英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

遺留捜査 第5シリーズ 第6話「5億円遺産争い!! お取り寄せの石と疑惑の鬼嫁の正体」

2018-09-04 10:30:07 | ドラマ・映画
(気が向いた時しか書かない『遺留捜査』ですが、今回、書いたのは……)

被害者……平安時代から続く名家である“鴻上家”で、亡き当主の妻・美沙子(銀粉蝶)
 ずけずけとモノを言う性格で、“お節介”タイプ。息子(既に死亡)の嫁・紀香(櫻井淳子)とも口喧嘩が絶えなかったようだ。(≪一見仲が悪い二人が、実は心が通じていた≫という割とあるパターン)
 今回は“お節介”が行き過ぎて、殺害されてしまったという真相だった。

 息子の親友を思っての行為だったが、その妻・杏里(松本まりか)の浮気を諌めるのは良いとしても、それを夫に知らせなくても良かった。上辺だけかもしれないが、杏里も反省して、知らせないようお願いしていたのだから、様子を見るのが年長者の懐の深さであろう。もっとも、美沙子は直情型だったので、無理かも。

 結局、鴻上一族の面々は、表面はともかく、基本的には“良い人”だったようで、殺害されなければ、ほのぼの、しみじみの人情話だった。(殺害が起こっても、『遺留捜査』の糸村(上川隆也)は人情話にしてしまうが)

 さて、今回レビューを書いたのは、脚本が真部千晶氏だったから。
 真部氏については、私の評価は低かった。ちょっとした突っ込み所はあったが、今回の人情話は面白かった。
 評価を少し上方修正という備忘録も兼ねてのアップです。


【ちょっとした突っ込み処】
・素直じゃなくて、言動が滅裂気味という美沙子だが、「嫁が家をマンションに建て替えるのは許せない」と漏らしていたのは、流石に矛盾が大きい。
・護身用に脇差しというのはさすがに突飛過ぎ
・高価そうに見えたお椀は贋作だった。それがなくなっているのに気づき、惜しんでいた鴻上利勝(モト冬樹)の目利きは大したことない
・美沙子のお節介に辟易していたうえ、浮気を告げ口を阻止したいという切羽詰まった気持ちがあったとは言え、砥石(かなり大きめ)で殴るものなのだろうか
・動くものを察知して撮影録画する車載カメラ装着の車が駐車場に長時間駐車していたというのは、都合が良すぎかも

 
【ストーリー】番組サイトより
 平安時代から続く名家である“鴻上家”で、亡き当主の妻・美沙子(銀粉蝶)が遺体となって見つかった。美沙子は10年前に夫を亡くして以来、広大な屋敷でひとり暮らしを送っていた。
 第一発見者は息子の妻・紀香(櫻井淳子)で、彼女もまた、5年前に夫を事故で亡くしていたが、現在も亡き夫との約束を守って、週に一度、姑である美沙子の様子を見に来ていたという。
 凶器は遺体の傍らにあった石と思われたが、その石は奇妙なことに片面だけが平らでツルツルしており、糸村聡(上川隆也)はそこに興味を抱く。

 事件を聞きつけた美沙子の妹・香取夏江(久世星佳)、甥・香取清(石田佳央)、義弟・鴻上利勝(モト冬樹)ら親族が押しかけてくるが、その矢先、床の間に飾ってあったはずの骨董茶碗がなくなっていることが発覚。相続権を持つ夏江と清の2人がそれぞれ金銭的に困窮していたことから、特別捜査対策室では遺産目当ての犯行と考えはじめる。
 ところが、調べを進めるうちに、紀香と生前の美沙子は激しくいがみ合っていた事実が浮上。遺産目当ての2人のどちらかによる犯行か、それとも被害者と感情的に対立していた紀香による殺人なのか…。佐倉路花(戸田恵子)は3人の動向を徹底的にマークするよう、特対メンバーに命じる。
 そんなとき、科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)の調べで、凶器の石が京都名産の高級品であることが判明して…!?
  
脚本:真部千晶
監督:匂坂力祥

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