アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

殺人の門

2006-08-17 10:20:14 | 
『殺人の門』 東野圭吾   ☆☆☆★  文庫で出ているのを紀伊国屋書店で発見して買ってきた。あっという間に読了。  気が滅入る話だ。主人公の田島は子供の頃こそ歯医者の息子で裕福だが、親の離婚、破産、学校のいじめ、などでどんどん不幸になっていく。大人になってからもインチキ商売にかかわって会社を首になったり、とんでもない女と結婚したりとますますドロドロになっていく。しかもその不幸が全部倉持という男 . . . 本文を読む