Manaboo 電子政府・電子申請コラム 

電子政府コンサルタントの牟田学が、電子政府・電子申請、その他もろもろ、気まぐれにコメントしてます。

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電子政府におけるクラウド活用(2)、クラウドの分類を整理してみる

2010年03月30日 | 電子政府
電子政府におけるクラウド活用、現在までの整理として(1)の続きです。

今回は、クラウドの分類について簡単に整理してみましょう。

電子政府におけるクラウドの分類は、
・将来に起こる電子政府サービスの変化を予測する
・政府・公共部門の生産性を向上させる手段を模索する

という視点で行うことが大切です。


★提供形態による分類

まず、提供形態として次のような分類があります。

・パブリック・クラウド
・プライベート・クラウド
・ハイブリッド・クラウド
・マルチ・クラウド

要は、自前クラウドか借り物クラウドかということです。

これは、「どちらか一方だけ」という極端な考えではなく、割合やバランスの問題であり、その都度見直していくのが賢明で現実的です。

クラウドの本質は、「資源(リソース)の有効活用」ですから、「自前の負担を減らす」ことで、余った資源をどのように再配分し有効活用するか、という所まで考えることが大切です。


★構成要素による分類

(1)クラウドデータセンター

一般的に「クラウド」と言われるのは、クラウド(仮想化)データセンターでしょうか。この中に、

・SaaS:ソフトウェア
・PaaS:プラットフォーム
・IaaS:インフラ・HaaS:ハードウェア

といった階層があります。基本的には、「従量課金:使った分だけ利用料を支払う」ですが、無料で使えるソフトウェアも多くあり、特に個人の生産性向上に貢献しています。

参考:ダークサイド・オブ・クラウド(小池良次 | Wisdom)

よく見られるのは、アプリケーション開発環境であるPaaS:プラットフォームを開放して、多くのソフトウェアを多くの人たちに作ってもらおう。その結果、利用者も増えるという手法です。

電子政府でも、敷居を低くして、多くの人やベンチャー企業がサービス作りに参加できるようにすれば、より良いサービスやイノベーションが生まれる可能性も高まるでしょう。

そうして生まれた敷居の低いサービスを、個人や企業が自分の好きなように組み合わせて使えるようになる、というのが電子政府でクラウドを活用する価値の一つと考えています。


(2)クラウドネットワーク

クラウド化が進むと、ネットワークの重要性が高まります。

「快適なスピードでネットに繋がっていること」がクラウド利用の前提であり、データセンター間の連携も必須となるからです。

・コンテンツ配信ネットワーク
・アプリケーション配信ネットワーク
・ブロードバンドネットワーク

といった分類ができます。

日本の電子政府は、専用回線である霞ヶ関WANやLGWANを前提にして成り立っています。その実態を見る限りは、「クラウド・SaaS」ではなく「ホスティング・ASP」と言えます。

霞ヶ関WANやLGWANの利用を続けるにしても、
・パフォーマンスが弱くないか
・コストに見合うか
・運営形態は問題無いか
といった点について解決する必要があるでしょう。

また、「モバイルブロードバンド」を電子政府にどのように取り込めるかも、成否の鍵を握っています。将来を見据えた適切な電波政策を望みます。


(3)クラウドデバイス

クラウド利用を前提としたデバイス(機器、端末)も重要です。

ある年代を境に、ネットへのアクセス手段として、パソコンよりも携帯電話が多くなるのですから、サービスの種類によっては、携帯向けが主となることも増えてくるでしょう。

スマートフォンが増え、携帯ゲーム機にも無線・ネット機能が当たり前となり、今後は電子書籍端末や家電・テレビ、デジカメ・ビデオカメラといった機器でも、クラウド利用ができるようになるでしょう。

例えば、役所からの通知やお知らせなどが、テレビや電子書籍端末に送られてくるようになれば、無駄な紙や郵便コストを減らすことができます。この場合、機器を登録・認証することで、面倒な住基カードや電子証明書なども不要とすることができますね。

海外政府の動向について、整理したいと思います。

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