英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

第76期名人戦(2018年)第1局 その4

2018-06-01 20:00:57 | 将棋
亀の歩みのような更新をしているうちに、3敗目を喫し(しかも先手番を落とす)、追い込まれてしまいました。
幸いなことに、次局は6月19日、20日で、立て直す余裕があります。(追い込まれた状況で3週間過ごすのは気分は重いのですが)

「その1」「その2」「その3」 の続きです。


(『将棋世界』誌の小暮氏の観戦記と『名人戦棋譜速報』の解説を参考に書かせていただいていますが、この記事に関しては小暮氏の記述内容が中心です)


 第4図以降も▲8二歩△8三歩▲8一歩成△8四歩▲7一と△同金▲4八玉△3八歩(第5図)と進む。
 ▲4八玉は△4六桂(▲同玉なら△6九角)を避けつつ後手の馬から遠ざかった手。
 第5図の△3八歩は封じ手だったが、△6七馬、△3六歩、△3八歩、△2六歩、△1二角など候補手が多く、佐藤天名人も相当悩んだようだ(後続手段で△6七馬と△6八馬の2手段があり、この選択も難しい)。
 先手の羽生竜王にしても、△3八とに対して、▲同銀(本譜)と▲同玉の選択も悩ましいし、手抜きで▲4一銀と攻め合う手も有力だった(以下△4二金打▲3二銀成△3九歩成▲3九龍という恐るべき踏み込みで先手有望という説もあり)。

 実戦は△3八歩▲同銀△1二角(第6図)と進む。

 △1二角への応手も難しい、龍の引き場所が2五と2六の2か所があり、▲1一龍と香を取る手も考えたい。さらに、羽生竜王自身は考えなかったそうだが、▲8三桂△6一金▲4一飛△5一金打▲3一龍△同金▲同飛成と攻め込む手順も有力だったようだ。
 羽生竜王は▲2六龍を選択。以下△6七角成▲6四歩△2七歩▲同銀△6五桂(第7図)。


 第7図に至る手順の△6七角成は決断の一手。6筋の歩を取ったことで、▲6四歩が生じた。この▲6四歩によって後手玉の危険度が一気に増大している。かと言って、この歩を取るのも▲6三歩と叩かれる手が相当うるさい(らしい)。
 なので、佐藤名人は△2七歩▲同銀△6五桂と先手玉に迫る。

 “第7図……本局のハイライトシーン(その1)”と書こうとしたら、小暮氏も「図が本局第1のハイライトシーン」と記していた。
 羽生竜王の次の一手に「控室の検討陣十数名から驚きの声が上がった」(観戦記)
 私は悲嘆の声を漏らしてしまった。
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