グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

日銀副総裁候補の所信表明に思う

2018年03月05日 | 日記
本日の衆院・議院運営委で2人の日銀副総裁候補が所信表明を行っていた。
2人はともに金融緩和継続を主張するいわゆるリフレ派であって留任する(と見込まれる)総裁にとって心強いパートナーになりそうだ。
候補者の1人である早大若田部教授は「物価2%達成まで更なる追加緩和が必要」というからある意味で現総裁より筋金入りの金融緩和推進論者である。
もう1人の候補である雨宮日銀現理事も「出口戦略」について言及はしたものの基本的には金融緩和政策を継続する考えを披歴していた。
今回の政府の副総裁候補人選は何が何でも金融緩和を続ける、もしくはさらに拡大していく意向の表れであってブレーキ役などはとても出る幕がなさそうだ。
組織というのは多様な考えを持つ構成員が混じってこそ強くなり進化するものだが少なくとも副総裁以上のこの人選はいかがなものだろう。
とかく中央銀行は政府から一定の独立性を保持すべきだと思うが現下の日銀はそれとは凡そほど遠い。
それにこんなに恣意的に人事権を行使する政権など過去にあったのだろうかと思ってしまうのである。