笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

今年一年を振り返って

2012-12-30 18:20:40 | 日記

今年は仕事に活動に様々な新しいことを始めた年でした。

まずは薬害の活動ですが、今年も1ヶ月に1回薬害エイズを考える山の手の会の例会を行いましたが、山の手の新しい試みとして、北区NPOボランティアぷらざ主催のNPOボランティア活動推進フォーラムに参加しました。薬害問題を地域の人々に伝えていこうと参加しましたが、なかなか薬害問題は難しいと見られていることを感じました。しかし、薬害根絶デーなどでは薬害に関心を持っている人たちが集まり、それはそれで大切ですが、他団体の人々にいかに薬害問題をわかりやすく伝えるかという貴重な体験をしました。またエイズ関連の活動団体とも山の手のメンバーと一緒に参加して交流しました。その一つにエイズ孤児プラスという国際協力活動をしている団体です。国際協力活動は若者に人気がありますが、自分たちの住んでいる日本にもエイズの問題があることを情報交換できました。山の手の会で薬害イレッサ訴訟のことも取り上げ原告の近澤さんにお話いただきました。参加者から当事者の生の声が一番気付きがありわかりやすいと感想もあり、参加者も普段薬害に関わりのない人も参加して問題を社会に認知させる重要性を感じました。

患者さんとの関わりも広がりました。新しい活動としてはがん哲学外来市民学会に入会したことです。9月には長野県佐久市で第1回の学会が開かれ、がん患者さんとがん専門医と医療従事者、一般市民の泊りがけの交流が出来ました。がんの治療技術は格段に進んでいますが、がん患者さんの精神的、経済的、社会的悩みに社会が対応しきれていない現実があり、その医療の隙間を埋めようと各地でがん哲学カフェというがん患者さんと医療従事者、一般市民のサロン的な交流の場所が出来ました。私は学会の他に都内で行われているがん哲学カフェにも参加しました。

患者さんとの交流ではエイズや肝炎の保険相談も出てきました。今年はエイズのケア団体主催の保険相談会でもお話させていただきました。医療技術は進んで生きられる時代になっていますが、精神的、経済的、社会的な観点からすると生きにくい時代であると感じた年でもあsります。一人ひとりの患者さんの生の声を大切に人間として生きやすい社会を考えていかなければならないと痛感しています。

仕事の方も少しづつ上向きになり交流会などに参加しました。今年、渋沢栄一記念財団に入会して「論語と算盤」の読書会にも参加しています。企業の不祥事が続く現代ですが、経済と道徳の合一説を唱えた渋沢栄一の思想を学ぶ良い機会となっております。

今年も様々な社会問題が起きています。また薬害問題でも未解決の事柄が積み残され、政治だけが離合集散で国民の声にも耳を傾けず突っ走っている感じの一年でした。残念ながら国民一人ひとりの小さな声や困っている人貧しい人の立場に立って信念を貫く政治家がいないようです。今年は栃木県佐野市で行われた田中正造を記念するイベントにも参加してきましたが、足尾鉱毒事件の解決に被害民に寄り添って活動した田中正造のような政治家が現在にこそ必要であると感じています。百年後の総理に田中正造をと記した勝海舟が現代に喝をいれているかのようです。

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