英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

箱根駅伝 往路&復路展望

2015-01-03 08:11:49 | スポーツ
予想が外れました。

 4区までは、駒澤がトップとほぼ予想通りだったが、それでも、予想したほど差がつかなかった。
 駒澤は1区中村、2区村山とエースを投入したにも拘らず2位(トップと2秒遅れ)と、思惑が外れてしまった。
 それでも、3区の中谷が区間賞の走りでトップに立った。しかし、2位の明治と18秒差、3位青山学院と49秒差、4位東洋と52秒差と差が開かない。おそらく、ここまでに後続と2分以上の差をつける予定だったはずだ。中谷は区間賞を取ったが、襷を受け取った直後の猛スパート、さらに、8㎞過ぎで並走する東洋・上村を引き離すため猛スパート。スタート直後の猛スパートは後からダメージが出てくるし、8㎞時点での猛スパートも引き離すには効果的だが、やはりダメージを受ける。あまり賢い走りとは思えなかった。
 4区終了時点でトップ駒澤、2位青山学院(46秒差)、3位明治(47秒差)、4位東洋(1分36秒差)と僅差。早稲田は5位で4分20秒差。
 トップの駒澤は、予定していた差をつけられなかったが、想定内だったはず。5区は信頼できる馬場であるし、差を広げ総合優勝を盤石なモノになる期待も大きい。悪くとも僅差の2位か3位で往路を終了できるはずだった。

 しかし、やはり山登りの5区は怖かった。
 青山学院・神野があの柏原の記録(函嶺洞門の迂回で参考記録)を上回る快走で、区間2位の日大・キトニーと2分30秒差、3位の中央学院・及川と3分32秒差、ライバル明治・文元とは4分58秒差、東洋・五郎谷と5分59秒差をつけるぶっちぎりの快走だった。
 とにかく上り坂を感じさせない軽い走り、ゴールの様子もまだ10㎞は走れるのではないかと思わせるほど余裕もあった。
 青山学院は1区の久保田が区間2位、2区の一色が区間3位、3区の渡邉が区間5位、4区田村が区間1位(区間新)と素晴らしい走りで、新コースとなったが、従来の大会記録を上回る快走だった。
 対照的に駒澤・馬場はアクシデント。ゴール直後の体温は34℃だったらしい。低体温症か?足を前に進めるのがやっとという状態で何とかたすきを繋げた。トップとの差は7分25秒差。
 前々から疑問に思っていたが、数年前からこの5区の距離を伸ばす区間変更は改悪であった。レースの逆転性を高めるテレビ局の要請があったと思われる(私の想像です)が、山登りの過酷さのうえ最長距離ではアクシデントが起きやすい。途中棄権も多い。10人で襷をつなぐ駅伝であるのに、5区の荷重がかかり過ぎである。

【往路順位】
1 青山学院大学 2 明治大学 3 東洋大学 4 駒澤大学 5 中央学院大学
6 早稲田大学 7 東海大学 8 城西大学 9 大東文化大学 10 中央大学
11 拓殖大学 12 日本大学 13 山梨学院大学 14 神奈川大学 15 順天堂大学
16 帝京大学 17 日本体育大学 18 上武大学 19 國學院大學 20 創価大学


 復路展望を簡単に。
 トップの青山学院は復路も充実。不安は6区、10,000mの持ちタイムは20位、昨年もこの区間18位。ただ、山を下る特殊区間、下りの適性があれば問題はない。この区間を乗り切れば、総合優勝は堅い。
 復路で青山学院に対抗できるのは明治。6区で差を縮めることができれば、勝機が出てくる。
 東洋、駒澤は苦しいがチャンスはある。駅伝は何が起こるか分からない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする