『将棋世界』2014年4月号掲載、中田七段詰将棋コーナー(第8問)です。
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今回はサクサクっと解けましたっ!
これはその…詰将棋たくさん解いてる人だったらもう「パターン」で解けると思います
初形を見た瞬間にこうしたい…っていう「夢」が頭に浮かんで、結局その通りの結末を迎えるという、水戸黄門やウルトラマンが大好きな日本人向けの、素直な作品だと思いました
徹底的に馬の利きを避ける「快感」や、桂馬の絶大な威力が再認識できて、解いた後とても気持ち良かったです
今回も素晴らしい「清涼剤」をありがとうございました
==
ここのところ、竜王戦の第3局や、マイナビオープンの斎田-和田戦など、終盤が非常に難解な対局が公開される日が続いて、結構寝不足になっているぴょん太です
嬉しい悲鳴です
竜王戦の第3局の中継を見ていると、検討陣の間から「名局賞候補」という評が上がっていました
何と言うか…あまり「名手」はないのですが、終盤の難解さは凄いものがあったと思います
88手目△75桂で△87桂と打てば後手がもっと早くに勝っていた、という解説の中にある、打歩詰打開の△99香成が、ゾクっとするほど凄い手でした
森内竜王が読み切れなかったのも納得でした
87手目の森下九段の解説も面白いと思いました
>詰将棋たくさん解いてる人だったらもう「パターン」で解けると思います
>初形を見た瞬間にこうしたい
まさに、そんな作品ですね。
『将棋世界』を一通り読むときに、詰将棋コーナーの解後感や好み度をメモするのですが、4月号の中では、一番好きという評価でした。
まあ、私の場合、「邪魔駒消去」、「打ち歩詰解消」は高評価になるのですが。
竜王戦第3局は確かに好局でした。ただ、難解だったこともありますが、両者とも読み切れていなかったのが不満でした。もちろん、羽生名人や渡辺二冠も読み切ってはいないのですが、羽生名人の読み切り度が92~96%だとすると、この将棋は88~93%ぐらいだったと思います。
>88手目△75桂で△87桂と打てば後手がもっと早くに勝っていた
△8七桂は玉を逃がす感じがして打ちにくいですね。その上、打ち歩詰回避の△9九香成まであるとは。
これで決めていたら、森内竜王の名局となったことでしょう。
△7五桂(こちらの方が正着っぽい)からは、逆に糸谷七段有望になったようですが、3回最善手を逃し次善手を指して、逆転されてしまいました。
なので、「名局」と呼ぶのは抵抗があります。