リンク集
2006年10月26日朝。
曇り空の下、VICARAGE HOTELを出発。
コロコロキャリーをがらがら鳴らしながらCHURCH STREETの石畳を下ってゆく。
目に映るケンジントンの風景を惜しみつつHigh Street Kensington駅へ。
わずか数分の道のりだけど、せめてこの風景を目に焼き付けて行こう…。
High Street Kensington駅から地下鉄に乗ってPaddington駅へ。
そしてヒースロー・エクスプレスに乗りこんだ。
一度経験済みなので順調順調。
ヒースロー空港の第3ターミナルへ…。
階段を上るとすぐにヴァージン・アトランティックのカウンターがあった。
ヴァージンのカウンター前は結構な混み具合。
少しずつ進む行列に並んでいると空港職員の女性が、
「ハモノ ハ モッテマセンカ?エキタイ ハ モッテマセンカ?」
と日本のパスポートを持って並んでいる人たち一人一人に日本語で確認を取っている。
うわあ~お疲れ様だあ。
ノーと答えるとセキュリティシールなるものをパスポートにぺたっと貼られた。
(しかしこのシール…きれいに剥がれなくて難儀した)
カウンターで受付してくれたちょいブラピ似のお兄ちゃんにトキメク。
通路側の席を取ってもらってチェックイン完了!
覚悟はしていたけど、手荷物検査は激混み長蛇の列。うへ~。
まさかまた駆け込みになるんじゃ…と嫌な予感が頭を掠める。
するとバーで仕切られたお向かいに並んでいた英国人のおばさんがパスポートを足元に落とした。
なのに隣の人とのお喋りに夢中で全く気付かないまま、自分で自分のパスポートを足で踏んづける始末。あああ。
危機管理能力が低いのは日本人だけじゃなかったの?
現地の人もこんなもんなの??
それともおばさんっていう人種は世界共通なのか?
でも確かにロンドンは想像していたよりもずっと治安が良かった。
こんなおばさんがいるのも平和な証拠でいいかもしれないな…。
しか~し!パスポートパスポート!落としてますよ~っ!バーのこちら側から必死のゼスチャー。
おばさんやっと気付いてパスポートを拾ってくれる。
ああ良かった。こちらの心臓に悪いざんす。
長~い行列を抜けて出国できたのはゲートクローズの20分前。
やっぱり、やっぱりね、ははは…は。
子供たちと友人へのおみやげ…まだなあんにも買ってない!!
ターミナル3の雑貨屋さんとハロッズを15分で襲撃~!
まだ10月なのに、スノードームのくまさんはすっかりクリスマス。
おみやげのリクエスト…娘からは可愛いもの。息子からはキーホルダー。何とかクリア?
あとはゲートを目指して走れ~っ!!
…最後の最後まで…><。
午後1時、ヴァージンアトランティックVS901機はヒースロー空港から飛び立った。
眼下を流れる蛇行するテムズ川。厚い厚い白い雲。
上昇気流に乗り、飛行機は一路日本へ…。
ヴァージンの機内でもらったお水。クリケットをしているところが何とも英国的^^。
わたくしの初海外粗忽旅行記もこれで最終回となりました。
当初は写真をメインにした手軽に読んでもらえるものを…と考えていたのですが、生来の書きもの好きの性なのか、気付けば何と57回も書き綴っていました。
約4ヶ月に渡り、コメントを寄せて下さった方、いつも読んで下さった方、検索で思いも掛けず訪れて下さった方…。
最後までお付き合いをして頂き、その全てが有り難く感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
由由さんのご本から始まったこの旅行記。
最後も由由さんのご本で終わりたいと思います。
「イギリスにたくさんのありがとう」
これは昨年の12月に出版された由由さんの最新刊です。
訪英歴20年の由由さんのイギリスに対する思いがぎゅっと詰まった集大成のようなご本です。
あとがきの中で由由さんはこう書かれています。
【それぞれの場所で、その時、その瞬間に、「私の心に写ったイギリス」です。】
誰しも自分の心の中だけに写った忘れられない風景があります。
それは心を揺さぶる人との出会いの場面かもしれないし、涙が流れてしまうほど美しい景色なのかもしれません。
そんな風景をそっと心の中に刻み込んで、それぞれの人々のそれぞれのロマンは永遠に続いてゆくのでしょう。
「英国にたくさんのありがとう…。」
再び、あの風景と会える日を夢見て───。
(2007年3月5日「英国浪漫譚EIKOKUROMANTAN」完 天水)
今回の英国旅行にあたり、天水がお世話になったサイトさんをご紹介します。
ぜひ皆さまの思い思いの浪漫に役立ててくださいね^^。
The Streets of LONDON
ロンドン初心者には涙が出るほどありがたい、超親切サイトさんです。
ヒースローでの入国審査から券売機の操作までバーチャルアニメで詳しく解説。
(公共交通機関の料金は変更になっています。最新のガイドブックなどで確かめて下さいネ)
特にAccessのページは何度開いたかしれません。
地下鉄やバスの路線図も必見です。
トップの動画も美しい~。
Transport for London
ロンドンでの移動に大活躍のサイトです。
バスや電車はもちろんフェリーや自転車まで、目的地までの最短ルートの交通機関と所要時間を教えてくれます。
天水は画面右側のJourney Plannerの下にあるAdvanced optionsをクリックして、出発地と目的地、乗りたい時間を入力、一番下にあるSearchボタンをクリックして調べました。
あとはそれぞれのルートのViewボタンクリックで詳細が見られます。
この詳細がほんとに細かくて親切!
きっちりと計画を立てておきたい方にオススメ!
ヒースロー空港(ロンドン)乗り継ぎ案内徹底ガイド
もともとアイルランドへ留学する方のためのページなのですが、ヒースロー空港から国内線の飛行機で各地に飛ばれる方は一読しておくと安心なページです。
uk-hotel-booking
英国のホテルやB&Bの予約サイトさんです。
ランク付けと実際に宿泊した人のコメントが読めます。
ホテル選びの参考にどうぞ。
he goes to London
ロンドンにあるB&Bの紹介ページです。
天水が宿泊したVICARAGE HOTELもこちらで見つけました。
個人旅行に関する情報も沢山あります。
やっこのエジンバラからこんにちわ
動物病院の看護師やっこさんのHP。
2006年の夏からドッグワーカーの旦那さまとエジンバラの自宅でB&Bを始められました。
看板犬(むすめ)のノーマンちゃんがお出迎えしてくれます。
天水も3泊おせわになりました^^。
女性の一人旅でも安心なB&Bです。
海外ATMをバーチャル体験
旅行会社JTBの海外キャッシュカードのHPです。
現地のATMでお金を引き出すときの操作方法をバーチャル体験できます。
海外のATMは日本と違い、大体が建物の外に設置されているので、ひったくりなどの盗難が心配です。
全てが同機種のマシンではありませんが操作方法は大体同じのようです。
初めての海外では少しでも不安を減らしておきたいもの。
「海外ATMをバーチャル体験」のところをクリックしてください。
渡英前の予行練習にどうぞ。
英文電子メール講座
色々な状況に応じた英文メールのサンプルがあります。
天水のように「英語がしゃべれない」方に。
Sample Lettersの「旅行」のカテゴリーの中にホテルへの予約メールの例文があります。
ぜひ皆さまの思い思いの浪漫に役立ててくださいね^^。
The Streets of LONDON
ロンドン初心者には涙が出るほどありがたい、超親切サイトさんです。
ヒースローでの入国審査から券売機の操作までバーチャルアニメで詳しく解説。
(公共交通機関の料金は変更になっています。最新のガイドブックなどで確かめて下さいネ)
特にAccessのページは何度開いたかしれません。
地下鉄やバスの路線図も必見です。
トップの動画も美しい~。
Transport for London
ロンドンでの移動に大活躍のサイトです。
バスや電車はもちろんフェリーや自転車まで、目的地までの最短ルートの交通機関と所要時間を教えてくれます。
天水は画面右側のJourney Plannerの下にあるAdvanced optionsをクリックして、出発地と目的地、乗りたい時間を入力、一番下にあるSearchボタンをクリックして調べました。
あとはそれぞれのルートのViewボタンクリックで詳細が見られます。
この詳細がほんとに細かくて親切!
きっちりと計画を立てておきたい方にオススメ!
ヒースロー空港(ロンドン)乗り継ぎ案内徹底ガイド
もともとアイルランドへ留学する方のためのページなのですが、ヒースロー空港から国内線の飛行機で各地に飛ばれる方は一読しておくと安心なページです。
uk-hotel-booking
英国のホテルやB&Bの予約サイトさんです。
ランク付けと実際に宿泊した人のコメントが読めます。
ホテル選びの参考にどうぞ。
he goes to London
ロンドンにあるB&Bの紹介ページです。
天水が宿泊したVICARAGE HOTELもこちらで見つけました。
個人旅行に関する情報も沢山あります。
やっこのエジンバラからこんにちわ
動物病院の看護師やっこさんのHP。
2006年の夏からドッグワーカーの旦那さまとエジンバラの自宅でB&Bを始められました。
看板犬(むすめ)のノーマンちゃんがお出迎えしてくれます。
天水も3泊おせわになりました^^。
女性の一人旅でも安心なB&Bです。
海外ATMをバーチャル体験
旅行会社JTBの海外キャッシュカードのHPです。
現地のATMでお金を引き出すときの操作方法をバーチャル体験できます。
海外のATMは日本と違い、大体が建物の外に設置されているので、ひったくりなどの盗難が心配です。
全てが同機種のマシンではありませんが操作方法は大体同じのようです。
初めての海外では少しでも不安を減らしておきたいもの。
「海外ATMをバーチャル体験」のところをクリックしてください。
渡英前の予行練習にどうぞ。
英文電子メール講座
色々な状況に応じた英文メールのサンプルがあります。
天水のように「英語がしゃべれない」方に。
Sample Lettersの「旅行」のカテゴリーの中にホテルへの予約メールの例文があります。
サウス・ケンジントンに着いたものの、駅を出てすぐに迷ってしまった。
ヴィクトリア&アルバート博物館はすぐ近くのはずなのに、もう暗いせいかよく分からない。
歩行者も多くて危険な雰囲気はないのだけれど、あまりウロウロしたくないし…。
ちょうどベビーカーを押した家族連れがやって来たので、エクスキューズミーと声を掛けて地図を指さしながら訊ねてみた。
しかし夫婦そろって親切に道を教えてくれた後、
「でももう閉まってるよ…。6時までだから」
と気の毒そうに言われる。
(あ…)
「いえいえいつもならそうなんですけどね~水曜日は8時まで開いてるんですよお~だから大丈夫です。ご親切にありがとうございましたあ!」にっこり。
と言いたいのに言えない!うがー!
なので精一杯丁寧にサンキューベリィマッチを連発して別れた。
(ああ、もう少し喋れたらなあ…。)
どうやら自分は駅からブロンプトン・ロードへ出なければならなかったのをオールド・ブロンプトン・ロードの方へ行ってしまっていたらしい。
駅周辺は明るくて賑やかだったのに、少し外れると人通りがぐっと減った。
自然と焦りが出て競歩の選手のような早足になる。
すると暗い空におわんを逆さに乗っけたような建物のシルエットがぼ~っと見えて来た。
あ…っ!
うわあ~アートでポップでゴシックな雰囲気がみなぎってるわあ!素敵!
しかも無料だなんて~!!大英帝国ばんざい!
ガイドブックに書いてあった通りちゃんと開いている!良かったあ!
ヴィクトリア&アルバート博物館は大好きな絵本作家津田直美さんが著作「ロンドンのしあわせ」(現在は「小さいとっておきの日曜日Ⅰ」に収録)の中でロンドンに来たときには必ず立ち寄ると紹介されていた場所。
憧れていたけれど、今回はスケジュール的に無理だと諦めていた。
どう転ぶか分からないものだ。
これも旅の醍醐味?
では!Victoria&Albert Museumに、いざ入場~~♪
入ってすぐのエントランスホールに特大のガラスのシャンデリア!
思わず「ほえ~っ」と唸る。天井高~い!
すごいアーキテクツな世界だわん!
しかし見惚れるのは後にして、まずはごはん!ごはん!
今夜こそまともな食事をするのだ~。
館内地図をにらめっこしながらカフェを探す。
う~迷子になりそう…。
通常は3ヶ所くらいカフェがあるようだけど、今の時間帯は1ヶ所のみ営業らしい。
やっとごはんにありつける~♪
カフェはとても広くてビュッフェ形式でした。飲み物のコーナー、お総菜のコーナー、パンのコーナーetc…とあって種類はとても豊富。トレイに好きな物を好きなだけ、それぞれの係の人からついでもらって最後にレジでお支払い^^。バナナのスムージー・トマトベースのスープ(パン付き)・ジャケットポテトで£7くらいでした。
う~~美味い!!
特にクリームをからめたジャケットポテト!めっちゃうまい!!
何かな?これ…サワークリームかしらん。ああ美味しいよ~~。もっとついでもらえば良かった~。
温かいスープも幸せ~。
バナナのスムージーは混ぜ物なし!って感じのもろバナナ。いいデザートになったけどマックシェイクより吸引力が必要かも。強敵。
しかもなあんとクラシックの生演奏つき!
美しい音楽を聴きながら頂くごはんはまた格別!くぅ~。
英国での最後の晩餐…。
なあんて贅沢なんざましょ~。
特等席にちゃっかり陣取る。ありがとうみなさん!わたくしのために…。(←違います)
演奏していたのは、この方たち。The Alexandra String Quartet.結婚式やパーティなどで演奏活動をしているそう…。
お腹は一杯になったけど時刻はもう7時すぎ。
残念ながらゆっくり見て回る時間はないので、カフェを探しているときにちらっと見えていたケルト十字が気になって、1階のEUROPEというカテゴリーのキャストコートへ。
(JAPANという部屋もあった。一体どんなものが展示してあるのか恐いもの見たさに興味津々だったケド…今回はスルー)
上のフロアにはアンティークの衣服や調度品などキラキラ乙女御用達のロマンチックな展示物が沢山あるらしい。が…わたくしが見たのは…。
これだ!!
でかっ!!
こ、こんなにでかいものが部屋の中に…。
このスペースは古い時代の石の装飾や像が収められていた。大体がキリスト教のもの?なのかな?天国の門のような巨大で複雑な細工のアーチなど(レプリカらしいけど)とにかく圧巻の大迫力。
撮影禁止なのかと思っていたけど、みんな写真をパシャパシャ撮っている。いいの?と眉をひそめていたら触るのがダメなだけで写真はOKとのことでした。
太っ腹~。(まあ絵画と違って変色はないだろうからネ。あ、レプリカだからか?)
Wikipediaで↑の写真の拡大版が見られます。
スコッツ・シスターズたる者ケルト十字は外せません。比較対照になる誰かが通ってくれないかな~と待ち構えてちゃっかり撮影。ご協力ありがとうございました~^^。
8時まで堪能した後は、タクシーを拾ってVICARAGE HOTELへ帰着。
お部屋の横に置いてある公衆電話から、エディンバラのやっこちゃんにTEL。
昨日の朝に別れたばかりなのに、もう全てが懐かしい…。
HELLO?やっこちゃん?ゆきだよ。あのねロンドンでねえ色んなこと体験したよ、がんばったよ…。
明日はもう日本へ発つ飛行機に乗る。
英国での最後の夜が更けてゆく…。
ヴィクトリア&アルバート博物館はすぐ近くのはずなのに、もう暗いせいかよく分からない。
歩行者も多くて危険な雰囲気はないのだけれど、あまりウロウロしたくないし…。
ちょうどベビーカーを押した家族連れがやって来たので、エクスキューズミーと声を掛けて地図を指さしながら訊ねてみた。
しかし夫婦そろって親切に道を教えてくれた後、
「でももう閉まってるよ…。6時までだから」
と気の毒そうに言われる。
(あ…)
「いえいえいつもならそうなんですけどね~水曜日は8時まで開いてるんですよお~だから大丈夫です。ご親切にありがとうございましたあ!」にっこり。
と言いたいのに言えない!うがー!
なので精一杯丁寧にサンキューベリィマッチを連発して別れた。
(ああ、もう少し喋れたらなあ…。)
どうやら自分は駅からブロンプトン・ロードへ出なければならなかったのをオールド・ブロンプトン・ロードの方へ行ってしまっていたらしい。
駅周辺は明るくて賑やかだったのに、少し外れると人通りがぐっと減った。
自然と焦りが出て競歩の選手のような早足になる。
すると暗い空におわんを逆さに乗っけたような建物のシルエットがぼ~っと見えて来た。
あ…っ!
うわあ~アートでポップでゴシックな雰囲気がみなぎってるわあ!素敵!
しかも無料だなんて~!!大英帝国ばんざい!
ガイドブックに書いてあった通りちゃんと開いている!良かったあ!
ヴィクトリア&アルバート博物館は大好きな絵本作家津田直美さんが著作「ロンドンのしあわせ」(現在は「小さいとっておきの日曜日Ⅰ」に収録)の中でロンドンに来たときには必ず立ち寄ると紹介されていた場所。
憧れていたけれど、今回はスケジュール的に無理だと諦めていた。
どう転ぶか分からないものだ。
これも旅の醍醐味?
では!Victoria&Albert Museumに、いざ入場~~♪
入ってすぐのエントランスホールに特大のガラスのシャンデリア!
思わず「ほえ~っ」と唸る。天井高~い!
すごいアーキテクツな世界だわん!
しかし見惚れるのは後にして、まずはごはん!ごはん!
今夜こそまともな食事をするのだ~。
館内地図をにらめっこしながらカフェを探す。
う~迷子になりそう…。
通常は3ヶ所くらいカフェがあるようだけど、今の時間帯は1ヶ所のみ営業らしい。
やっとごはんにありつける~♪
カフェはとても広くてビュッフェ形式でした。飲み物のコーナー、お総菜のコーナー、パンのコーナーetc…とあって種類はとても豊富。トレイに好きな物を好きなだけ、それぞれの係の人からついでもらって最後にレジでお支払い^^。バナナのスムージー・トマトベースのスープ(パン付き)・ジャケットポテトで£7くらいでした。
う~~美味い!!
特にクリームをからめたジャケットポテト!めっちゃうまい!!
何かな?これ…サワークリームかしらん。ああ美味しいよ~~。もっとついでもらえば良かった~。
温かいスープも幸せ~。
バナナのスムージーは混ぜ物なし!って感じのもろバナナ。いいデザートになったけどマックシェイクより吸引力が必要かも。強敵。
しかもなあんとクラシックの生演奏つき!
美しい音楽を聴きながら頂くごはんはまた格別!くぅ~。
英国での最後の晩餐…。
なあんて贅沢なんざましょ~。
特等席にちゃっかり陣取る。ありがとうみなさん!わたくしのために…。(←違います)
演奏していたのは、この方たち。The Alexandra String Quartet.結婚式やパーティなどで演奏活動をしているそう…。
お腹は一杯になったけど時刻はもう7時すぎ。
残念ながらゆっくり見て回る時間はないので、カフェを探しているときにちらっと見えていたケルト十字が気になって、1階のEUROPEというカテゴリーのキャストコートへ。
(JAPANという部屋もあった。一体どんなものが展示してあるのか恐いもの見たさに興味津々だったケド…今回はスルー)
上のフロアにはアンティークの衣服や調度品などキラキラ乙女御用達のロマンチックな展示物が沢山あるらしい。が…わたくしが見たのは…。
これだ!!
でかっ!!
こ、こんなにでかいものが部屋の中に…。
このスペースは古い時代の石の装飾や像が収められていた。大体がキリスト教のもの?なのかな?天国の門のような巨大で複雑な細工のアーチなど(レプリカらしいけど)とにかく圧巻の大迫力。
撮影禁止なのかと思っていたけど、みんな写真をパシャパシャ撮っている。いいの?と眉をひそめていたら触るのがダメなだけで写真はOKとのことでした。
太っ腹~。(まあ絵画と違って変色はないだろうからネ。あ、レプリカだからか?)
Wikipediaで↑の写真の拡大版が見られます。
スコッツ・シスターズたる者ケルト十字は外せません。比較対照になる誰かが通ってくれないかな~と待ち構えてちゃっかり撮影。ご協力ありがとうございました~^^。
8時まで堪能した後は、タクシーを拾ってVICARAGE HOTELへ帰着。
お部屋の横に置いてある公衆電話から、エディンバラのやっこちゃんにTEL。
昨日の朝に別れたばかりなのに、もう全てが懐かしい…。
HELLO?やっこちゃん?ゆきだよ。あのねロンドンでねえ色んなこと体験したよ、がんばったよ…。
明日はもう日本へ発つ飛行機に乗る。
英国での最後の夜が更けてゆく…。
腕時計をちらちら見ながらビジターセンターで4時55分まで粘る。
子供たちに、まだな~んにもおみやげを買っていない。
けれどもう時間切れ。うう。
ビジターセンターを出たところで、往きのフェリーで一緒だったおじいちゃんと孫コンビが走り出したのを目撃!
慌ててわたくしも後を追って走る。
グリニッジの余韻に浸る暇もなし><。
グリニッジ・ピアの前に置かれていた元祖赤いポスト。懐かしいこの形に思わずパチリ。こういう所から自分宛ての絵はがきなんて出しておいたらいい思い出になるだろうな~。
…時間があればね…うん。(←遠い目…)
帰りもどんぶらこっこと約1時間の船旅。また雨が降り出して一気に真っ暗。灯りの点いた川岸の風景は幻想的で綺麗だったのだけど…わたくしの腕では暗いだけのタワーブリッジ。
午後5時50分すぎにウエストミンスター・ピアに到着。
さて、これからどうしよう…フレミングス・メイフェアホテルに行くか?
これからの時間だとハイ・ティーだよね。
お昼間にオランジュリーでスコーンを1個食べてから何も食べてない。
何か温かいものが食べたいなあ…。
そんなことをぶつぶつ思いながらフェリーを降りて長い桟橋を渡っていると…!
あああ~~!!Big Benだあ!
うっそ!フェリーに乗ったとき全く気付かなかった!
こんな近くにあったんだあ…。
桟橋から降りて前にある階段を上って行くと地下鉄の出入口がある。そのまま階段を上りきってしまうと道路を隔てた目の前にBig Benと国会議事堂がそびえていた。こんな間近で見られるなんて思っていなかったので感激!
ジャスト6時。Big Benの鐘が鳴り響く…。
(余談だが、日本の学校で採用されているキンコンカンコーン♪のチャイムはこのBig Benの鐘をお手本に作られたそうだ)
目の前の風景にしばし佇んで見惚れていたけど雨がどんどん酷くなってきてしまった。いつまでもここに居るわけにもいかないし…どうしよう。
地下鉄に乗る?それともまたタクシーでメイフェアまで出るか??
周りの人たちはみんな雨を避けるように次々に地下鉄の入口へと入ってゆく。
もう酔っているのかジャンキーなのか、いきなり背後で大声を上げる男性がいたので咄嗟に地下鉄の入口へ入った。
迷う風情で立っていたらヘンな人が寄って来るかもしれない。さっさと行動しなきゃダメだよね。
そうだ!Victoria&Albert Museumに行こうか!
今日は水曜日だから確か8時まで開いているはず…。そしたらここのカフェでごはんも食べられるじゃない~。
ガイドブックで確かめる。うんOK!
最寄り駅はSouth Kensington。Westminsterからは4つめね!よし!
ゾーン1の切符を買う。
ちょうど夕方のラッシュ時で結構な混み具合。さすがシティの近くだけあってスーツを着た日本人(多分)ビジネスマンの姿もちらほら。
ホームへ通じる階段からは人波がどっと押し寄せてくる。
しかしここでかねてから聞いていた英国人のマナーの良さを体感した。
電車を降りた人(階段を上って来る人)が優先で、その集団が過ぎるまでこれから電車に乗る人(階段を下りる人)は、じっと階段の傍らで待っている。
そしてホームで電車を待っている間にも日本人のように我先にと急いで割り込んでくる人間など一人もいないのだ。
夕方のラッシュ時にも関わらず、並んでいた人間誰もが自分も自分もと押し合いながら到着した電車にぎゅうぎゅう詰めになるほど乗り込んでも来ない。
ある程度多いな…と判断したら自発的に次ぎの電車を待つ…という感じだった。
しかも車内でも一番に席を陣取ろうとする人もいなかった。
…素晴らしい。
もちろん個人単位でいえばゴミをポイ捨てする人などマナーが悪い人も当然いる。
フィンドホーンへ向かう列車の中では大声で携帯で話す若い子もいた。
しかし集団心理とでも言うのか、こちらの人たちはパブリックな場では感心するほどきちんと順番を守り挨拶をする。
その姿には、たった数分待たされるだけでイライラセカセカする日本人には到底持ち得ない、そしていつの間にか日本人が忘れてしまった「心の余裕」が感じられた。
こういうところが「子供の国」と揶揄される日本に対して「大人の国」と言われる英国の所以なのだろう。
ウエストミンスターからサウス・ケンジントンまでベビーカーを押した若い黒人女性と一緒になった。
自分もいちおう母親の端くれだからか、赤ちゃん連れのその女性が自然と気になった。
ベビーカーを抱えて駅の階段を上ることがどれほど大変か身に染みて経験していた自分は(だから車ばかりになってしまうのだが・苦笑)彼女を手伝おうと思ったものの何と声を掛けたらいいのかと一寸躊躇した。
しかしすぐ彼女の傍らを通りすがった若い白人男性が彼女に何か二言三言告げるとサッとベビーカーを抱え上げ、駅の階段をすたすた上って行った。
…ほんの数秒の出来事だった。
けれどこのたった数秒にわたくしはいたく感動した。
人助けをしようと思えばこんなに簡単にちょっとの時間で出来てしまうのだ。
なのに何故、普段の生活を振り返ればそのわずかな時間を自分を始め日本人は惜しむようになってしまったのか…。
ベビーカーを抱えた英国青年の何の気負いもない自然な背中に、この英国という国の懐の深さを垣間見た気がした…。
子供たちに、まだな~んにもおみやげを買っていない。
けれどもう時間切れ。うう。
ビジターセンターを出たところで、往きのフェリーで一緒だったおじいちゃんと孫コンビが走り出したのを目撃!
慌ててわたくしも後を追って走る。
グリニッジの余韻に浸る暇もなし><。
グリニッジ・ピアの前に置かれていた元祖赤いポスト。懐かしいこの形に思わずパチリ。こういう所から自分宛ての絵はがきなんて出しておいたらいい思い出になるだろうな~。
…時間があればね…うん。(←遠い目…)
帰りもどんぶらこっこと約1時間の船旅。また雨が降り出して一気に真っ暗。灯りの点いた川岸の風景は幻想的で綺麗だったのだけど…わたくしの腕では暗いだけのタワーブリッジ。
午後5時50分すぎにウエストミンスター・ピアに到着。
さて、これからどうしよう…フレミングス・メイフェアホテルに行くか?
これからの時間だとハイ・ティーだよね。
お昼間にオランジュリーでスコーンを1個食べてから何も食べてない。
何か温かいものが食べたいなあ…。
そんなことをぶつぶつ思いながらフェリーを降りて長い桟橋を渡っていると…!
あああ~~!!Big Benだあ!
うっそ!フェリーに乗ったとき全く気付かなかった!
こんな近くにあったんだあ…。
桟橋から降りて前にある階段を上って行くと地下鉄の出入口がある。そのまま階段を上りきってしまうと道路を隔てた目の前にBig Benと国会議事堂がそびえていた。こんな間近で見られるなんて思っていなかったので感激!
ジャスト6時。Big Benの鐘が鳴り響く…。
(余談だが、日本の学校で採用されているキンコンカンコーン♪のチャイムはこのBig Benの鐘をお手本に作られたそうだ)
目の前の風景にしばし佇んで見惚れていたけど雨がどんどん酷くなってきてしまった。いつまでもここに居るわけにもいかないし…どうしよう。
地下鉄に乗る?それともまたタクシーでメイフェアまで出るか??
周りの人たちはみんな雨を避けるように次々に地下鉄の入口へと入ってゆく。
もう酔っているのかジャンキーなのか、いきなり背後で大声を上げる男性がいたので咄嗟に地下鉄の入口へ入った。
迷う風情で立っていたらヘンな人が寄って来るかもしれない。さっさと行動しなきゃダメだよね。
そうだ!Victoria&Albert Museumに行こうか!
今日は水曜日だから確か8時まで開いているはず…。そしたらここのカフェでごはんも食べられるじゃない~。
ガイドブックで確かめる。うんOK!
最寄り駅はSouth Kensington。Westminsterからは4つめね!よし!
ゾーン1の切符を買う。
ちょうど夕方のラッシュ時で結構な混み具合。さすがシティの近くだけあってスーツを着た日本人(多分)ビジネスマンの姿もちらほら。
ホームへ通じる階段からは人波がどっと押し寄せてくる。
しかしここでかねてから聞いていた英国人のマナーの良さを体感した。
電車を降りた人(階段を上って来る人)が優先で、その集団が過ぎるまでこれから電車に乗る人(階段を下りる人)は、じっと階段の傍らで待っている。
そしてホームで電車を待っている間にも日本人のように我先にと急いで割り込んでくる人間など一人もいないのだ。
夕方のラッシュ時にも関わらず、並んでいた人間誰もが自分も自分もと押し合いながら到着した電車にぎゅうぎゅう詰めになるほど乗り込んでも来ない。
ある程度多いな…と判断したら自発的に次ぎの電車を待つ…という感じだった。
しかも車内でも一番に席を陣取ろうとする人もいなかった。
…素晴らしい。
もちろん個人単位でいえばゴミをポイ捨てする人などマナーが悪い人も当然いる。
フィンドホーンへ向かう列車の中では大声で携帯で話す若い子もいた。
しかし集団心理とでも言うのか、こちらの人たちはパブリックな場では感心するほどきちんと順番を守り挨拶をする。
その姿には、たった数分待たされるだけでイライラセカセカする日本人には到底持ち得ない、そしていつの間にか日本人が忘れてしまった「心の余裕」が感じられた。
こういうところが「子供の国」と揶揄される日本に対して「大人の国」と言われる英国の所以なのだろう。
ウエストミンスターからサウス・ケンジントンまでベビーカーを押した若い黒人女性と一緒になった。
自分もいちおう母親の端くれだからか、赤ちゃん連れのその女性が自然と気になった。
ベビーカーを抱えて駅の階段を上ることがどれほど大変か身に染みて経験していた自分は(だから車ばかりになってしまうのだが・苦笑)彼女を手伝おうと思ったものの何と声を掛けたらいいのかと一寸躊躇した。
しかしすぐ彼女の傍らを通りすがった若い白人男性が彼女に何か二言三言告げるとサッとベビーカーを抱え上げ、駅の階段をすたすた上って行った。
…ほんの数秒の出来事だった。
けれどこのたった数秒にわたくしはいたく感動した。
人助けをしようと思えばこんなに簡単にちょっとの時間で出来てしまうのだ。
なのに何故、普段の生活を振り返ればそのわずかな時間を自分を始め日本人は惜しむようになってしまったのか…。
ベビーカーを抱えた英国青年の何の気負いもない自然な背中に、この英国という国の懐の深さを垣間見た気がした…。
約1時間のフェリーの旅。
右手前方に段々と荘厳な建物が見えて来た…。
クラシカルな帆船も見える…多分あれがカティ・サーク号に違いない…ということは!
4時30分Greenwich pierに到着~!
スコッチ・ウイスキーの名前でおなじみCutty Sark号。現在は船全体が博物館となっている。
カッパを着込み、フェリーを降りる。
急げ!急げ!モタモタしてはいられない。
モタモタはわたくしの専売特許だが、帰りのフェリーの最終便は5時。
たった30分しか観光の時間がないのだ~!
「私の生涯の成功の全ては、他人より15分早く行動したことである」
ネルソン提督の言葉が耳に痛いよ~。とほほ。
今回の英国旅行…早いどころか全てにおいて遅れっぱなし><。
世界の標準時間Greenwich Mean Timeを刻む王立天文台。
緯度0度の子午線またぎ。
国立海洋博物館。
グリニッジ・マーケット。
ガイドブックに載っていたパイ屋さん…。
それらがみな儚い幻となって消えてゆく…あああ…。
しかし30分だけでも訪れることが出来たのだ。
それだけでも幸運と思わねば!
目の前には荘厳たるバロック建築が建ち並んでいる。
そう!わたくしの目的はここにあるのだ~!
…とカッコつけても今ひとつ何がどこにあるかよく分かっていないけど、ネルソン提督もこう言っている。
「迷ったならば突撃せよ!」
「Yes,Sir!」
そう迷うような暇はないのだ!
いざ!The Old Royal Naval College(旧王立海軍大学)に突撃だーっっ!!
ミーハーな黄色い声が飛んでおります…。
旧王立海軍大学は1997年まで海軍の大尉や少佐など国防省より人選された人間が入校する幹部学校だった。
壮麗かつ荘厳な建築群はクリストファー・レンのバロック期の傑作(セント・ポール大聖堂も彼の作品)と讃えられるほど、思わず足を止めて見入ってしまう美しさである。
現在、大学の建物は英国屈指と言われるトリニティ音楽院と国立グリニッジ大学の校舎として使われている。
こんな美しい大学で学べるなんて羨ましいことこの上ない。
グリニッジはかつての海洋上の重要な拠点であり、英国の海洋技術とその歴史が凝縮された街なのだ。
1873年に始まった海軍大学。今は夕暮れの中で音楽院の生徒たちが奏でる楽器の音色に包まれて…。
大学の敷地内にあるビジターセンター。1870年代に建てられ、壁に並んだ丸い装飾はクック船長やネルソン提督など海軍の英雄たちの胸像が刻まれている。2000年からビジターセンターとして使用。グリニッジの歴史が分かる展示や、おみやげ物やカフェがある。カフェは既に閉店していてお片づけ中だった。お茶ほしかったな~。
日に4回行われるガイドツアーは15時30分まで(くっ…)。こんなクラシカルな人たちが案内してくれるのだ。
海軍大学の中でもう一つのお楽しみだったのが、かつて学生たちの食堂に使われていたというThe Painted Hall(右の建物)。
パンフレットには5時までと書いてあるのに既にCLOSEの文字が…。
おまいがー!!
なので見たつもり画像…。くすん。
西欧一美しい食堂と言われるPainted Hall。ここで海軍大学の生徒さんたちは普通に学食を食べていたのだ。す、すばらしか~。現在では映画のロケや、晩餐会などのイベントに使われている。
右手前方に段々と荘厳な建物が見えて来た…。
クラシカルな帆船も見える…多分あれがカティ・サーク号に違いない…ということは!
4時30分Greenwich pierに到着~!
スコッチ・ウイスキーの名前でおなじみCutty Sark号。現在は船全体が博物館となっている。
カッパを着込み、フェリーを降りる。
急げ!急げ!モタモタしてはいられない。
モタモタはわたくしの専売特許だが、帰りのフェリーの最終便は5時。
たった30分しか観光の時間がないのだ~!
「私の生涯の成功の全ては、他人より15分早く行動したことである」
ネルソン提督の言葉が耳に痛いよ~。とほほ。
今回の英国旅行…早いどころか全てにおいて遅れっぱなし><。
世界の標準時間Greenwich Mean Timeを刻む王立天文台。
緯度0度の子午線またぎ。
国立海洋博物館。
グリニッジ・マーケット。
ガイドブックに載っていたパイ屋さん…。
それらがみな儚い幻となって消えてゆく…あああ…。
しかし30分だけでも訪れることが出来たのだ。
それだけでも幸運と思わねば!
目の前には荘厳たるバロック建築が建ち並んでいる。
そう!わたくしの目的はここにあるのだ~!
…とカッコつけても今ひとつ何がどこにあるかよく分かっていないけど、ネルソン提督もこう言っている。
「迷ったならば突撃せよ!」
「Yes,Sir!」
そう迷うような暇はないのだ!
いざ!The Old Royal Naval College(旧王立海軍大学)に突撃だーっっ!!
ミーハーな黄色い声が飛んでおります…。
旧王立海軍大学は1997年まで海軍の大尉や少佐など国防省より人選された人間が入校する幹部学校だった。
壮麗かつ荘厳な建築群はクリストファー・レンのバロック期の傑作(セント・ポール大聖堂も彼の作品)と讃えられるほど、思わず足を止めて見入ってしまう美しさである。
現在、大学の建物は英国屈指と言われるトリニティ音楽院と国立グリニッジ大学の校舎として使われている。
こんな美しい大学で学べるなんて羨ましいことこの上ない。
グリニッジはかつての海洋上の重要な拠点であり、英国の海洋技術とその歴史が凝縮された街なのだ。
1873年に始まった海軍大学。今は夕暮れの中で音楽院の生徒たちが奏でる楽器の音色に包まれて…。
大学の敷地内にあるビジターセンター。1870年代に建てられ、壁に並んだ丸い装飾はクック船長やネルソン提督など海軍の英雄たちの胸像が刻まれている。2000年からビジターセンターとして使用。グリニッジの歴史が分かる展示や、おみやげ物やカフェがある。カフェは既に閉店していてお片づけ中だった。お茶ほしかったな~。
日に4回行われるガイドツアーは15時30分まで(くっ…)。こんなクラシカルな人たちが案内してくれるのだ。
海軍大学の中でもう一つのお楽しみだったのが、かつて学生たちの食堂に使われていたというThe Painted Hall(右の建物)。
パンフレットには5時までと書いてあるのに既にCLOSEの文字が…。
おまいがー!!
なので見たつもり画像…。くすん。
西欧一美しい食堂と言われるPainted Hall。ここで海軍大学の生徒さんたちは普通に学食を食べていたのだ。す、すばらしか~。現在では映画のロケや、晩餐会などのイベントに使われている。
走る!走る!走る!!
ロングブーツをがつがつ鳴らしてガンガン走る!!
ううううう~~大体から短距離走は苦手なんだよお。
…ってかこれって短距離?いったい何メートルあるの??
Victoria embankmentのお洒落な川岸の風景も見てる余裕なし!
意地でも3時半の便に乗るのだ!おりゃあああああ~~!!
手を繋ぎながらゆっくり散歩している老夫婦(あああ絵になるわあ)がこちらの足音に気付いて振り返る。二人は「おやまあ」という表情でそのまま顔を180度動かして、わたくしの走りっぷりを目を丸くして眺めた。
わたくしは孤独な炎のランナー。スカートひるがえしJust a runaway止めないでよ♪(←B’zファン)ざます!!
あ、別に逃げてるわけじゃないか。
走ることに精一杯で目の前にビッグ・ベンがそびえていたことに全く気付かず…。
はひっはひっはひ~~っっ。
ウエストミンスターピアの150メートルほど手前でとうとう失速。足が止まる。
はひ…っがんばれ…もうちょい…だ…がんばれ…はひ…っ。
はひ…。
3時20分前にウエストミンスターピアに到着!間に合った~~。
はひっはひっ…こ、こんなに走ったのいったい何年ぶり?
しかしともかく思ったより早く着いた~ばんざい!
まだはひはひと治まらない息を整えながら、窓口の女性にメモとお金を渡す。
トラベルカードの有無を訊かれた後、今度はスムーズに発券。
(トラベルカードを持っているとフェリーの運賃も30%引きになる)
サ、サンキュ…ベリィマッチ~はひ…っ。
グリニッジまで往復で大人ひとり£9なり。数社のフェリー会社から色々なガイドコースが出ています。わたくしが乗ったのはガイド無しのシンプルな直行便。これでグリニッジまで約1時間。THAMES RIVER SERVICES.
受付の女性から言われた番号の待合室で数分待つ。
時間になると川に面したガラス張りのドアが開き、そのまま目的のフェリーに乗船できるようになっている。
さあ出発進行!
(かなり怪しい地図ですが)テムズ川の両岸には有名な観光名所が建ち並び一望することが出来る。
わたくしのように一つ一つ訪れる時間のない人はフェリーからの見物もオススメ!
まだ3時半なのにもう空はどんよりと暗い…。LONDON EYEは世界最大の観覧車。
ダイアナさんとチャールズ皇太子の結婚式が執り行われた
St.Paul’s Cathedral(セント・ポール大聖堂)。
ガイドブックや観光サイトでもよくセント・ポール寺院と間違えて書いてあるので過去に混乱した覚えが…。
(セント・ポール寺院は別にあるのだ)
Tower Bridgeとロンドン塔。
ロンドン塔の名物番人Beefeater(ビーフィーター)は残念ながら見えず…(当たり前です)。
なので見たつもり画像。
どんどんグリニッジが近くなる…。
ウエストミンスターはロンドンを象徴するような有名な風景がいっぱい!
さあ!グリニッジへ行くと決めたからには急がねば!
2時30分発のフェリーにはもう間に合わない。3時発の便には乗らないと!
カッパを手に部屋を出る。
廊下を歩きながら地下鉄で行こうかタクシーで行こうかちょっと迷った。
フェリーはテムズ川沿いの各所にあるPier(桟橋)から出航する。
わたくしが行きたいのはWestminster pier。
地下鉄を降りてすぐ分かるかな?
でもBLACK CABと言われるロンドン・タクシーにも乗ってみたいし…。
するとホテルをほんの数メートル出たところで黒塗りのオースティンが対向車線を走って来た。運ちゃんとバチッと目が合う。
(乗るかい?)(乗る乗る)
瞬時にテレパシーのような会話を交わして(ほんとかいな?)運ちゃんはきゅきゅっとUターンしてやって来た。
車を走らせながら運ちゃんが無線で連絡した後、再び確認してくる。
「Westminster bridge?or Westminster pier?」
あ~通じてなかったかあ。
「ウエストミンスター・ピア!アイウォントゥゴウトゥグリニッジ、バイフェリーボウト!」
「Ferryboat?」
「イエスイエス」
「Oh!Greenwich!Ferryboat!Westminster pier OK!!」
つ…通じた…。
ケンジントンからウエストミンスターへ抜ける辺りは如何にもロンドン!的な風景が続き、見ているだけでわくわくする。
ナイツブリッジの風景。
タクシーの中から車窓の風景を右に左にきょろきょろしているとKnightsbridgeの表示が見えた。
ついつい「ハロッズは日本でベリィベリィフェイマスよ」と言ってしまったら、多少は喋れると勘違いされたのか、今までロックを流しながらフンフン♪と鼻歌を歌ってた陽気な運ちゃんが、
「ハロッズで買い物しなくていいのか?」
と訊いてくる。
時間に余裕がないからしたいけど出来ないって英語でどう言えばいいんだっけ?と焦りつつ考えていると、その間にも
ロンドンにはいつまでいるんだ?
日本では何の仕事をしてるんだ?
バッキンガム宮殿は見たか?
と次々に質問が飛んでくる。
「あ~えっと」
質問されてる意味は何となく分かるのだが、その全てに答えられるような英語力はない。
(「ハウスワイフ」だけでも通じるまで10回は言ったと思われる)
仕方なくやっこちゃん直伝の「Sorry」を繰り返すはめに。
すると運ちゃん「No!proble~~~~m!!」(←声もデカイ)
まるでサッカーの実況中継…。
「サ、サンキュウ」
赤信号で停車すると、
「この交差点を渡ってる途中で右を見るんだ。いいかい?右の奥を見るんだぜ」
「オ、オウケイ」
青信号に変わって走り出すと「Look!」の合図と同時に右側の窓から後方を覗き込んだ。
あっ!あの建物は…!
「That’s Harro~~~~ds!!」
「オゥ!ハロ~~~~ッズ!」(←うつってる)
その後も鐘の音が聞こえれば
「Big Ben!!」
バッキンガム宮殿の前を通れば
「Buckingham Palace!!」
と大サーヴィス。
しかし鐘の音が聞こえたということは…しまったあ!もう3時かあ~。
ああ3時の便にも乗り損ねちゃったかあ。
ロンドンの渋滞は話には聞いていたけど、結構な時間がかかってしまったな。
目の前にはもう大きい川が見えている。
多分これがテムズ川に間違いない。
Westminsterの表示も見える。
なのに、長い中央分離帯と対向車線の渋滞に阻まれて、なかなか道路を横断できない。
しばらく中央分離帯沿いを走って、フェリーボートのチケット売り場の前でタクシーは止まった。
運ちゃんが、ここでいいか?ここでいいか?大丈夫か?と何度も訊いてくる。
オーケーオーケー大丈夫よ。サンキューベリーマッチ!
と代金を支払った。ケンジントンから大体£12.50くらいだったと思う。
けれどフォーレスの街で運転手さんにチップをあまり渡せなかったことを気に病んでいたので、この陽気な運ちゃんには楽しかった道中の分、チップを含めて£16を渡した。
タクシーから中央分離帯のブロックの上に降りる。
そんな合間にもタクシーの後ろには行列が出来て、運ちゃんは忙しく車を飛ばしていった。
車の途切れ目に中央分離帯の上からダッシュ!
目の前のチケット売り場に駆け込んだ。
窓口にいる女性に、
Westminster pier to Greenwich pier Direct Return Adult (One)
と日本から書いてきたメモとお金を窓口から渡す。
けれど受付の女性はNoNoと首を振りながらメモとお金を返してきた。
…え?なに?ダメ??
書き方が悪かった?でも直行便、往復、大人ひとり…間違ってないよね?
もしかして事故か故障でフェリーが出ないのだろうか?
「ここからグリニッジ行きは出ないの?」としつこく訊ねてみる。
すると
「出るわよ、でもあなたが言ってるダイレクト便は出ないの。それにウエストミンスター・ピアはあっちよ」
へ??
上の看板を見ると…。
エンバンクメント・ピアーーー!?
ああーっ!
そうか!ウエストミンスター・ピアの前で停められなかったから、エンバンクメント・ピアまで来ちゃったんだ!
だから運ちゃんはあんなにしつこく、いいか?大丈夫か?を連発してたんだ!
そ、そっか…でも、どうする?ここから乗る?
でも直行便ないんだよね?
時刻はすでに3時10分すぎ。意地でも3時半の便に乗らなければ帰りの便がなくなってしまう。
間に合うか!?
ええい!ままよ!
窓口の女性にサンキューベリィマッチ!とお礼を言うと、ウエストミンスター・ピアに向かって一目散に走り出した───。
※今回かなりマニアックな内容です。興味のない方とばしてネ。※
わたくしがロンドンを訪れた、もうひとつのお楽しみは…。
こ~んなおにいちゃんたちのミリタリー・ユニフォームをナマで見ることだった。
(あああやっぱりスコットランドのキルトは素敵ぃ~v)
こういう衛兵さんのスタイルは宮沢りえちゃんの懐かしいキットカットのCM(YouTubeで発見!)でお馴染みではないだろうか。
(紅茶のブルックボンドのCMでも衛兵さんが行進していたな~。)
わたくしは制服が大好きなのであります。フェチと言ってもいいくらい。
特に軍服はふるい付きたくなるくらい好きなのであります。
昨今の若い日本男子のズボンずらしまくりパンツ見せまくりの嘆かわしい壊滅的なファッションに日本の将来の危機感を抱くわたくしにとって、軍服の統率され洗練されたストイックな美しさと一部の隙もない完璧な着こなしは、わたくしが男性に求める憧れファッションの集大成でもあります。
(わたくしがこの世で一番愛している制服はRoyal Navyの軍服でありますが語り出すとキリがないのでここでは割愛させていただきます。あ、念のために申し添えますが、わたくしは戦争は断固反対です)
通常日本の生活で軍人(兵隊)さんと遭遇するということはまずあり得ません。
しかしここはロンドンであります。
女王陛下を警護する要職に就かれた歩兵師団の衛兵さんが、それはもううじゃうじゃと生息なさっているのであります。うへへ。(←一部認識に誤りがあるのであります)
衛兵さんは近衛連隊と連邦連隊とで構成されており、その違いは赤いジャケットのボタンの配列で分かるのであります。
近衛兵第一連隊は王室警護のために組織された師団で女王陛下直属。その為か連邦連隊の衛兵さんよりも美男子の比率が高いと言われているのであります。
その第一連隊の衛兵さんのジャケットのフロントボタンは8個を均等に付けてあります。
連邦連隊のイングランド隊はボタン10個を2列5段に配列、北アイルランド隊は8個を4個ずつ2段。ウェールズ隊は5個を隙間をとって2段。
そして我らがスコットランド隊は9個を3列ずつの3段で付けてあるのであります。
こんな違いを楽しみながら、衛兵さんを一番間近に拝め…いえ拝謁できるチャンスは、バッキンガム宮殿へ赴き、有名な衛兵交替の儀式を見学することでありましょう。
しかし衛兵交替の儀式は2日に一度。
わたくしがロンドン観光できる今日はあいにく交替式の日ではなかったのであります。
しかしそれは日本を出発したときから承知しておりました。
夏期しか公開されていないバッキンガム宮殿よりもケンジントン宮殿の方が私的に重要でありましたので、はなから予定に組んでいなかったのであります。
しかし卑しくも腐女子を自称するわたくしが、こんなにあっさりと引き下がったのには…もちろん別のお楽しみがあるからでございます。
それは…「Horse Guards(ホースガーズ)」騎馬連隊であります!!
す、す、す、す、すてきぃ~~~っ!!!であります!
ホースガーズは衛兵の中でも群を抜く格好良さで、平均年齢は23歳前後、しかもほとんどが世襲で一般の子息は入隊の可能性がないと言われるほどのエリート集団なのであります!
ホースガーズを構成しているのは、赤いふさふさに紺(っていうか、これって黒じゃ…?)のジャケットのブルー&ロイヤルガーズ、金のふさふさに赤いジャケットのライフ・ガーズであります。
く~かっちょええ!!なのであります!
しかもバッキンガム宮殿の衛兵交替式と違い、騎兵交替式は毎日行われるとのこと。なあんてサービスがいいのでありましょうか!さすがエリザベス女王分かってるぅ~!であります。
当初日本を発つときのわたくしの予定では…。
・ケンジントン宮殿見学
↓
・ホースガーズをじっくりと撮影
↓
・テートモダン最上階のカフェでテムズ川の風景を堪能しながらお茶。
↓
・フェリーボートに乗ってグリニッジへ。
↓
・フレミングス・メイフェアホテルで夕食兼用のアフタヌーン・ティー。
でありました。
とにかくウエストミンスターまで行けばケンジントン宮殿以下の予定は全てさくっとこなせるのです。ブラボー!であります。
ホースガーズの麗しくも凛々しいお姿の前では結婚15年のしなびた主腐も夢見るオ・ト・メ。
ヨン様やジャニーズには走らなくてもホースガーズには走るのであります。
かの日その熱き思いと彼らの切り抜きメモを大事に大事に日本から胸に抱いて英国へ参ったのであります。
回想終わり(やれやれ)。
…そして現実は…。
ケンジントン公園でやっと見つけたピーターパンとのランデブー。しかし時刻は既に2時。
予定時間を大幅にオーバーしてしまっていた。
とりあえず歩いて5分のホテルの部屋へパンフレットなどの荷物を置きに一旦戻る。
ここで自分相手に作戦変更会議。
テートモダンはもういい。あっさり却下。
あとはホースガーズを取るかグリニッジを取るか…。
二者択一しなければ決定的に時間が足りないのだ。
あ~う~。
迷う迷う迷う。しかしこうやって迷う時間も本当は勿体ないのだ。
どうする?どうする?どうする?
(あんたホースガーズを選ばなきゃ腐女子の名がすたるよ?)
分かってる。
(一生の損だよ?)
分かってる。分かってる。分かって…る。
しかし自分相手に試行錯誤した結果、断腸の思いでわたくしはホースガーズを諦めグリニッジを選んだ。
理由は…そもそも自分がロンドンへ来たのはお話を書くためだということ。
そのためにはグリニッジをオマケにしては駄目なのだということを改めて確認したからである。
…あ~あ。
わたくしがロンドンを訪れた、もうひとつのお楽しみは…。
こ~んなおにいちゃんたちのミリタリー・ユニフォームをナマで見ることだった。
(あああやっぱりスコットランドのキルトは素敵ぃ~v)
こういう衛兵さんのスタイルは宮沢りえちゃんの懐かしいキットカットのCM(YouTubeで発見!)でお馴染みではないだろうか。
(紅茶のブルックボンドのCMでも衛兵さんが行進していたな~。)
わたくしは制服が大好きなのであります。フェチと言ってもいいくらい。
特に軍服はふるい付きたくなるくらい好きなのであります。
昨今の若い日本男子のズボンずらしまくりパンツ見せまくりの嘆かわしい壊滅的なファッションに日本の将来の危機感を抱くわたくしにとって、軍服の統率され洗練されたストイックな美しさと一部の隙もない完璧な着こなしは、わたくしが男性に求める憧れファッションの集大成でもあります。
(わたくしがこの世で一番愛している制服はRoyal Navyの軍服でありますが語り出すとキリがないのでここでは割愛させていただきます。あ、念のために申し添えますが、わたくしは戦争は断固反対です)
通常日本の生活で軍人(兵隊)さんと遭遇するということはまずあり得ません。
しかしここはロンドンであります。
女王陛下を警護する要職に就かれた歩兵師団の衛兵さんが、それはもううじゃうじゃと生息なさっているのであります。うへへ。(←一部認識に誤りがあるのであります)
衛兵さんは近衛連隊と連邦連隊とで構成されており、その違いは赤いジャケットのボタンの配列で分かるのであります。
近衛兵第一連隊は王室警護のために組織された師団で女王陛下直属。その為か連邦連隊の衛兵さんよりも美男子の比率が高いと言われているのであります。
その第一連隊の衛兵さんのジャケットのフロントボタンは8個を均等に付けてあります。
連邦連隊のイングランド隊はボタン10個を2列5段に配列、北アイルランド隊は8個を4個ずつ2段。ウェールズ隊は5個を隙間をとって2段。
そして我らがスコットランド隊は9個を3列ずつの3段で付けてあるのであります。
こんな違いを楽しみながら、衛兵さんを一番間近に拝め…いえ拝謁できるチャンスは、バッキンガム宮殿へ赴き、有名な衛兵交替の儀式を見学することでありましょう。
しかし衛兵交替の儀式は2日に一度。
わたくしがロンドン観光できる今日はあいにく交替式の日ではなかったのであります。
しかしそれは日本を出発したときから承知しておりました。
夏期しか公開されていないバッキンガム宮殿よりもケンジントン宮殿の方が私的に重要でありましたので、はなから予定に組んでいなかったのであります。
しかし卑しくも腐女子を自称するわたくしが、こんなにあっさりと引き下がったのには…もちろん別のお楽しみがあるからでございます。
それは…「Horse Guards(ホースガーズ)」騎馬連隊であります!!
す、す、す、す、すてきぃ~~~っ!!!であります!
ホースガーズは衛兵の中でも群を抜く格好良さで、平均年齢は23歳前後、しかもほとんどが世襲で一般の子息は入隊の可能性がないと言われるほどのエリート集団なのであります!
ホースガーズを構成しているのは、赤いふさふさに紺(っていうか、これって黒じゃ…?)のジャケットのブルー&ロイヤルガーズ、金のふさふさに赤いジャケットのライフ・ガーズであります。
く~かっちょええ!!なのであります!
しかもバッキンガム宮殿の衛兵交替式と違い、騎兵交替式は毎日行われるとのこと。なあんてサービスがいいのでありましょうか!さすがエリザベス女王分かってるぅ~!であります。
当初日本を発つときのわたくしの予定では…。
・ケンジントン宮殿見学
↓
・ホースガーズをじっくりと撮影
↓
・テートモダン最上階のカフェでテムズ川の風景を堪能しながらお茶。
↓
・フェリーボートに乗ってグリニッジへ。
↓
・フレミングス・メイフェアホテルで夕食兼用のアフタヌーン・ティー。
でありました。
とにかくウエストミンスターまで行けばケンジントン宮殿以下の予定は全てさくっとこなせるのです。ブラボー!であります。
ホースガーズの麗しくも凛々しいお姿の前では結婚15年のしなびた主腐も夢見るオ・ト・メ。
ヨン様やジャニーズには走らなくてもホースガーズには走るのであります。
かの日その熱き思いと彼らの切り抜きメモを大事に大事に日本から胸に抱いて英国へ参ったのであります。
回想終わり(やれやれ)。
…そして現実は…。
ケンジントン公園でやっと見つけたピーターパンとのランデブー。しかし時刻は既に2時。
予定時間を大幅にオーバーしてしまっていた。
とりあえず歩いて5分のホテルの部屋へパンフレットなどの荷物を置きに一旦戻る。
ここで自分相手に作戦変更会議。
テートモダンはもういい。あっさり却下。
あとはホースガーズを取るかグリニッジを取るか…。
二者択一しなければ決定的に時間が足りないのだ。
あ~う~。
迷う迷う迷う。しかしこうやって迷う時間も本当は勿体ないのだ。
どうする?どうする?どうする?
(あんたホースガーズを選ばなきゃ腐女子の名がすたるよ?)
分かってる。
(一生の損だよ?)
分かってる。分かってる。分かって…る。
しかし自分相手に試行錯誤した結果、断腸の思いでわたくしはホースガーズを諦めグリニッジを選んだ。
理由は…そもそも自分がロンドンへ来たのはお話を書くためだということ。
そのためにはグリニッジをオマケにしては駄目なのだということを改めて確認したからである。
…あ~あ。
ピーターパン像の正面にあるロング・ウォーターの風景。ひとつの杭に一羽ずつ。指定席?
ダイアナさんを偲ぶ散歩道…というところでしょうか。公園内の遊歩道に等間隔に埋められています。
ピーターパンと別れを告げ、ケンジントン宮殿側の道を歩き出したわたくしの前を何かがぴゅっと横切っていった。
んん!?イタチ??(←生活環境がしのばれる…)
あ~っリスだあ!
そういえばロンドンの公園にはリスが沢山いるんだっけ…。
雨が止んだから出て来たのかな?
け、結構でかいな…。
リスはかなり人に慣れているようで、しばらく「なんかおいしいものくれるの?」とつぶらな瞳を向けられていたのだけど、わたくしが何も持っていないことが分かると…。
あばよ!とばかりにSunken Gardenの生け垣の中へ…。
Sunken Gardenはケンジントン宮殿のすぐ脇にあります。17世紀にケンジントンにあった庭園を再現しているのだとか…。
周囲にはわたくしとリス以外だれもいませんでした。ひっそりとした趣はまるで「秘密の花園」のよう…。
ヴィクトリア女王像。ケンジントン公園を一望するように立っています。
貸し椅子屋さん。また小雨が降り出して今日はもう店じまい。後ろに写っている白い固まりは白鳥たち。