英国浪漫譚 EIKOKUROMANTAN

蘇格蘭土から倫敦へ旅の徒然記録SCOTLAND TO LONDON~天水の櫻花楼だより別館~

フィンドホーンヘ~SCOTRAILの車窓から。③

2006-12-09 12:17:12 | スコッツレイル
                          
                          牛さん。びゅんびゅん進んでおります!

ハイランド地方の景色はなだらかで緑がとても美しい。
広い広い空。
牛や馬、羊がの~んびりと草を食む牧歌的な風景…。
麻布のような洋服をすっぽりと着せてもらってる馬もいて、やはりこの辺りは冷え込むのだろうな…とぼんやり考えていると、ぽこぽこのある緑の地形の合間に、おじさんの姿がちらほら、ちらほら…。んん!?
               

起伏のある緑の大地に日本でもお馴染みの三角形の旗がぱたぱたと風にはためいている。
あら~っ!ゴルフ!!ゴルフやってるぅ!


さっすがぁゴルフ発祥の地!!
確かにこの緑の広い広い風景を見ていると、ここでゴルフというスポーツが生まれたのも納得できる。
こんな所に住んでいたら、球を遠~くまで飛ばしてみたい!って思う人もいるよね^^!
そういえば途中のLeuchars(だったかな?)って駅に停車したとき、「St.Andrewsはこの駅です」みたいなことを書いてある看板があったっけ…。


さすがにこんな人はいませんでした(笑)画像はSt.Andrewsより。

ゴルフはきっとここのおじさんたちの生活の一部として普通に根付いているんだろうな。
プレー後は自分たちのクラブハウスで、きゅっと一杯やるのね^^!
実家の父を連れてきてあげたら喜ぶだろうなあ…としみじみ。

               


12時47分アバディーン駅に到着!
アバディーン駅は自然の採光がたっぷり入って、とっても明るくきれい。
ここでも30分ほど待ち時間があったので、トイレへ。


トイレの場所はすぐに分かったけど…出た!20ペンストイレ!
英国では有料のトイレが多いとは聞いていたけど…。
(ヒースロー空港やエディンバラ空港、ダンディー駅のトイレは無料でした)
お財布から20ペンスコインを探っていると先に進んでいた高校生くらいの金髪の女の子が、「これを入れるのよ」というように20ペンスコインを見せてくれる。
「サンキュウ」
入口の通路に自動改札のような低いゲートがあり、コインを入れてから回転バーを手で押して進むようになっているらしい。

ターンスタイル式ゲートのイメージ画像。こんなに立派じゃなかったけれど(笑)。横に出口。ヨーロッパにはこのタイプが多い。時間時間で動くせっかちな日本ではあまり定着しないのも頷ける。

先に行った女の子に習ってわたくしもコインを入れた…が、慣れないせいかバーがうまく回転しない(←ただ単に力が足りなかっただけ)。すると横の出口から出てきたお腹の出たおっちゃんがニコニコ顔で「こっちから行きなさい」というように出口側のゲート(こちらはバーではなく柵のような扉式)を開けたまま待ってくれた。
「サンキュウベリーマッチ、サー」
せっかくのご親切を無駄にするのも悪いので、出口側からトイレに入った。
ちゃんとお金は払ったからいいよね!
しかしこの20ペンスコインで後で泣くハメになるのだ…。
                  日本円で約45円くらいかな。

やっこちゃんからプリントしてもらった時刻表の「FORRES」を指さしながら、駅員さんに次に乗る列車を訊ねる。
どこの駅でも駅員さんは親切だった。
わたくしの拙い英語でも嫌な顔をされたことは一度もなかった。
フォーレスへはインヴァネス行きの列車に乗るといいようだ。
すぐ隣りのホームですでに停車中の列車でOKだった。
ここでも10分ほど遅れて発車。しかし初のスコッツレイルの旅はすこぶる順調…。
少しずつフィンドホーンが近くなる。

フィンドホーンヘ~SCOTRAILの車窓から。②

2006-12-06 22:19:50 | スコッツレイル
今回列車を利用するにあたって一番の気掛かりだったのが「乗り換え」だった。
これから向かうフィンドホーンはネッシーで有名なネス湖のあるインヴァネスの近くに位置する。
最寄り駅はフォーレス。
そこまで辿り着くのに日曜日の運行ダイヤの関係でエディンバラから2回乗り継ぎをしなければならない。
…外国の駅は日本のように発車のベルは鳴らないし、よく遅れるし、放送もないから分かりづらくて乗り換えが難しい…そんな話をよく聞く。
英語もろくに喋れず聞き取りも難しい自分が、ましてや日本の駅だってよく分からなくてウロウロする自分が…外国の駅で乗り換えなんて偉業を果たしてやってのけられるのだろうか…。
そんな不安を抱えながらも、やっこちゃんがプリントアウトしてくれた唯一の頼みの綱である時刻表をしっかりと握りしめ、スコッツレイルの列車に乗り込んだ。
けれど実際に乗ってみると外国の駅の話は一昔前の過去の話であったことがすぐに分かった。

       
ウェイバリー駅のでっかい電光掲示板。わたくしが乗る「Dundee行き」はON TIME!


9時15分に定刻通り発車!いってきまーす!!

手近なシートに腰を下ろし、ほっと一息。
まずは最初の乗り換え駅ダンディーまで1時間半の移動。
分からなくて乗り過ごしてしまったらどうしよう…なんて思っていたのに、なんと各車両の前後にはNext stopが表示される電光掲示板が付いていて、車内放送もその都度入る。
日本とほとんど変わらないサーヴィスに、心配していたマヌケっぷりの分、何だか拍子抜けな笑いがこみ上げた。
ああ良かった!!

      ココ↓に次の停車駅が表示される。ありがたや~。


 シルバー・シートかな。

Heymarket.
Dalmany.
North Queenferry…と列車は順調にびゅんびゅん進む。

             
素晴らしい快晴、素晴らしい景色…。

              
海と見間違うほどに大きなテイ川を渡るとダンディー。
この街にはマイケルさんのご両親が住んでいるので、やっこちゃんから何度か聞いてお馴染みの地名だったけれど、まさか自分が訪れることになるとは思わなかった…。
ご縁って不思議。
10時48分に定刻通りダンディー駅に到着!
おお!スコッツレイル優秀でないの~~!


ホームに降りる…と、寒っ!!
う~~エディンバラより寒いんじゃなかろうか。やっぱり北に向かっているんだなあ。
次に乗るアバディーン行きまで約30分待ち。
温かい飲み物が欲しかったので、駅舎内にあるキオスクのようなコーナーで初ダンディーのお買い物にトライ!
どきどきしながらカウンターの女性にHelloと声を掛ける。
「ホットチョコレイト、プリーズ」
「small or tall?」
「スモールプリーズ」
金額を言われたが聞き取れなかったので、やっこちゃんから教えてもらったように「Sorry?」と聞き返した。
「three forty-nine.」
んん?スリーフォーティーナイン?3ポンド49ペンスだ!
「thank you」
「サンキュウベリィマッチ」
よっしゃあ聞き取れたぞ!いやっほぅ!

              
ホットチョコレートはスモールでもたっぷり飲めました。美味しかった!
後でレシートを見たら425ml!トールを通りこしてグランデサイズ?冬にはちと厳しいステンレスのベンチの上で記念撮影(笑)。



ホームの上にはそれぞれにモニターがあり、その線から何行きの列車が発車するのか一目見て分かるようになっている。とっても親切で便利!わたくしの乗るAberdeen行きは4番線ホーム。

空気は冷たいけれどいいお天気なので、4番線ホームのベンチに座った。
もうじき到着するはずの列車を待っていたら、上のモニターの1111(11:11)の表示が「Due1120」に変わり点滅している。
Due?遅れているってことだろうか?
英会話の本で単語を調べてみると「Due date」で「期日」とある。
ということはこの時間までには到着するよという意味?
しばらくそのままで待っていたら、やはり9分遅れて11時20分に到着。11時23分発車となりました。
次はアバディーンまで約1時間の移動です。がんばるばい!

フィンドホーンヘ~SCOTRAILの車窓から。①

2006-12-05 23:52:51 | スコッツレイル
10月22日。日曜日。
エディンバラから更にスコットランドの北へ向かう。
目的地はフィンドホーン(Findhorn)。

やっこちゃんと22番バスに乗りウェイバリー駅(Waverley station)へ連れて行ってもらう。
ウェイバリー駅はスコッツ・モニュメント横にあるツアーバスの発着所のすぐお隣り。
左手に坂道を下るような半地下の形でウェイバリー駅が現れる。

←こちらの公園にスコッツ・モニュメントがある。

やっこちゃんが事前にネットで予約しておいてくれたチケットを券売機を操作してもらい無事に発券。受取り完了。
もうあと5分くらいで出発の時間。
係の駅員さんにチケットを見せて、気忙しいまま、ここまで見送ってくれたやっこちゃんに手を振る。
ありがとう!行ってきマース!!
エディンバラでの2日間やっこちゃんに甘えっぱなしだっだけど、ここからまた、ひとり旅のはじまり…。
気を引き締めて!
たった1泊だけど頑張って辿り着かねば…。

               
               


やっこちゃんがプリントしてくれた乗り換え駅の時刻表。
EDINBURGH WAVERLEY~DUNDEE~ABERDEEN~FORRES.
懐かしい書きこみが…。


              
             わたくしの乗る列車は18番ホーム。一番右の端っこ。急げ~。

              
             可愛いペイントのFIRST SCOTRAIL。色づかいはヨーロッパ風?             

車内は想像していたよりずっときれい!立派なテーブルが付いているのに感動!ノートや本を広げたりお茶を飲むのも楽ちん^^!


スコッツレイルの乗車券。らくがきのような丸印は車掌さんの検札チェック。
エディンバラからフォーレスまで往復で£38なり。