ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

マックイーン:モードの反逆児

2019-04-04 23:34:13 | ま行

ファッションデザイナーのドキュメンタリーは往々にしておもしろいけど、

これは出色だったなあ。

 

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「マックイーン:モードの反逆児」74点★★★★

 

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1969年、ロンドンの労働者階級に生まれ

23歳でデザイナーデビュー。

大活躍しつつも、40歳で自ら命を絶った、伝説のデザイナー、

アレキサンダー・マックイーンのドキュメンタリーです。

 

実際、

「名前は聞いたことある」くらいの知識だったので

オープニングの昆虫やドクロや血、

美しいけどまがまがしい世界に「へえ」と興味を惹かれ

さらに、プライベート映像に写る

こんな“やんちゃ坊主”が、デザイナーとは!

しかも、そのセンス、すげえ!

度肝を抜かれっぱなしの111分でございました。

 

ぽっちゃりとした、田舎のぼっちゃんふうの彼が

16歳でテーラーに就職し、

その後、大学で服作りを学び、

23歳で衝撃のデビューを果たす。

 

で、「ジバンシィなんてバアさんのブランドだろ?」なんて軽口を叩いていたら、

いきなりデザイナーに抜擢され、

さらにはグッチへ、と成功の階段を爆走する。

 

本人映像も肉声もたっぷりで、

会議での一悶着シーンなど

「よくこんなの、撮ってたなあ!」という映像もあり、構成も巧み。

 

しかし、最も驚かされたのは、他でもない彼のショー。

演出も、服も、装置も発想も、アイデアとストーリー性に溢れ、

ファッションのショーというより、もはや舞台劇を見ているかのよう。

完全にアート。

すごすぎる!

 

そんなショーを

年に10回もやっていれば

疲弊し、ドラッグに溺れるのも仕方ないのかもしれない。

 

燃え尽きさせ、あまつさえ殺してもしまう

この業界から一歩引いて別の世界を試せば、

また新しい展開があったのでは、と素人ながら思ってしまった。

生きていれば、ワシと同い年くらいか・・・・・・。

 

才気溢れる風雲児の駆け足の人生に、涙。

 

そして「AERA」にて

映画にも登場する03年の伝説のコレクションで

トリを務めたモデルの冨永愛さんに、お話を伺いました。

その超絶のスタイル、超絶の美に圧倒されつつ

マックイーンとの思い出話に、涙。

 

掲載は4/15発売号の予定です。

ぜひ、映画と併せてご一読くださいませ!

 

★4/5(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開。

「マックイーン:モードの反逆児」公式サイト


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