英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season18 2週連続スペシャル 第14話「善悪の彼岸~ピエタ」

2020-01-31 22:42:07 | ドラマ・映画
前後編ものなので、現段階で評価するのは早計かもしれないが……
(そもそも、サブタイトルの“2週連続スペシャル”は何がスペシャルなのだろう?)


 
 season16 第7話「倫敦からの客人」season17 第17話「倫敦からの刺客」に続いて、3度目の登場の南井(伊武雅刀)だが、個人的にはあまり好きではない。
 過去の2話についてもレビューしておきながら、南井のキャラを掴めていない。「倫敦からの客人」では《法で裁くのには限界がある》と考え、自ら手を下す、所謂“行き過ぎた正義”の執行者と思われたが、「倫敦からの刺客」では殺人者(殺し屋)を陰で操るシャーロックホームズの宿敵・モリアーティーのような存在になっていた。

====以下は前回レビュー「ロンドンからの刺客」からの引用====
 「倫敦からの客人」で 右京は南井(伊武雅刀)の信条を………
「影…犯罪者の中には贖罪の心を持つことができない者がいる。そんな犯罪者は自らの死でその罪を贖わせることが相応しい」
と言及している。番組サイトのストーリー欄にも「右京は、南井が歪んだ正義感から、更正不能と見なした犯罪者を死に追いやっているとの疑いを持つ」と記されている。南井本人が述べたことではないが、右京の推察なので間違いではないはずだ。
 しかし、今回は立入に殺人を依頼しているおり、前回とは南井のキャラ設定が変わってしまっている。
=================================


 番組サイトの第14話のストーリー(あらすじ)の項では、南井に《犯罪者に私刑を下している疑惑》、《この2年、南井が連続殺人や犯人の自殺に関与している疑惑》があると記されている。
 もっともこれは、放映前のモノであるので、実は南井の行動にはもっと深い意味があるのかもしれないし、ないのかもしれない。
 不安定な南井のキャラ設定と過去の事件のすっきりしない終結でモヤモヤ感が残った。

 そんなわけで、南井の心情や心理を理解しがたい状態となっているのだが、そのことを考慮しても、今回のストーリーには不合理と思われることが散見された。
1.連続殺人事件の被害者の選定
 売春まがいの行為又は窃盗まがいの行為をした女子高生、ネタ元を吐いたので執行猶予が付いた薬(ヤク)の売人、殺害されるほどの犯罪者なのだろうか?
2.逆五芒星をなぞった連続殺人と言うが…
 ロンドンの事件現場をなぞった五芒星はかなり歪(いびつ)だった。しかも、逆五芒星というより順五芒星のような気がする。そもそも、5地点がほぼ円周上にありさえすれば、逆五芒星に準(なぞら)えることが出来る。(事件発生の順番に準えて、逆五芒星になるのなら納得できるが)
3.性急過ぎた今回の冠城
 「首を絞めた凶器が布状のネクタイやスカーフ」「事件現場の原宿や日暮里に行った可能性が高い」という状況証拠だけで、短絡的にマリア(石田ニコル)が実行犯と決めつけ、結果的に不幸な結果に。
 いつもの冠城なら、《殺人に何か関係している》ぐらいに留めるはず。
 「南井にとって、あなたはたくさん代わりがいるひとりに過ぎないんです。あなたは利用されているんです」という言葉も酷い。さらに「これまで南井が使ってきた実行犯の中で、一番未熟」という言葉も酷い。
4.マリアの服毒
 冠城と同様、マリアも性急だった。
 少し前から南井に疑念を持っていたとはいえ、会ったばかりの冠城の言葉により、疑念を深め、毒を盛った。「なぜ、殺人を行うのか?」という問い詰めもなし。
 恩や父親に似た愛情を感じていた南井が連続殺人を犯していたと知り、彼の犯行を止めるため毒を盛るというのは過激。
 ずっと辛くて悲しい人生を送ってきたのならともかく、父親が負傷し自殺するまでは普通の人生だったと思われ、南井を殺害する代償として、自らも服毒するというのも理解しがたい。
5.親切過ぎる足跡
 ひとつだけくっきりとした足跡が残り、ご丁寧に御用ツツジの葉まで添えてあるとは!
6.原宿の事件の検死
 遺体に絞殺痕と吉川線(抵抗した痕)があるのに、事故死として処理


第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話第8話第9話第10話第11話(元日SP)第12話第13話


【ストーリー】番組サイトより
因縁深い“右京の元相棒”が再び東京に!!
時を同じくして発生した2件の変死事件との関係は…!?


 原宿で身元不明の変死体が見つかり、伊丹(川原和久)たちが捜査に乗り出すが、その後、事故と断定される。
 そんな中、スコットランドヤード時代の右京(水谷豊)の相棒で、犯罪者に私刑を下している疑惑がある南井(伊武雅刀)が、特命係に現れる。この2年、南井が連続殺人や犯人の自殺に関与していることを疑いながら、証拠をつかめずにいた右京は、今度こそ逮捕しようと周辺を調べ始める。
 すると南井は、自身のルーツともいうべき場所をめぐっていることが分かるが、目的は見当がつかない。いっぽう亘(反町隆史)は、南井と共に来日したと思われるマリア(石田ニコル)という女性と接触。今回は、彼女が南井に操られて罪を犯すのではないかと危機感を募らせる。
 そんな矢先、都内の下町で、女性の絞殺死体が発見される。右京は、原宿の変死体とその絞殺死体には、ある共通点が存在することに気づくが…!?

右京の元相棒は、裁きの賢者か悪辣な殺人者か…
都内で次々に発生する事件には驚きの共通点が!?
右京が最強の宿敵との“最終決戦”に臨む!


ゲスト:伊武雅刀 石田ニコル

脚本:徳永富彦
監督:内片輝

コメント (2)   この記事についてブログを書く
« 不合理なプラごみ問題 その1 | トップ | 2020全豪オープンテニス 男... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
次回ですべて回収できるか? (marumori)
2020-02-02 10:25:04
 英さん、こんにちは。

 南井編は、今回と次回で終結ということになるのでしょうか

 南井は、日暮里での事件の際にマリアを呼び出したり、原宿での事件の日にマリアのスマホに検索履歴が残るように仕向けています。これは、右京さんたちにマリアが実行犯と見せかけるようにしたということなのだと思います。理由はわかりませんが。

 また、マリアを部屋に一人だけにしたのは、自分を道連れに服毒自殺するよう仕向けたということなのだと思いますが、これも理由はわかりません。

 今回のラストで警官が射殺されましたが、もはや標的が犯罪者ですらなくなっていますね。南井の視線の先にいた英国人らしい人物は何者でしょう?実際にそこにいたわけではなく、幻だったような描かれ方でしたが。

 これまでも語られていた、ロンドンで犯人が自殺してしまった事件(「逆五芒星事件」というらしい。迷宮入りしかけたが右京さんのおかげで真犯人は特定できたとされている。)についても、南井が実行犯を使ってやらせていたことが匂わされていました。

 正直なところ、私も南井の(言い換えれば脚本を書いている徳永氏の)意図が掴めず、説明してほしいことが多すぎて、次回ですべて回収できるのか、心配しています。
少し説明不足な脚本ですね ()
2020-02-03 09:21:42
marumoriさん、こんにちは。

 現在、ノートPCが使えない状況で(Windows 7のまま。近日、切り替え予定)、ここ半月は仕事場のPCからネットを閲覧、書き込みしています。(仕事場のPCも昨年末にPCを入れ替えました)

> 南井は、日暮里での事件の際にマリアを呼び出したり、原宿での事件の日にマリアのスマホに検索履歴が残るように仕向けています。これは、右京さんたちにマリアが実行犯と見せかけるようにしたということなのだと思います。

 冠城がマリアに目をつけたのは、南井の滞在ホテルを突き止め、ロビーで張り込みをしているときに、南井のネクタイを持っている彼女を見つけた時で、それまでは、彼女の存在自体さえ、知らなかったわけです。
 深読みすれば、「乗ったタクシーから居所を突き止められる」のを、南井が承知で、右京たちを挑発しに来て、彼女の存在を知らしめたと考えるべきなのでしょうね。
 仰る通り、ネクタイやスマホの検索なども、ワザとっぽいですし。

 ただ、2度目にロビーで冠城と会っているところを南井が目撃したシーンがありますが、その時の南井の表情が、《予定通り》というものではなかったように思えたのですが、どうなのでしょう?

>また、マリアを部屋に一人だけにしたのは、自分を道連れに服毒自殺するよう仕向けたということなのだと思いますが、これも理由はわかりません。

 この点については、本文で述べたように、服毒自体が不自然な流れのように感じました。
 もちろん、おっしゃる通り、南井が仕向けたとも考えられますが、その理由は私もわかりません。

> 正直なところ、私も南井の(言い換えれば脚本を書いている徳永氏の)意図が掴めず、説明してほしいことが多すぎて、次回ですべて回収できるのか、心配しています。

 南井に関しては、見切り発進で出現させてしまった感があり、きちんとした収束はあまり期待できないように思います。

コメントを投稿

ドラマ・映画」カテゴリの最新記事