英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『99.9-刑事専門弁護士- SEASON Ⅱ』 第6話

2018-03-02 12:55:39 | ドラマ・映画
………2年前、舞子(木村文乃)の弟・尾崎雄太(佐藤勝利)は窃盗犯として逮捕されていた。
 しかし、それは冤罪で、雄太の雇い主の糸村(横田栄司)の脱税隠蔽工作と雄太を逆恨みした悪友たちの逆恨みによって、嵌められた冤罪だった。
 ところが、舞子は初めから雄太の無実を信じず、示談に向けて、雄太に自白を要請、執行猶予を勝ち取り、“雄太を救った”と信じていた………


 現在、深山(松本潤)と共に弁護士の職務を務めている舞子は、警察・検察が提示する証拠がすべてを物語ることではないと悟り、弟の事件においても自分の取った行為に疑問を感じており、さらに今回の事件を追ううちに当時の自分の行動が浅はかだったと後悔の念を強くしていった。
 今回の事件で、弟の冤罪を晴らし、過去の行為を弟に謝罪し、二人の絆を回復した。


 ドラマとしてはこの流れ(最後に大団円)で適正であろう。
 真犯人の大酉寿司店主・新井英之(竜雷太)が雄太の弁護を舞子に頼んだ理由が「あんた(舞子)が一番、雄太を信じていないから」というダメ押しも良かった。
 しかし、人間としては、謝罪するタイミングは適正ではなかった。少なくとも佐田(香川照之)が気を利かせて、雄太に舞子を接見させた時に、謝るのが筋であろう。
 ところが、姉との接見を拒む弟に対して
「座って!あなたとはちゃんと話したいことがあるの」と言っておきながら、次の言葉が
「なんで話してくれなかったの?先に話してくれれば、他に対処のしようもあったのに」って、これかい?


「真っ先に示談するって言ったの、姉ちゃんじゃないか!」(弟の言い分が正しい)
 その後も、言い訳を続ける姉……
「俺のことを信じてなかったってことだろう!俺はそれが一番つらかったんだよ」
「一番信じてほしかった家族に信じてもらえなかったんだよ!」

弟がここまで心情を吐露しているのに
「あなたの無実を、私が絶対に証明してみせる」
と、あくまで恩着せがましく、謝罪の言葉はなかった。

 繰り返しになるが、ドラマとして最後に大団円は適正だが、姉としてはダメである

★トリックやトリックの解明・立証は面白かった
・FAX受信時間から部屋が荒らされた時刻を立証(FAX受信前に部屋を荒らせるのは糸村のみ)
・来訪者チェックのセンサーによる密室空間のトリック(密室成立以前に侵入、犯人がアリバイ証明の為の屋台を見かけたという証言が墓穴を掘ることになった)

★“見かけは冷徹そうで、その実、情に厚い”というキャラを演じる香川照之は最高!

★相変わらずの杜撰な捜査、逮捕
 「殺害時刻付近に現場にいた」「雄太の過去の窃盗事件の窃盗物が現場にあった」という状況証拠のみで逮捕

 

第1話第2話第3話第4話第5話

【ストーリー】番組サイトより
 舞子(木村文乃)の元に、大酉寿司店主・新井英之(竜雷太)が弁護依頼にやってきた。不動産屋・平田(三又又三)の殺害容疑で警察から事情聴取を受けているという。
 事件当日、新井が事件現場に出入りしていたことが、容疑をかけられた理由だったが、新井は否認。さっそく事件現場にやってきた深山(松本潤)と舞子は、煙草屋店主・飯田(ダンカン)から、事件当日、現場に出入りしていた人間が、新井以外にもう一人いたという話を聞く。

 深山たちが事務所に戻ると、平田殺害の容疑者逮捕のニュースが…。テレビに映された尾崎雄太(佐藤勝利)は、なんと舞子の弟だった。さらに、雄太は2年前に窃盗事件で有罪判決を受けていたことが判明する。 舞子は雄太と接見して弁護を請け負おうとするが、雄太は頑なに拒否。舞子と雄太の間には、あることがきっかけで大きな溝ができていたのだ。結局、深山が一人で弁護を担当することになるが、そこで雄太は、改めて「自分は今回の事件も、2年前の事件もやっていない」と否認するのだった。

 この事件を受け、斑目所長(岸部一徳)は、雄太が本当に犯人であれば顧客からの信用に関わるため、舞子には辞めてもらうと佐田(香川照之)に言い放つ。

 殺人容疑と2年前に雄太が有罪判決を受けた窃盗事件が深く絡まり合った難事件。果たして深山たちは事実を見つけ出し、雄太と舞子を救うことができるのか!?

脚本:宇田学
演出:木村ひさし
トリック監修:蒔田光治

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ピョンチャン五輪雑感 その... | トップ | 相棒 season16 第18話「... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同意です (zoran)
2018-03-03 20:34:33
こんばんは。

このドラマは楽しく見ています。
姉,舞子の態度や警察の杜撰な捜査についての意見に,まったく同意です。

木村文乃さんを初めて見たのは,かなり前に「医者もの」のドラマにヒロインの同僚(友人?)の中国か台湾からの留学生研修医?役で出演していたときです。見た目も台詞の中国人風日本語も,とても可愛かったです。顔(見た目)的には大変好みの女優さんで,私の中では最も整った顔立ちの美人女優No.1か2です。ただ,正直なところ演技は「もう少し」だと思います(個人的意見です)。役柄のせいもあると思います。このドラマの役柄もそうですが,何と表現したらよいか分からないのですが,少し「ツンデレ」?,あるいは,少し「自己中」?みたいな女性役が多いような。話し方のせいかなぁ?でも好きな女優さんです。
事件の検証やトリック解明は面白いです ()
2018-03-03 21:20:31
zoranさん、こんばんは。こちらにもコメント、ありがとうございます。

 このドラマですが、私にとっては、「ふかやまの人を喰った態度」「プロレスネタ」「小料理屋いとこんち」「腹話術ネタ」「香辛料?調味料」など余計なネタが多いですが(ダジャレは楽しんでいます)、それでも、面白いと思って観ています(巷の評価ほど高くないですが)
 捜査の杜撰さには不満を感じますが、弁護士が主人公なので、仕方がないとも思っています。

 木村文乃さんはこのドラマで初めて拝見しました(お名前を知っていた程度)。フジテレビのキャスターに似ていると思いました。
 演技についてはよく分かりません。悪くないと思いますが、時々、ん?と思うこともありますが、演出が悪いのかもしれません。
追記です (zoran)
2018-03-04 23:10:50
木村文乃さんについての追記です。

前の書き込みに書いたドラマは,2011年にフジテレビ系で放送された「蜜の味〜A Taste Of Honey〜」というドラマでした。中国からの留学生「頼 陽華」(ニックネーム「ライライ」)役が可愛くて好きになりました。その後NHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」にも出演していました。

すみませんが,別件で1つ書かせてください。
挑戦者は豊島八段で決まりか,と思っていた名人戦が,なんと6人によるプレーオフになりました。羽生さんにもチャンスが出てきました。ぜひ,挑戦権を獲得して,名人に復位していただきたいと思います。
順位戦については記事を書きたいのですが ()
2018-03-05 10:36:28
zoranさん、こんにちは。

 2011年フジテレビ系「蜜の味〜A Taste Of Honey〜」ですか。申し訳ありません、視聴していません。でも、zoranさんの木村さんへの愛情が感じられる前回今回のコメントですね。

>なんと6人によるプレーオフになりました。羽生さんにもチャンスが出てきました。ぜひ,挑戦権を獲得して,名人に復位していただきたいと思います。

 私も羽生竜王が連敗した時点で、ほぼ、諦めていましたが、豊島八段の最近の変調を見ると、もしかしたらプレーオフもあるかもと淡い期待を抱いていました。
 順位戦最終局なども記事にしたいのですが、大雪のダメージやピョンチャン五輪視聴などで、消耗?しており、ドラマレビューと五輪雑感をこなすので、精一杯です。
 それはともかく、せっかくのチャンスですので、モノにしていただきたいです。

コメントを投稿

ドラマ・映画」カテゴリの最新記事