英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

不合理なプラごみ問題 その1

2020-01-29 14:01:35 | 時事
7月からレジ袋の有料化される
 消費者に身近なレジ袋を有料化し、プラスチックごみの削減に向けた意識改革を促す。植物由来で環境負荷の小さいレジ袋などは有料化の対象から外す。
 年内に容器包装リサイクル法の省令を改正し、全ての小売店でプラスチック製の買い物袋の有料化を義務化する。レジ袋を含む容器包装を一定量以上使う事業者には取り組みを国に定期報告させ、必要に応じて勧告や命令を出す。命令違反には罰則も適用される。
 価格は各事業者が自由に設定できる。指針では1枚あたり2~5円程度の先行事例を紹介し、1円未満は「有料化にあたらない」とした。レジ袋を有料化した分の売り上げの使い道は「事業者自ら判断する」とした。
レジ袋の有料化は、地球規模の課題である海洋プラスチックごみ(廃プラ)対策の一環だ。国内のレジ袋の使用は年間20万トン程度で、1年間に出る廃プラの2%程度を占めるとされる。国連環境計画(UNEP)によると、レジ袋をめぐる法規制実施国は127カ国にのぼる。
 現在、レジ袋の有料化は小売り各社の自主判断だ。環境省によると、有料化に取り組んだ場合に消費者がレジ袋の使用を辞退する割合は平均8割近くにのぼり、値引きやポイント還元で不使用を促すより効果が高いという。日本では富山県が08年に都道府県で初めて有料化し、これまでレジ袋15億枚超を削減した。
 一方、環境負荷が少ないレジ袋は有料化の対象から除外する。例えば植物由来の原料を配合したバイオマスプラスチックの配合率が25%以上だったり、微生物などの働きで分解される海洋生分解性プラスチックを使用していたりする場合は対象外とした。厚さ0.05ミリ以上で繰り返し使える袋も対象から外れた。
 バイオマスプラスチックを使ったレジ袋は一部の大手企業が導入済みだが、石油由来プラスチックに比べ製造コストが高く、原料の確保なども課題だ。海洋生分解性プラスチックは開発段階でまだ実用化されていない。
(←最近、四国のメーカーが開発したというニュースを耳にした)
………【『日本経済新聞』 「レジ袋有料化、20年7月から 全小売り店に義務付け 「植物由来」は除外」より引用】


 レジ袋の有料化に対しては特に反対ではなく、有料化することで《レジ袋の削減》や《ごみ問題に対する意識を高める》などの効果も見込まれ、賛同すべきことなのだろう。(販売する立場からすると、マイナスだが環境を考慮するとやむを得ない)
 しかし、おざなりの対策では、文句も言いたくなってしまう

1.レジ袋だけで良いのか?
 “レジ袋だけ”と記述したが、それに先駆けてストローも槍玉に挙げられていて、ストローについては「その2」で述べたい。
 確かに、ウミガメなどの胃の中から、ギュウギュウに詰まっているレジ袋を見ると、《何とかしなくてはいけない》と強く思った。
 しかし、レジ袋だけ廃棄されるわけではなく、パンやお菓子の袋も一緒に捨てられることが多い。と言うより、レジ袋だけ捨てるということは、まずないだろう。
 なので、レジ袋だけでなく、一般的なプラスチックごみについても規制しないとプラごみ問題は解決しない。もちろん、プラごみだけでなく、可燃ごみなども規制しないといけない。(まあ、うちらの業界は、規制されると困るが)

2.植物由来のレジ袋、水に溶けるレジ袋だったら、良いのか?(その他、繰り返し使用できる非常に分厚いレジ袋も規制の対象外)
 《なぜ、“不法投棄”を前提にした方策を採るのか?》……捨てられたときに、「環境への害が少ないからOKという理屈」は次善の策というか、妥協の策で、植物由来のレジ袋でも廃棄してはいけないことは幼稚園児でも分かっている常識だ。もしかしたら、そんな常識を政治家の先生やお役人様は理解してはいないのだろうか?

3.事業者に“丸投げ”の制度?
 冒頭で引用したように、《価格は各事業者が自由に設定できる。指針では1枚あたり2~5円程度の先行事例を紹介し、1円未満は「有料化にあたらない」とした。レジ袋を有料化した分の売り上げの使い道は「事業者自ら判断する」とした》というのは、あまりに“丸投げ”のように思われる。
 しかし、小売店(事業者)はレジ袋をメーカーや卸売店から購入しているので、もともとレジ袋代をお客に請求してもよく、その料金も事業者が設定するのは妥当だ(大きさや厚み、印刷によって原価は様々)。レジ袋代を国が徴収して環境保護費に充てるという施策も考えられるが、その書類などの手続きや徴収などが面倒そうなので、正直に言うと、丸投げ(事業者お任せ)の方が実用的だ。

4.廃棄者を取り締まるべき
 そもそも、ごみを捨てるモノがいるから海洋(自然)が汚染されるわけで、そいつら(乱暴な呼称だが、それで十分)を取り締まるのが、何よりも肝心である。
 何事でもそうだが、一部の不届き者がいるせいで、世間一般の人々が制約を受けるのは不合理だ。(個人情報保護法、セキュリティソフトの必要などなど)
 

 レジ袋の有料化は、《環境問題に取り組んでいますよ》というアピールが目的の政策であろう。
 しかし、それに踊らされる現場、特にレジ袋メーカは大変で、売り上げ減少を強いられるか、水溶性の新素材を開発を迫られる(価格は7倍~10倍)。もし、新素材のレジ袋が流通するとなると、卸業者も従来製品と新素材製品の両方を用意しなくてはならず、負担になりそう。
 とは言え、環境保護には避けて通れない課題である。素人考えだが、プラごみは火力発電所で燃やせないのだろうか?ダイオキシンや温室効果ガスの発生、燃えカスの問題など考えられるので、単純にはいかないだろうが……

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