北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

ヒラフの景観色 その4

2009年05月12日 | まちづくり
 第4回ひらふ地域景観色ワークショップが行われました。



 最終回となる今回は、「ひらふの将来ビジョンとモデル通り」と題してニセコひらふでコンドミニアムの設計を行っている東京に事務所を構えるリカルドトッサーニ氏を講師に迎えて行われました。
リカルドトッサーニ氏は、ニセコプロモーションボードの行っているリゾートマスタープランのサイン部門の計画を担当されており、その計画提案の解説もあわせたワークショップでした。
 ひらふの景観色WSは、これまで色に関する様々な講演やワークショップを行い、地域のあるべき景観の方向性を探っておりましたが、この度のリカルドトッサーニ氏の講演では、色やサインといった個の要素だけではなく、地域のマスタープランの重要性を示唆してくれました。
 既に開発が急ピッチで進められ、どんどんと建築物ができてきている状況では(昨年秋以降、開発のスピードは急ブレーキが掛かってしまいましたが・・・)、全体ではなく、部分、ブロック毎にまとめていく方が効果があり、現実的である。
来年以降実施される予定の「ひらふ坂」の歩道のロードヒーティングや電柱の地中化についても、それ自体が目的ではなく、サインや緑化を含めた全体的な取り組みが必要である。地域住民や事業者は勿論、行政も含めて知恵を出し合い、インフラを整備しながらツーリズムの受け皿のレベルアップが必要であると説いてくれました。



 講演は、同時通訳で行われ、外国の事業者の方も大勢参加して、国際豊かなWSになりました。
ニセコひらふは、もう国際的な視点で取組まなければならない地域になっています。リカルドトッサーニ氏もそこに魅力があり、エネルギーを感じるところだとおっしゃっておりました。