ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ホタルノヒカリ

2012-06-09 23:01:38 | は行

いや~まいりました、コレには(失笑)

「ホタルノヒカリ」20点★

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仕事はバリバリこなすけど、
家ではジャージでグダグダする
“干物女”のホタル(綾瀬はるか)。

さまざまな出来事を乗り越え、
部長ことぶちょお(藤木直人)とめでたく結婚したものの、
相変わらず家ではゴロゴロ三昧。

そんなホタルがひょんなことから、
新婚旅行をかねて、イタリアに行くことに。

そこで出会ったのは
なんとイタリア版干物女(松雪泰子)だった――!

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いや~
くだらなすぎて寝ることも出来ず(失笑)
まいりました。


原作は2004年発表のコミックで、
その後、綾瀬はるか主演でドラマ化され、
07年に「1」が、10年に「2」も放映されてます。

これは、その映画版。


当時は“干物女”が流行語になるほど、
提言としてはおもしろいネタで
ハンサム上司とのあり得ねーメルヘン愛も許せたんですが、


今回は「ぶちょおー」と甘える様も、
空振りするウケ狙いの会話も、
あまりのくだらなさにあぜん。


綾瀬はるかの甘える仕草まで
イラッとしてきちゃうのが残念でした。

同時に、やはり思ったのは
時代の空気の変化。

家に帰ってジャージに着替えて
「ビールプシュッ!」とするささやかな幸福や、
外で遊ぶより「家がいちばん!」という価値観は、

今では賛同者も多いだろうけど、
約10年前は誰もが大きい声では言わなかった本音であり、
「身の丈のしあわせ」の可視化でもあった。

そこが共感を呼び、
さらにダラダラ&グダグダと甘える綾瀬はるかが
可愛いかったわけですが、

いまや
「中食(ナカショク)」「家呑み」派が大多数、
若者の海外渡航も減っているというし、

「イタリアなんか行くより、家がいい~」という
ホタルの言動が、
ネタにもなにもならないんですよねー(笑)


せっかく時代を一歩先んじて照らしたんだから、
さらにその先を、進んで欲しかったなー。

でもね、なんか
続きそうな予感もありますよコレ(笑)


★6/9(土)から全国で公開。

「ホタルノヒカリ」公式サイト
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