英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

春の嵐

2012-04-04 13:55:24 | 気象


 昨日はひどい嵐でした(北日本は今日も荒れていると思います)。
 爆弾低気圧によるものでした。嵐の性質としては、春一番と同じです。春一番は春分の日までと定義されている為、そう呼ばないだけだと思われます。
 嵐の前は5月の陽気で、非常に暖かい空気が残っており、そこへ真冬並みの寒気を引き連れた低気圧がやってきたので、猛烈に発達したわけです。春一番の場合は、暖かい空気といっても4月中旬ぐらいのものなので、暖気のレベルが違ったので、今回の方がより強烈に発達したのです。
 北陸の場合は、南よりの風は、山越えになるのでそれほど強烈にはならないのですが、昨日の場合は猛烈に吹き荒れました。近くの中学校の校庭の木が倒れ掛かったり、街中のビルの大ガラスが割れたり、トタンがはがれて飛んできたりと大変でした。


 太平洋側の地域は、南風だけで済むのですが、日本海側は低気圧や寒冷前線通過後は冬型の気圧配置になるので、冬の嵐になります。
 この冬の嵐は、12月初旬によく発生します。いわゆる「雪起こしの雷」というやつです。12月初旬は寒いのですが、まだ晩秋の暖かい空気が残っているので、やはり低気圧が日本海で猛烈に発達し、雷を伴って半日以上嵐が吹き荒れます。寒気自体はそれほどではないので、大雪にはなりませんが、雷がものすごいです。昨日の場合は、雷はありませんでしたが。
 昨日は午前中から昼過ぎまでは春の嵐、そのあと夜更けまで冬の嵐でした。


 ↑午後2時のレーダー(全国)のものです。南北に黄色や赤の発達した雨雲が見えます。寒冷前線による雲です。
 拡大して、時間を追ってみます。

 午後2時→3時→4時と西から東へ移動していきました。福井県上空に差し掛かった所では、やや雨雲が分散しましたが、地上でも降り方が変化したので、寒冷前線の通過を感知できました。


 これが通過前です。遠くの山が見えます。


 通過時の猛烈な雨風です(写真ではよく分かりませんが)。この時、先ほど見えていた山は、全く見えません。


30分後、前線が通過して雨が止み、山が綺麗に見えます。


 前線通過前から、急激に気温が下がり、風向きも北西に変わります。

 寒冷前線通過までは南寄りの風が猛烈に吹いて、通過後やや弱まり、冬型の気圧配置になって西(北西)の風が吹き荒れました。

 各地で、影響や被害が出たようです。皆さん、大丈夫でしたか?

コメント (6)
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