン!‘って感じですね。
凛々しいのがお好きなのですね。
独り葛藤の様子が手に取るように伝わってきますわ。
この頃はきっと独り言がすごく多かったのでは・・と想像しました。人生、時として「諦めが肝心」なときもあります。(笑)
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独り言…多かった!(笑) (天水)
2007-02-15 09:36:25
tnonkimama~~!!
ホースガーズ素敵でしょ?素敵でしょ?
映画のキャラクターじゃなくて、実際にこ~んな格好した人たちが普通にいるのよ!
東京にも負けない渋滞の中を馬に乗った王子様(←違う)が普通にパカラッパカラッしてるのよ!!たまらん!!
馬に乗ってパトロールしてるお巡りさんもいるみたいなんだけどね~一度も遭遇しなかった…(ちぇ)。

時として諦めが肝心…うん、そうね…そうだよ…ね。ひゅるる~。(笑)

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Unknown (fiona)
2007-02-15 18:50:01
おおおお。
熱い。熱いわ、ゆきさん!!!!
すんばらしぃーーー。

衛兵って、やっぱ、見た目なのね?
あと、出自なのね??世襲ですって?!
うわわ、ザ・ニッポン庶民からみたら、
じゅうぶん、王子様ではございませぬか。

比べると、グラスゴーで見かける騎馬警官は、
ぜんっぜん普通っす・・・・。
蛍光黄色の"POLICE"なんてベスト着てるし・・・・。
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すみません、お冷やくださ~い。 (天水)
2007-02-15 19:43:47
fionaちゃん!
熱かったね熱かったね~冷たいお水でも飲んでケロ~!
いやあ、でもこの熱さを受け入れてもらって非常に嬉しいざます。
皆さんふところが深いわ~~感謝!ですわん。

でも普通のお巡りさんも日本のようにチャリじゃなくて、馬!ってところが既にすごいわ~。
近衛兵は特に王室の人たちの周りにいて、テレビに映ったりすることもあるだろうからハンサム君が選ばれているのかもね~。
今度はじっくりみっちりと眺め回させていただきますことよ~んふふふふふ。
(↑いやだなあ)
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