アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

Iron Man 2

2010-05-12 22:50:42 | 映画
『Iron Man 2』 Jon Favreau監督   ☆☆

 先週末に『アイアンマン2』を観て来た。子供が多かった。

 特にどうってことないヒーローもので、気楽に観ていればそれでいいんだろうが、ヒーローものや怪獣ものが決して嫌いではない私に言わせてもらえば、この監督カッコイイと思うツボがどうも私とは違うようだ。前作をDVDで観た時も同じ印象を持った。鋼鉄のスーツを着て戦うヒーローというのはいいが、アイアンマンの見せ場が少ない(クライマックスではアーク・リアクターが旧式なのでフルパワーで戦えない)、戦う相手がアイアンマンと似た感じの戦闘ロボット風、の二点が物足りなかったのである。クライマックスでガツンガツン金属音響かせて戦うのだが、でかい悪メカと主人公メカ、という構図が『ロボコップ』そっくりだし、悪メカの造形もありがちで全然印象に残らない。相手キャラもアイアンマンの二番煎じでなくユニークなキャラにして欲しかった。

 それはこの『アイアンマン2』でもまったく同じで、やっぱりクライマックスで戦う敵はアイアンマン似、というかアイアンマンをマネして作ったパワードスーツ軍団である。しかも友人のローディ中佐が旧式のアイアンマン・スーツを着て一緒に戦ったりするので、ますますアイアンマンのデフレ現象が亢進する。同じようなのがぞろぞろ出てくるともうカッコ良くもなんともないと思うのだが、こう感じるのは私だけだろうか。だからクライマックスのバトルは全然盛り上がることができず、最初にミッキー・ローク(両手に電気ムチみたいなのを持っている)が出てきてトニーを襲い、トニーがアイアンマンに変身して応戦する場面が一番スリリングだった。

 ちなみにアイアンマンはバットマンと同じく自分の家でないと変身できない(スーツや変身設備が必要)と思っていたら、あの場面では意表をついた変身手段を見せる。アタッシュケース型の変身アイテムをペッパーが手渡すと、そのアタッシュケースがガチャガチャと変形しトニーの身体を覆ってアイアンマンになるのである。『トランスフォーマー』あたりの応用だろうが、予想していなかったのであれにはちょっとだけ「おっ」と思った。

 それにしてもスカーレット・ヨハンソンのナタリーがやたら色っぽい。小柄で、スリムというよりちょっとむっちりした感じがいいんだな。あんなのがオフィスにいたら仕事の邪魔です。
 


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