幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「米原万里の『愛の法則』」米原万里著 ”目からうろこ!”

2017-12-13 00:03:44 | 本の紹介
四期間別、男女の寿命
第一期;誕生前、受胎から誕生するまでの期間です
 男児が女児よりも母親の胎内で過ごす期間が長いことは知られています。男児のほうが二週間から三週間、出産日が遅いです。

第二期;誕生から性的成熟に達するまでの期間です。要するに、繁殖能力を持つ、親になる能力を持つまでの期間です。
 女子のほうが歩きはじめるのも喋り出すのも性的成熟に達するのも男子よりは早い。大体小学校高学年から中学校にかけて、女の子は同級生の男の子がガキに見えてしかたなかったってこと。

第三期;再生産期間。これは繁殖能力を発揮する期間ですね。
 女性の繁殖加納期間は大体生理が始まってから終わるまで、三十年から四十年間です。およそ四十五歳から五十五歳で完了します。ところが、男はそれよりも長いですよね。十年から二十年長い。中には九十歳になっても子どもを産ませる男の人がいます。

第四期;老化する肉体が子どもを生産する能力を失ってから市に至るまでの期間
 なぜか第四期だけ、恐ろしく女の方が長いのです。

グローバリゼーションの本当の意味
 「グローブ」という言葉が基になっています。グローブというのは、地球の球、地球儀のことです。英語で地球はアースでしょ!と思われるかもしれませんが、グローブは地球の球形、つまり丸いことを強調するときに使います。グローバリゼーションというのは、英語ですから、イギリスやアメリカが、自分たちの基準で、自分たちの標準で世界を覆いつくそうというのがグローバリゼーションです。
日本人が言っている国際化は、国際的な基準に自分たちが合わせていくという意味です。
つまり、同じ国際化と言っても、自分を世界の基準にしようとする「グローバリゼーション」と、世界の基準に合わせようとする「国際化」とのあいだには、ものすごく大きな溝があるわけです。正反対の意味ですよね。これを私たちはちゃんと自覚するべきだと思います。
第二の問題点は何か?世界に自分たちを合わせなくてはいけない、と日本人が考えるときの世界あるいは国際社会とは何かです。これは日本人の伝統的な習性で、その時々の世界の最強の国が、イコール世界になってしまう傾向があります。実に長い間、日本人のお手本は中国でした。

日本語というのは、外来語がすぐ入ってこられるような構造になっています。中国語だと、コンセプトという語の意味がわからなくても、音だけ移して、平気でみんな使っていたりしますね。「どういう意味?」と聞くと、わからなかったりします。でも、中国語の場合、意味がわからないと中国語にならないわけです。日本語に「ラブホテル」というのがありますね。日本語はそのままラブホテルとカタカナ語で言ってしまうでしょう?だけど香港に行くと、ちゃんと中国語になっているんです。「情人旅館」となっています(笑)。ラブが厳密に訳されています。つまり、中国語は、ちゃんと意味を訳さないと、外国語の概念が入り込めないようになっているわけです。外国語が音だけで入り込める日本語は、それだけ門戸が広くなっている。悪い意味でも、いい意味でも、開かれた構造を持っていることになります。

日本は、開国の磁気に無節操に大量に外から取り入れたものを一生懸命、鎖国の磁気に消化するのです。消化して不要なものは排泄して、日本に向いたものをどんどん日本化していく、自分のものにしていくわけです。

ほんとうの国際化というのは、世界にあるさまざまな文化と、英語経由、オランダ語経由、中国語経由ではなくて、国と国同士が直接の関係を築くことなのです。国際というのは国と国とのあいだという意味ですから、これは言葉だけではなく、外交においても、文化交流においても、どこかの国、どこかの言葉を経由して、何か国語かを経由していくと、隔靴搔痒の感があります。そうではなくて、直接の関係を築いていくことがほんとうの国際化になる、国際交流になるし、理解にもつながるわけです。

サミットの会議はロシアも入って八か国になっています。言語は六つの言語を使います
英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、日本語。
日本語以外は直接発言者の言語が自国の言語に訳される。しかし、日本語はいったん英語に訳されて他の4か国語に訳される。その四か国語で話されたことばは日本語以外は直接やくされるが、日本語の場合は英語に訳された言葉を日本語に訳している。

言葉の役割が語順で決まる英語や中国語
孤立語グループ;英語、中国語、ヴェトナム語
(動詞がまったく活用せずに文章の中の単語の役割が語順によって決まる)
膠着語グループ;日本語、ハンガリー語、トルコ語
(一つの言葉にほかの品詞が付け足されてくっつく。膠着語は「てにをは」が語尾に着くことで文中の言葉の役割が決まる)
屈折語グループ;ロシア語、フランス語
(言葉の文中における役割が言葉の語尾とか語頭とか、言葉の変化、屈折によって決まる)

シツラクエンじゃなくてトシマエンでした
いろいろな言語の人たちが集まった広告業界のシンポジウムがありました。電通の営業マンの方のお話に、渡辺淳一さんの「失楽園」が出てきました。同時通訳の現場で「失楽園」という言葉がイヤホンに流れて来まして、私たちはウッと詰まってしまうんです。なぜかというと、「失楽園」と言うと、これを聞いたロシア人、あるいは英語圏のイギリス人とかアメリカ人といった人がすぐに思い浮かべるのは、イギリスのジョン・ミルトンが書いた「失楽園」なんですね。ですから、「失楽園」とだけ訳したのでは、全然伝わらないわけです。これは日本で300万部に迫る勢いで売れたベストセラーで、主に婚外恋愛をテーマとして最後は心中して果てる、濡れ場の多い作品だと、それくらいのことを説明しないと伝わらないわけです。この場合はですと、「濡れ場の多いベストセラー小説『失楽園』」ぐらいに訳して、それで先に進んでいきます。
ところが、その営業マンが実際に映画館に行ってみると、五十代以上の中高年が足を運んでいるというのはまったくのガセネタだった、というですね。これも通訳可能です。実際には、観客は五十代以上でも女性のほうが圧倒的に多かったというわけで、誤った情報だったのですから、これも通訳可能です。
けれども、彼はそれに続いて、「映画館に行ってみたら、シツラクエンじゃなくてトシマエンでした」と言ったのです。ここの「トシマエン」というところで、会場の日本人は爆笑するんです。一方で、通訳ブースの人たちは、全員通訳不能に陥るんです。
ロシア人やアメリカ人などには、なぜ日本人が笑っているのかわからない。それで、外国人全員が、バッと通訳ブースのほうを振り向くんです。「なんだ、ちゃんと通訳してないじゃないか」という目つきでにらみつけられます。私たちはガクッと信用を落とすわけです。
では、なぜこれが通じないのか。このことについて考えてみると、通訳という仕事のいちばん難しいところがわかると思います。
実は、この「トシマエン」という言葉の中には、大量の情報が入っているのです。
「トシマエン」という言い方には、まず、「豊島園」という名の大変有名な遊園地だということです。さらに、年配の女性という意味の「年増」という言葉と掛詞になっているという情報が入っています。おまけに、「失楽『園』」と「豊島『園』」というように、両方とも「園」という漢字で対になっています。韻を踏んでいるというか、この面白みがあるわけです。だからこそ、みんな笑えるのです。けれども、同時通訳という、時間的に非常に限られた状況の中で、これを全部伝えるというのは不可能なんですね。

意味を併せ持つ言葉
日本では「三高」といって、男性が女性にもてる条件は、背が高くて、学歴が高くて、収入が高いことだと言われますね。ロシアの場合は何かと言いますと、第一が「頭に銀」、銀髪です。「はげない」という意味です。次が「ポケットに金」。これはわかりますね。お金を持っているということです。そして、三つ目は、「股ぐらに鋼鉄」というのです。

読書こそ最良の学習法
今、曲がりなりにも私が母語である日本語と、第一外国語のロシア語を比較的自由に使いこなせて、そのあいだを自由に行き来できて、それでお金を稼いで生活を成り立たせることができるのは、この二つの言語で多読濫読してきたおかげではないかと思っています。

感想
米原万里さんの発想は、ユニークで、気づきを与えてくれます。
もっと長生きして、多くの本を書いて欲しかったです。

グローバリゼーションなどは、なるほどと思ってしまいました。

男性の持てる3条件の日本人とロシア人に共通は、見た目とお金、3つ目はお国の差が出ているように思いました。
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