英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

“最強寒気” or “数年に一度の寒気”?……2018年1月23~26日の寒波

2018-01-25 21:11:35 | 気象
 関東地方の大雪(2018年1月22日)の後、“過去最強の寒気”あるいは“数年に一度の寒気”と称された寒気が日本列島に襲来した。
 その寒波について、先週、予測記事を書いた。その記事で、今月11~13日の大雪(最深積雪は富山市60センチ、金沢市62センチ、福井市77センチ)に比べて、上空5500mの寒気が同じ程度で北上も早いので、それ以上にならないと判断し、
「日本海側は無茶苦茶な大雪にはならないと思うが、27日辺りまで冬型の気圧配置が続くので、日本海寒帯気団収束帯の状況によっては、酷い目に遭うかもしれない」
と、括っていた。

 …………実際は、“半分的中で、半分外れ”と言えそう(現段階においては)
 確かに、東京では48年ぶりに氷点下4℃を記録するなど、“極寒列島”となった。北陸でも、昨日(24日)にはパウダースノーの猛吹雪となり、前日までの除雪とこの日の数度の除雪、さらに極寒を考えると、≪どうなることか?≫と24日の夜は不安な状況だった。
 ところが、昨夜から今日(25日)の夜に掛けては、非常に寒かったものの雪は小降りでほとんど積もらなかった(ただ、これだけ降らないと、雪が融け、積雪も減るのだが、寒さでほとんど減らなかった)。
 25日午後9時現在の積雪は富山市36センチ、金沢市11センチ、福井市34センチ………(私の所は、実感では50センチぐらい)
 現段階で大まかに言うと「予想より無茶苦茶寒かったけれど、そんなに降らなくてよかったよぉ」。


 そもそも、“過去最強の寒気”と“数年に一度の寒気”は、かなり程度が違っている。
 どちらかが間違っているのかと言うと、そうでもなく、どちらも正しい。矛盾しているようだが、前者は上空1500mの寒気について、後者は上空5000mの寒気について言及している。
 気象情報で用いられるのは、どちらかと言うと、上空1500mの寒気についてで、「氷点下6℃以下になると平地で雪が降る」と説明し、この寒気に日本列島がすっぽり覆われる状況になると、厳しい寒さと日本海では大雪への警戒が出される。
 一方、大雪の目安とされるのが上空5000mの寒気で、氷点下36度以下の寒気に覆われると大雪警報が出されるような状況になる。

 説明が重複するが、今回の寒気の場合、確かに上空1500mでは氷点下6℃の日本列島がすっぽり覆われ、5000m上空でも24日には氷点下36℃の寒気が北陸上空付近まで南下していた。
 しかし、翌日(今日)25日には、予報通り5000mの寒気は北上していた。

 昨日の気象庁の予報では、かなりの積雪を予想していたが、北陸地方に於いては、雪雲はそれほど発達しなかった。西高東低の冬型の気圧配置が強かったにもかかわらず。(一般に、西高東低が強いと“山雪型”と言われるが、山間部もそれほど強く降らなかった)




 これらのことは、何を示しているのか?……
 ………「大雪の目安は上空5000mの寒気に左右され、寒さの厳しさは上空1500mの寒気に影響される」
 昨日の気象庁の予報は、かなりの降雪を予想したが、北陸3県に関しては、地上の寒さと気圧配置に囚われすぎたような気がする。


 私が軽視した上空1500mの寒気だが、詳細な情報を考慮しなかった。
 詳細な図が下図。

 過去に例がないほど、上空1500m氷点下15℃の寒気がここまで南下してきており、それが、今回の極寒をもたらしたようだ。
 ちなみに、前回の大雪(1月12日)の1500m上空図が下図。

 この時も非常に寒かったが、この図を比較すると、今回の寒気が如何に強力だったかが分かる。
 5000mの上空の寒気の南下が続いていたらと思うと、ゾッとする。(通常は、上空1500mと5000mの寒気は連動する)

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