順天堂大学医学部の樋野興夫教授が提唱するがん哲学外来のシンポジウムが浅草の三業会館であり参加してきました。樋野先生は歴史上の人物が好きでよくシンポジウムの名称を付けるときその場所のゆかりの歴史上の人物の名前を付けます。今日は下町浅草ということで勝海舟の名前がつきました。私は大の勝海舟ファンでその名前にひかれて参加しました。内容はがんの専門医によるがん治療の現状やがん患者本人やその家族、医療、介護の従事者のがん哲学カフェの取り組みの紹介などです。浅草は歴史の風情がたくさんあり帰りは会場から歩きながら三ノ輪の方へ歩き途中、樋口一葉ゆかりの神社など寄りながら三ノ輪からチンチン電車で帰りました。
最近ちょっと体調を崩し診療所に行ったら病院に行って診てもらうようにと言われCT検査を受けました。大きな問題はなかったようですが、医師から「がん」という名前を聞かされ年に一度血液検査は受けるように言われたときには一瞬ギクッとしました。普段、患者会などの活動に関わって医療技術の進歩を聞いて「がん」でも生きられる時代と感じていても、自分に向けて「がん」という言葉が発せられると少し考え込んでしまいます。自分のことをそっちのけで他人のことばかり考えている私ですが、人に活かされ生きている命、自愛の精神も大切だと省みる今日です。