グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

エルピーダ経営破綻に思う

2012年02月29日 | 日記
半導体大手のエルピーダが会社更生法適用を申請、再建の道を歩むことになった。
例によって(スマホ、テレビなどと同様に)韓国勢に遅れをとったとのことだが気になるのは2009年に公的資金(300億円だったか?)を投入し経営危機の突破を図ったはずだったのが結果的に何も生かされなかったことだ、延命以外に。
同社の社長も、経産相もありきたりの謝罪と言い訳ばかりで全くしょうがない。
さらに驚くべきことに経営陣は引き続き役職に留まり再建の任にあたるという。
半導体事業の経営はさほど専門的で再建を担う人材は限定されるのだろうか。
そもそも特定分野の事業経営を専門的と考えること自体が再建できない元凶ではないのか。
米国IBMがメインフレーム偏重のとがめで経営危機に陥ったとき再建を果たしたのは大手ビスケットメーカー・ナビスコの経営者だった。
エルピーダ現社長は約10年間今の地位にあるのだが09年の公的資金投入後も結局同社の経営を軌道に乗せることは叶わなかった。
再建を託す人材は思い切って業界外に求め経営の原点から再出発したらどうかと思うのである。