英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

羽生九段、歴代単独1位 1434勝達成!

2019-06-05 21:24:47 | 将棋
 既にテレビ・新聞・ネットなどで報じられた通り(非常にありがたく、嬉しい)、
昨日(6月4日)、第60期王位戦挑戦者決定リーグ白組プレーオフで永瀬拓矢叡王に勝利し、通算勝数1434勝を達成。大山康晴十五世名人の持つ最多勝数記録を更新し、歴代単独1位となった。

 昨日は棋聖戦第1局も行われていたが、まったく見る余裕がなかった(精神的に)
 ちなみに、豊島棋聖(名人・王位)は、前年度成績は35勝20敗(0.636)、今期は7勝0敗(7連勝中、直近10局は9勝1敗で、1敗は渡辺二冠に喫したもの)。
 対する挑戦者の渡辺棋王・王将は、前年度成績は40勝10敗(0.800)、今期も6勝0敗(10連勝中)

 まさに、“現・最強者”決定戦であり、第1局は好レベルの白熱の攻防だった……らしい(本日確認)


 それはともかく、この通算最多勝利記録は長年の積み重ねによる記録で当然、一朝一夕では達成できない大記録ではあるが、負けたら御和算になってしまう性質ではないので、昨日敗れても、近いうちに達成はできるはずである。
 しかし、先日の竜王戦1組3位決定戦で木村九段に敗れ(今期の竜王位復位がなくなったのは残念)、昨日敗れれば2度続けて大勢の報道陣に空振りをさせることになってしまう。
 そうなると、その次の対局では更に重圧が掛かり……もし敗れると、更に……
 それでも、数局後には大記録達成することは出来ると思うが、これでは、世間的にイメージが悪いし、棋士の羽生九段に対する信用度も低くなってしまう。

 最悪に近いシナリオを描いてしまうのは私の悪い癖だが、昨日の対局相手は永瀬叡王。
 3年前の棋聖戦では、永瀬六段(当時)の挑戦を退けてはいるものの、対戦成績は3勝7敗。これは初対局から4連敗が響いており、その後は3勝3敗ではあるが、直前の王位リーグ戦では完敗を喫しており、“羽生キラー”というイメージは払拭できていない。
 竜王戦の対木村戦の内容も良くなかったので、昨日は気が気でなかった。


 昨日の将棋は、永瀬叡王の攻めを見切って、きっちり受け切りの勝利。
 まるで“羽生善治”のように強かった(笑)!



 明日は、王位戦挑戦者決定戦。
 王位挑戦の視点で捉えると、明日敗れると昨日の勝利も無駄になってしまう。
 対戦相手は木村九段。竜王戦で敗れているという意味も合わせて、是非、勝ちたいところだ。

 

参考までに、
【日本将棋連盟サイトより】
通算勝数ベスト10(2019年6月4日対局分まで)
No. 棋士名      対局数    勝敗       勝率  持将棋
1 羽生善治九段    2027対局   1434勝 591敗    0.708   2
2 大山康晴十五世名人 2216対局   1433勝 781敗    0.647   2
3 加藤一二三九段   2505対局   1324勝1180敗    0.529   1
4 谷川浩司九段※   2167対局   1318勝 846敗    0.609   3
5 中原誠十六世名人  2093対局   1308勝 782敗    0.626   3
6 内藤國雄九段    2132対局   1132勝1000敗    0.531   0
7 米長邦雄永世棋聖  1904対局   1103勝 800敗    0.580   1
8 有吉道夫九段    2090対局   1088勝1002敗    0.521   0
9 佐藤康光九段※   1660対局   1032勝 628敗    0.622   0
10桐山清澄九段※   1926対局    993勝 933敗    0.516   0
※谷川浩司九段、佐藤康光九段、桐山清澄九段の成績は、未公開の対局を除く

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする