英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

放電日記的 2008年度棋士活躍度ランキング

2009-03-31 22:30:26 | 将棋
 昨年、将棋SNSの日記で、下記の基準で2007年度の活躍度を数値化したことがあります。

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 タイトル挑戦して奪取20点、タイトル防衛15点、タイトル挑戦して失敗10点、タイトル失冠0点、

棋戦(全棋士対象)優勝10点、棋戦準優勝6点、
対象限定棋戦(新人王戦、日本シリーズ、大和杯)優勝7点、同準優勝4点。

 この年度の順位戦については、羽生二冠は名人挑戦ということで10点。郷田九段の場合は、挑戦権獲得は平成18年度の成果なので、それについては評価無し。名人位獲得していれば10点獲得となったのですが、失敗なので0点。B級以下の昇級者は8点としました。
 あと、挑戦者決定戦で敗れたり、棋戦3位などの評価をしないのも誤差が生じそうなので、単純に勝ち星が多ければ活躍したと解釈して、1勝=1点とカウントします。

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 これを基準に、2008年度の活躍度も算出してみました。
 基準は私の独断と偏見によるものです。以下は今後の改良点です。
  ・竜王戦の昇級は考慮していません(面倒という怠惰な理由です)
  ・順位戦昇級ポイントはクラスによって差をつけるべきかもしれない
  ・順位戦降級にマイナスポイントをつけるべきかもしれない
  ・名人戦と竜王戦のポイントを高くするべきかもしれない

 成績漏れやカウント間違いがあるかもしれませんが、ご了承ください。


 まず、タイトル保持者
★羽生名人・棋聖・王座・王将(まさにまんべんなく活躍、永世名人の資格を獲得)
 名人奪取10点(A級順位戦での挑戦権獲得は前年度にカウント)、棋聖挑戦・奪取20点、王位挑戦・失敗10点、王座防衛15点、竜王挑戦・失敗10点、王将防衛15点、NHK杯優勝10点、年度成績44勝21敗。合計134点。

★渡辺竜王(3連敗4連勝の劇的な竜王位防衛で、初代永世竜王位の資格を獲得)
 竜王防衛15点、大和証券杯優勝7点、年度成績27勝21敗。合計49点。(朝日杯準決勝進出)

★深浦王位(羽生名人のリーターンマッチとなった王位戦を4-3で防衛)
 王位防衛15点、王将挑戦・失敗10点、日本シリーズ準優勝4点、年度成績27勝24敗。合計56点。(A級陥落)

★久保棋王(5度目のタイトル挑戦で棋王位を獲得。年間最多勝、12月から3月にかけて19勝3敗)
 棋王挑戦・奪取20点、朝日杯準優勝6点、年度成績49勝24敗。合計65点。(棋聖戦挑戦者決定戦進出、NHK杯準決勝進出)


 A級棋士
★森内九段
 名人失冠0点、NHK杯準優勝6点、年度成績26勝21敗。合計32点。(銀河戦準決勝進出)

★三浦八段
 銀河戦準優勝6点、年度成績18勝16敗。合計24点。

★郷田九段
 名人挑戦権獲得10点、年度成績28勝19敗。合計38点。

★丸山九段
 年度成績19勝21敗。合計19点。

★木村八段
 王座挑戦・失敗10点、年度成績30勝23敗。合計40点。(竜王、棋王挑戦者決定戦進出)

★藤井九段
 年度成績17勝17敗。合計17点。

★谷川九段
 年度成績18勝17敗。合計18点。(王座挑戦者決定戦進出)

★佐藤九段
 棋聖失冠0点、棋王失冠0点、銀河戦優勝10点、年度成績32勝21敗。合計42点。(A級順位戦2位、NHK杯準決勝進出)

★鈴木八段
 大和証券杯優勝7点、年度成績19勝19敗。合計26点。(A級陥落)


有力棋士、有望棋士
★森下九段
 日本シリーズ優勝7点、年度成績19勝18敗。合計26点。(B1陥落)

★阿久津六段
 朝日杯優勝10点、年度成績34勝15敗。合計44点。

★橋本七段
 年度成績27勝18敗。合計27点。(王位戦挑戦者決定戦進出)

★山崎七段
 年度成績26勝18敗。合計26点。(竜王戦1組へ昇級)

★佐藤天彦四段
 新人王戦優勝7点、年度成績33勝14敗。合計40点。(竜王戦5組へ昇級)

★糸谷五段
 年度成績31勝11敗。合計31点。(竜王戦4組へ昇級)

★豊島四段
 年度成績28勝10敗。合計28点。(竜王戦5組へ昇級)


順位戦昇級者
★高橋九段
 A級へ昇級8点、年度成績24勝15敗。合計32点。

★井上八段
 A級へ昇級8点、年度成績17勝17敗。合計25点。

★松尾七段
 B1へ昇級8点、年度成績24勝14敗。合計32点。

★豊川七段
 B1へ昇級8点、年度成績15勝12敗。合計23点。

★安用寺六段
 B2へ昇級8点、年度成績22勝11敗。合計30点。

★窪田六段
 B2へ昇級8点、年度成績20勝12敗。合計28点。

★大平五段
 C1へ昇級8点、年度成績14勝11敗。合計22点。

★田村六段
 C1へ昇級8点、年度成績30勝11敗。合計38点。

★戸辺五段
 C1へ昇級8点、年度成績24勝9敗。合計32点。


【参考】2008年度 勝数ベスト20
1 久保 利明 49   2 羽生 善治 44   3 阿久津 主税 35  
4 佐藤 天彦 33   5 佐藤 康光 32   6 糸谷 哲郎 31  
7 木村 一基 30   7 田村 康介 30   7 稲葉 陽 30
10 豊島 将之 29  11 郷田 真隆 28   11 橋本 崇載 28
11 宮田 敦史 28  11 佐藤 和俊 28   15 渡辺 明 27
15 深浦 康市 27  15 西尾 明 27   15 高崎 一生 27
19 森内 俊之 26  19 山崎 隆之 26   19 村田 顕弘 26


★★放電日記的 2008年度棋士活躍度ランキング★★ じゃじゃ~ん♪
 1位 羽生名人 134点
 2位 久保棋王  65点
 3位 深浦王位  56点
 4位 渡辺竜王  49点
 5位 阿久津六段 44点
 6位 佐藤九段  42点
 7位 木村八段  40点
 7位 佐藤天四段 40点
 9位 郷田九段  38点
 9位 田村六段  38点
 次点 森内九段  32点
 次点 高橋九段  32点
 次点 戸辺五段  32点



 ちなみに、2007年度は

★羽生王座・王将
 王位失冠0点、王座防衛15点、王将防衛15点、棋王挑戦(奪取には失敗)10点、名人挑戦権獲得10点、勝数44点、合計94点。

★佐藤二冠は、棋聖防衛15点、竜王挑戦(失敗)10点、棋王防衛15点、NHK杯優勝10点、勝数32点、合計82点。

 両者はタイトル戦や棋戦優勝に関しては50点で同点なのですが、年間を通してコンスタントに勝ち続けた羽生二冠が勝数で大きく差をつけました。

 他の主な棋士は、
★渡辺竜王66点(竜王防衛、棋聖挑戦、銀河優勝、31勝)
★深浦王位60点(王位奪取、順位戦昇級、32勝)
★久保八段51点(王座挑戦、王将挑戦、31勝)
★森内名人49点(名人防衛、銀河準優勝、日本シリーズ準優勝、24勝)
★郷田九段40点(名人失敗、大和優勝、33勝)
★鈴木八段40点(NHK準優勝、順位戦昇級、26勝)
★木村八段40点
★丸山九段38点(朝日杯準優勝、大和杯準優勝、28勝)
★森下九段24点(日本シリーズ優勝、17勝)
★行方八段23点(朝日杯優勝、13勝)
★谷川九段20点
★三浦八段17点
★藤井九段14点

 ※すべての順位戦昇級者や勝利数上位者や有力若手棋士について
  算出してないので、正確なランキングにはなっていません  
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2 コメント

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個人的見解 (勝手新四朗)
2009-04-06 01:42:34
ベスト4、ベスト8とかを加味すると

どうなるかは興味深いですが、まとめるのが大変そうです。

A級が田村6段よりも点数が低くなるのがちょっと?(順位戦 昇級は大きいですが・・・)
修正を予定 (英)
2009-04-06 12:12:03
 勝手さん、こんにちは。

 もともと、2007年度の羽生王座・王将と佐藤棋聖・棋王の活躍度を比較したかっただけだったので、けっこう大雑把でした。
 実(タイトル獲得)を残さないと意味がないという観点に経つと、ベスト4(ベスト8)や挑戦者決定戦あたりは評価しなくてもいいと思いました。勝ち数点で反映されると思いますし。

 A級棋士は、予選免除されることが多いので、初戦から強敵と当たることが多く、勝ち数を伸ばすことは難しいようです。その分、タイトル朝鮮には手が届きやすいので、相殺と考えます。
 三浦、丸山、藤井、谷川、鈴木のA級棋士が指し分けぐらいでは、本人達も活躍したとは思っていないでしょう。
 でも、A級残留はかなりの難易度なので5点。各級の昇級もクラスで差をつけるのが妥当なので、B1→A級は7点、B2→B1は5点、C1→B2、C2→C1は4点とします。
 竜王戦昇級の評価については、各クラスの昇級人数が4人と多いのと、クラス別の差別化などを考えると複雑なので、一応評価点はなしで、各クラス優勝者5点、準優勝者3点とします。
 昇級者決定トーナメントを勝ち抜くと、かなり勝ち星を稼げますし。

 やはり、名人位と竜王位は他のタイトルと重みが違うので、名人、竜王挑戦・獲得は25点、同防衛は20点、同挑戦・失敗は15点、A級2位と竜王挑戦者決定戦(敗退)は8点、竜王挑戦準決勝進出(敗退)は4点としたいとおもいます。
 ただし、名人挑戦者とA級2位はA級残留点はなしとします。

 後日、修正したものを掲示したいと思います。

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