「木の葉落とし ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2015年10月号」の解答です。
タイトルの『木の葉落とし』は、スノーボードの初歩のテクニックや航空機の特殊機動(マニューバ)の用語ですが、『アタック№1』の必殺技?の名前にもなっていたような気がします。
本作は、木の葉がゆらゆら落ちていくイメージが浮かびました。
まず、初形より▲2五歩は△1四玉で、▲1五歩は打ち歩詰の禁、また、また、初形より▲2五銀も△1五玉で、▲1六歩がまたも打ち歩詰の禁でうまくいきません。
打ち歩詰解消の手筋は、攻め方の戦力を減らして、玉の包囲網を甘くしたり、玉方の駒を誘導して守備力をアップさせるなどです。
そこで、上記2手段(▲2五歩や▲2五銀)の周辺で工夫はできないかといろいろ考えるわけですが、なかなか打開策が見つからなかったという方が多いのではないでしょうか。
正解は▲4六角。
この手が見えにくい。確かに、攻め方の攻撃力ダウンで、打ち歩詰解消の手筋に則っていますが、マイナスが大きく、その見返りがなさそうで、候補手として視野に入りません。
さらに、詰形に至る手順も上部脱出される不利感が大きく、視野に入ったとしても除外してしまいそうです。
ともかく、▲4六角△同歩とさせ、
▲2五銀△1五玉と進めると
角がいなくなったため、▲1六歩の打ち歩詰の禁が解消されています。
ただ、▲1六歩にするりと△2六玉と逃げられると、どんどん上部に逃がしてしまっている感が大きいです。
しかし、ここで、颯爽と▲3六龍と飛び込んできて、ピタリと決めます。
ちなみに、1二のと金は、初手の▲4六角に△1四玉とかわされた時の詰めに働きます。
【補足】
初手の▲4六角に△1四玉とかわされた時、と金がなくても作意手順と同手順で詰みます。(九鬼さんに示唆されて、気がつきました)
これは、厳密には「変化同手数駒余らず」のキズとなるので、それを避けたのだと思われます。
詰手順……▲4六角△同歩▲2五銀△1五玉▲1六歩△2六玉▲3六龍まで7手詰
タイトルの『木の葉落とし』は、スノーボードの初歩のテクニックや航空機の特殊機動(マニューバ)の用語ですが、『アタック№1』の必殺技?の名前にもなっていたような気がします。
本作は、木の葉がゆらゆら落ちていくイメージが浮かびました。
まず、初形より▲2五歩は△1四玉で、▲1五歩は打ち歩詰の禁、また、また、初形より▲2五銀も△1五玉で、▲1六歩がまたも打ち歩詰の禁でうまくいきません。
打ち歩詰解消の手筋は、攻め方の戦力を減らして、玉の包囲網を甘くしたり、玉方の駒を誘導して守備力をアップさせるなどです。
そこで、上記2手段(▲2五歩や▲2五銀)の周辺で工夫はできないかといろいろ考えるわけですが、なかなか打開策が見つからなかったという方が多いのではないでしょうか。
正解は▲4六角。
この手が見えにくい。確かに、攻め方の攻撃力ダウンで、打ち歩詰解消の手筋に則っていますが、マイナスが大きく、その見返りがなさそうで、候補手として視野に入りません。
さらに、詰形に至る手順も上部脱出される不利感が大きく、視野に入ったとしても除外してしまいそうです。
ともかく、▲4六角△同歩とさせ、
▲2五銀△1五玉と進めると
角がいなくなったため、▲1六歩の打ち歩詰の禁が解消されています。
ただ、▲1六歩にするりと△2六玉と逃げられると、どんどん上部に逃がしてしまっている感が大きいです。
しかし、ここで、颯爽と▲3六龍と飛び込んできて、ピタリと決めます。
ちなみに、1二のと金は、初手の▲4六角に△1四玉とかわされた時の詰めに働きます。
【補足】
初手の▲4六角に△1四玉とかわされた時、と金がなくても作意手順と同手順で詰みます。(九鬼さんに示唆されて、気がつきました)
これは、厳密には「変化同手数駒余らず」のキズとなるので、それを避けたのだと思われます。
詰手順……▲4六角△同歩▲2五銀△1五玉▲1六歩△2六玉▲3六龍まで7手詰
2五歩、2五銀共に打ち歩詰めの筋になるので、
4六角は浮かんだのですが、
上に逃げられてしまうイメージが強くて
3六竜が見えませんでした。
1七歩の存在意味をちゃんと考えていれば、
解けたかも知れないなと思い、
ちょっと悔しかったです^^
めでたく正解していました。
>上に逃げられてしまうイメージが強くて
ええ、それで▲4六角を掘り下げにくいんです。
>ちょっと悔しかったです^^
思う壺…いえいえ、また、チャレンジしてください。
>めでたく正解していました
それは何より。
次回も、おつきあいください。
別記事ですが、行革の「有識者」の「突っ込み」こそが場当たり的でないか、お前こそ先ず自分の意見を言えよ!は、100%賛成です。
>と金の意味、分かりました。それがないと正解(7手詰め)が2通り生じてしまうってことですね
うっかりしていました。
初手▲4六角に△1四玉とかわす手ですが、この時、と金がなくても作意手順と同手順で詰みますね。
となると、おっしゃるように「正解(7手詰め)が2通り生じてしまう」ので、それを避けたのがと金の意味だったようです。(厳密には「変化同手数駒余らず」でキズと考えられます)
解説者?としては迂闊でした。私を立てて、さりげないご指摘、ありがとうございました。
他の記事の有識者についての同意もありがとうございました。
いえ、私、そこまで出来た人間ではなく、てっきり英さんは気づいてらっしゃるものと…。
それはそうと、渡辺明は正念場を迎えている気がします。どうしても波に乗れない。ここで新しい境地を切り開くのでなければ、このままズルズルと地位を低下させることさえありうのだろうか、などとマイナス思考に陥ってしまいそうです。私がそんなこと考えても意味ないのですが。竜王復帰を本人も周りも意識しすぎていて、それが全般に悪影響を及ぼしているかもしれません。愚痴っぽくて、すいません。
渡辺棋王についてですが、順位戦の佐藤天戦は調子が下降していたこと。森内戦は、森内九段の研究にしてやられた(羽生名人もよくやられました)。
王将リーグは、棋戦毎に軽重をつけているとは思いませんが、多少冒険(実験)を兼ねているのと、2敗した時点で挑戦権は難しく、糸谷竜王に手の内を見せたくないという思いもあるような気がします。
あと、心配したのは、糸谷竜王と丸二日、前夜祭などを入れると3、4日間対峙するのは、けっこう消耗しないかと。
読みもかみ合わないようですし、第1局のような逆転負けを食らうと、ダメージが大きいでしょうし……
でも、人間の長所として(短所でもありますが)、慣れる能力があること。第2、第3局と勝利したことですし、もしかしたら、対糸谷戦の要領をつかんだのかもしれません。
ただし、勝負が第6、第7局までもつれるとなれば、消耗度は渡辺棋王の方が大きいと思います。