愛その他の悪霊について 2011-12-23 12:58:47 | 本 『愛その他の悪霊について』 ガブリエル・ガルシア・マルケス ☆☆☆☆☆ 再読。これもマルケスの傑作だ。暗い詩情をはらんだ愛の悲劇、とでもいう感じでこの美しさには酔える。 ややこしい複合的な物語が多いマルケスにしてはわりとストレートなプロット展開である。文体は『百年の孤独』『族長の秋』ほど饒舌ではなく、『予告された殺人の記録』に近い。端正で分かりやすく、読みやすい。そして美しい。物語の舞 . . . 本文を読む