アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

屍鬼

2005-10-11 07:09:35 | 
『屍鬼』 小野 不由美   ☆☆☆☆  友人から借りて読んだ。えらく分厚い本だった。上巻も分厚いが下巻は更に分厚い。持ち歩くのは大変である。  上巻の扉に「To 'Salem's Lot」とあるように、これはスティーブン・キングのセイラムズ・ロット、邦題『呪われた町』を意識して書かれた小説である。意識してというか、設定や前半の展開はほとんど翻案と言っていいぐらいそのまんまである。のどかな田舎の . . . 本文を読む