77歳! 最強デザイナーのドキュメンタリー。
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「ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス」72点★★★★
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いやあ
このポスタービジュアル、
マジで最初、ニコール・キッドマンかと思った(笑)
もちろんブランド名は知ってはいましたけど
本人、こんなに美人な人だったんだ!
しかも、こんなに「社会活動家」だったんだ!と
驚かされっぱなしのドキュメンタリーでした。
冒頭、不機嫌そうな白髪の彼女が登場し、
「過去の話は退屈だわ」――とピシャリ。
ぐわ~!それだけで、グッとつかまれる~!(笑)
小柄だけど、77歳にしてホント美人だし、
迫力あってエネルギッシュなんですよね。
続いて写るのが
え? これが夫? めちゃくちゃ若いんですけど?――
と、記事で言えば、掴みのリード部分が実にうまいんです。
で、そこから彼女の功績&現在進行形のヒストリーが
編まれていく。
21歳で最初の結婚をし、子を授かるも
「私は、まだまだ、こんなもんじゃない」と3年で離婚。
ロンドンにブティックをオープンし、
そしてパンク・ムーブメントを生み出し――と、
その「すごい人生」が、明らかになっていく。
でも、彼女のとんがった人となり同様、
映画も時系列に進みそうで、微妙に前後したり
整い過ぎず、しかし混乱しないバランスで、うまくまとめられている。
相当な腕利きによる、ドキュメンタリーだと思います。
しかし、ご本人は仕事もバリバリ現役で
めちゃくちゃ元気そうなんですが
会社の内実は大丈夫なんか?と少々心配に(苦笑)
そのあたりが赤裸々なのも、またパンクというか!
でも環境活動に関して拳をあげる
アグレッシブな姿勢といい
素晴らしき、人生のパイセン!と心強くなるのでした。
★12/28(金)から角川シネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国で公開。