湖南村尻百姓記

65歳で、妻の実家のある湖南町に帰郷・帰農して山里暮らし・百姓暮らしをはじめた隠退牧師の日記

冷害のときも、コシヒカリを収穫できるようにするために・・・

2018年10月06日 |  3.冷害と対策

昭和55年、平成5年の大冷害のような冷害に直面しても、標高550mの湖南高原の棚田の、妻の実家の田で、自給自足用に、有機・無農薬栽培で、コシヒカリ、はえぬき、ひめのもちを収穫できるように、冷害対策を検討してきました。

2014年から米つくりをはじめて今年で5年目・・・。その間に、ミニ冷害を何度か経験してきましたので、その時々の対策を参考にして、本格的な大冷害に遭遇したときの米つくり法を習熟するつもりです。

筆者70歳、妻63歳ですので、体力や経済力よりも、知力・技術力で、高齢化にともなう負の側面をカバーしていかなければなりません。備えあれば憂いなし、というわけではありませんが、知識・技術にも備えが必要です。

大冷害を待っているわけではありませんが、大冷害は、それぞれの農家・百姓がその知識・技術を問われるとき・・・。 

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平成5年の大冷害の時の湖南の農家の手記を読む・・・

2017年12月26日 |  3.冷害と対策

今日の夜、平成5年の大冷害の時の湖南の農家の手記を読みました。

2013年4月1日に、妻のふるさと・湖南に帰郷・帰農してから、時々、昭和55年や平成5年の大冷害のときの話しを耳にしますが、ほとんどは断片的な話し・・・。今日、湖南史談会を脱会したあと、湖南史談会の会員であり続けたとして、出費する可能性のある金額で、湖南に関する歴史・民俗に関する文献を集めました。

<ここらのもんでねえ、よそもん>の筆者が入手できる文献は、一般に公開されたものだけですが、『郡山市史』や、湖南史談会やその関係者が調査・研究・出版された史資料も少なくありません。それらを寄せ集めて、湖南の歴史を知ろうとしているのですが、昭和55年や平成5年の大冷害のとき、湖南の農家はどのような状態に置かれていたのか、どのようにして、その危機を克服することができたのか、把握するには、まだまだ時間がかかります。

それを調べているのは、妻の実家の、標高550mの湖南高原の棚田と段々畑で、有機栽培・無農薬栽培での自給用の米つくり・野菜つくりをより充実したものにするためで、湖南の歴史や民俗を書き換えるつもりは100%ありません。

日野原重明監修『健診・人間ドックハンドブック 改訂3版』に、<高齢者は孤立し、やりがいを持てず、集う場所も見つからず、寂しさと健康不安を抱えている。老いも若きも、孤独やストレスからうつ病になる人も急増している。もうおわかりでしょう。これらは医療だけの問題ではないのです。個々人が孤立していること、そして文化や世代の「知恵」が継承されていないことが親力や家庭力の低下を生み出し、それと同時に健康不安を増幅させている。・・・一人ひとりがバラバラに存在しているのです。>とありました。

雪に閉じ込められた、湖南の4ヶ月間、湖南のひとびとはどのような生き方をされているのでしょう?<ここらのもんでねえ、よそもん>をバカ農家呼ばわりして排除・疎外する農家がほとんどの湖南にあっては、せっかく湖南にやってきた<よそもん>が、再び湖南を離れていく例があちらこちらにみられます。

筆者と妻が、昭和55年や平成5年の大冷害を克服するための知識・技術を身につけるための淵源は、筆者が60歳のときから現在70歳までの10年間に、インターネットの日本の古本屋経由で全国の古書店から集めた湖南に関する史資料ばかり・・・。

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これからは温水田経由の水を・・・

2017年06月04日 |  3.冷害と対策

これからは、温水田経由で、コシヒカリ、はえぬき、ひめのもちの田に水を引くことになります。

それぞれの田に入って補植をすることきも、農業用水路からの冷たい水を直接引きいれますと、筆者、足に<こむら返り>がおこりそうになります。足が冷えるのは、筆者にとっては、厳禁・・・。<ここらの農家は、田さ入って、ひきつけ起こすようなやわな男は誰もいねえ!>とは、認知症の、妻の実家のおかあさんの言葉ですが、温水田経由の温められた水を田に入れますと、筆者の<こむら返り>になる可能性はぐんと低くなります。

田植をしたあとの稲が<活着>したら、田に入って補植作業をはじめます。そのときは、育苗中の苗、22~24cmになっているのではないでしょうか。大きな苗は、深いところに植えて、小さな苗は、浅いところに植えることにしていますが、補植しなければならない場所が多いので、田の水があたたかいと疲労の度合いが少なくなります。

温水田とビオトープの備中レンコン、葉芽は、葉を開いて水の上に浮かんでいます。朝行きますと、蓮の葉の上に、丸水玉がついています。

米つくりの作業は、失敗続きですが、安定している作業のひとつは、温水田(ハス田)とコシヒカリ、はえぬき、ヒメノモチ、ビオトープ(ハス)の田の水管理です。瀬戸内の入浜式塩田タイプの温水田によって、標高550mの湖南高原の棚田で、有機栽培・無農薬栽培でコシヒカリの栽培が可能になっているようです。

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愚民ハたゝ・・・

2016年02月21日 |  3.冷害と対策

<愚民ハたゝ金銀を貯ることのミを好とも、
飢ても不可食、
寒して不可衣、
一旦卒に遇凶年、
凍餒を不能免ことを不知。
・・・
人之常情安於所忽。
飽即忘饑、
暖即忘寒、
不思為備。
一旦卒遇凶荒、
即茫然無措成。
深知民艱、
百計以勧督之、
俾其威得飽煖。
近年以来時歳頗豊
民庶給足。
田里皆安者、
可以無憂也。
然預防之計、
不可一日而忘。

建部清庵著『民間備荒録』の一節です。筆者の妻に、この言葉の現代語訳を読んで聞かせますと、妻は、<それ、聖書の言葉でしょう。どこに書いてあるの?教えて!>と話していました。旧約聖書の<箴言>か<伝道の書>に出てきそうな言葉ですが、<聖書ではなく、近世陸中の農書!>と答えますと、妻は<意外!>と思っているような顔をしていました。<然預防之計、不可一日而忘。>は、筆者と妻の、人生の晩年における、妻のふるさと・湖南での暮らしの原則!10.5俵保存できるKUBOTAの玄米保冷庫を導入したのも、<然預防之計、不可一日而忘。>を念頭に入れてのこと・・・。

郡山地方史研究会の過去の古文書講座のテキストにも、同じ人生訓が出てきます。

<愚民>とは、どのようなひとのことをいうのでしょう?

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今年は、仲間が多い・・・

2015年09月24日 |  3.冷害と対策

昨年、湖南の稲作農家の田で収穫が終わったあとも、稲刈りが済んでいなかった妻の実家の棚田のコシヒカリとはえぬき・・・。

ほかの農家の方々の物笑いの種でした。

しかし、昨年とほぼ同じ、新暦の6月1日、コシヒカリとはえぬきの田植えをしました。昨年は6月3日・・・。妻の実家の棚田のコシヒカリとはえぬきの田植え時期はほとんど同じなのですが、今年は、なぜか、妻の実家の棚田のコシヒカリとはえぬきと、成長度合いが同じような田があちらこちらに見られます。筆者と妻、<今年は、仲間が多い・・・>と感じさせられていますが、どうしてなのでしょう?

昨日、郡山にでかけたとき、農道を通って、湖南・日和田間を往復しましたが、そのとき、山間の棚田で、妻の実家の棚田のコシヒカリとはえぬきよりも成長が遅れている稲田をいくつも目にしました。筆者、平地用の、福島のブランド米である<天の粒>の対極として、中山間地用の、新規開発の米の品種の実験田なのでは・・・?と思わされましたが、奥羽山脈の東と西の両方で、妻の実家のコシヒカリとはえぬきと同じ成長度合いの稲田に遭遇するのが今年の特徴!

昨年は、湖南で一番最後に収穫することになったのですが、今年は、少しく状況が異なるようです。

今日は、旧暦の8月12日・・・。

 

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平成5年異常気象災害の実態と対策・・・

2015年06月03日 |  3.冷害と対策

今日の夜、福島県が発行した、『福島県農業災害誌-平成5年異常気象災害の実態と対策-』に目を通しました。

特に、<第3編 被害を軽減した事例>について・・・

標高250~300m (品種:コシヒカリ)
冷害を克服又は軽減できた農家 6.5俵/反(平年8.5俵/反)
冷害を軽減できなかった農家  5俵/反(平年8.5表/反)

標高400~450m (品種:初星)
冷害を克服又は軽減できた農家 6俵/反(平年10俵/反)
冷害を軽減できなかった農家  1俵/反(平年8表/反)

標高500m (品種:ひとめぼれ)
冷害を克服又は軽減できた農家 3.5俵/反(平年10俵/反)
冷害を軽減できなかった農家  2俵/反(平年9.5表/反)

標高600~750m (品種:あきたこまち)
冷害を克服又は軽減できた農家 0.5俵/反(平年6俵/反)
冷害を軽減できなかった農家  0.5俵/反(平年6表/反)

妻の実家の棚田のある湖南町赤津村の稲作農家の主要栽培品種は、あきたこまちとひとめぼれ・・・。昨年も、エルニーの現象で冷夏になり、8月15日以降、雨の日が続き、あきたこまちとひとめぼれにすくなからぬ被害が出たようです。筆者、門外漢なので、JA湖南の情報を目にすることは一切ありませんので、実態は定かではありません。66歳にして生まれてはじめてコメつくりに挑戦した筆者と妻、有機栽培・無農薬栽培でコシヒカリは7.0俵/反、はえぬきは9.0俵/反収穫することができましたが、赤津村の専業農家の方々、<ここらでは、反あたり10俵とれねえと取れたうちに入んねえ>と、筆者と妻のコシヒカリ・はえぬきの栽培を全面否定されていましたが、今年は、昨年より、より深刻な冷害が予想されています。

最後の事例は、<冷害を克服又は軽減できた農家 0.5俵/反、冷害を軽減できなかった農家  0.5俵/反(平年6表/反>になっていますが、それは、栽培しているコメの品種が、あきたこまちの不作をカバーするようなほかの品種を合わせて栽培していたため・・・。あきたこまちだけを栽培していると、冷害はより深刻なものになってきます。

筆者と妻、昨年収穫したコシヒカリは、KUBOTAの10.5俵保管できる玄米低温保冷庫に格納していますので、今年、大冷害になったとしても、平成5年のときのように、コメの入手が困難極めるということはありません。自給自足の素人百姓には、備蓄米を欠かすことができません。不作で値段が高騰したコメを購入する経済的ゆとりはありませんから・・・。

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エルニーニョ現象による冷害発生・・・?

2015年05月24日 |  3.冷害と対策

今日のテレビニュースで、<今年は、エルニーニョ現象で、冷害が発生する可能性が高い・・・>と報道されていました。

今年に入ってから何度となく耳にする情報ですが、昨年も、エルニーニョ現象で冷夏になり、通常でない時期における台風の襲来によって、湖南町赤津村のあきたこまちは、かなり被害が出たようです。

ただ、湖南町赤津村の農家の方々・・・、<ほかの農家は採れなかったようだが、うちは反当り10俵採れた!まあまあだべ!>といわれる方々ばかり・・・。いろいろな農家の方々の話を総合しますと、昨年、冷害じみた夏のため、青米が多かったにも関わらず、湖南町赤津村の農家は、反あたり10俵、あきたこまちを収穫できたことになります。

<ここらでは、あきたこまち、反あたり12俵採れねえと採れたうちに入んねえ!>と話されていた農家の方が、<ほかの農家は採れなかったようだが、うちは反当り10俵採れた!まあまあだべ!>と話される・・・。ある農家の方は、<あきたこまち、反あたり8~9俵しかとれなかった場合は、去年のあきたこまちを足して、無理やり反あたり10俵に持っていくんだ!ほんとうのところ、今年、どれだけあきたこまちが収穫できたのか、分かんねえ!>と話しておられました。

しかし、今年は、昨年に引き続き、エルニーニョ現象で冷害の発生が予想される事態・・・、昨年の冷害経験を踏まえ、今年のあきたこまちの米つくり、どのように冷害対策が取られているのやら、いないのやら・・・。JA湖南の組合員ではない筆者と妻、湖南町赤津村の米つくりについては、寡聞にしてほとんど何もしりません。

今年の冷害、平成5年の冷害に近いといわれますので、筆者、福島県『福島県農業災害誌-平成5年異常気象災害の実態と対策-』を読み直して、昨年にまさる冷害対策をとることにしましょう。これしか、素人百姓には、自分が栽培しているコシヒカリとはえぬきを冷害からまもるすべはほかにありません。

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記憶に残る昭和55年の湖南の冷害・・・

2014年03月07日 |  3.冷害と対策

KUBOTAの担当者の方が話していた、湖南を襲った、昭和55年の冷害・・・。田んぼという田んぼ、冷害によって、ほとんど収穫できなかったとか・・・。コンバインで刈り取ったコメは袋に入れないでそのまま田んぼにまく農家の方が多かったとか・・・。

妻の実家のおかあさんも、<昭和55年だったべなあ、あのときは、米が全然採れなかった・・・>と、その時の悲惨な農業についてよく話をします。

戦後の湖南における<昭和の大凶作>だったのでしょう。

以前、インターネットの日本の古本屋経由で入手した『福島県農業災害誌』は、昭和55年の冷害の被害と対策に関する報告書・・・。

眼精疲労がおさまったら、この『福島県農業災害誌』の中から、湖南に関する部分を抽出して、今年はじめて米つくりをする筆者の有機栽培・無農薬栽培の参考資料として、学んだことは、米つくりに即反映させることにしましょう。湖南の地方史研究、昔の出来事の、ただ単なる想起のためではなく、悲惨な歴史を繰り返さないための実践的いとなみ・・・。
  
  

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