物欲大王

忘れないために。

中島らも「白いメリーさん」

2006年06月28日 06時18分07秒 | 読書、書評
白いメリーさん

講談社

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 横浜の伝説の娼婦メリーさんのドキュメント作品かと思ったら短編集だった(笑)。
「日の出通り商店街いきいきデー」では『年に一度だけ誰を殺しても良い』というバトルロワイヤル的なプロット。
ありがちなテーマだが、著者の作品が一番気に入った。
タイトル通り商店街が舞台で、これまた登場人物がユニークだ。
中華料理屋が中華鍋でカミソリを持った理髪師を倒す。
鍼灸師が鍼(ハリ)を片手に襲い掛かっていく。
そう、商売道具が武器なのである。
読了後、腹を抱えて笑った作品。
この他、おバカな話やプチホラーなど9編の短編を収録。
短編ながらじっくり読ませる1冊であった。
評価★★★★☆(5段階)

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